私が、宇宙の女王になるわ!だから、貴方は私を守りなさい!

ちょこぱい

お酒と真実

 
 部屋割りはこうだ。

 桜の間:マナさん、レイカ、咲良、犬猫

 梅の間:ルナさん、ティアちゃん、ミーシャ
     ガウ
 
 松の間:誠一郎さん、セルフィー、オレ

 まぁ、そうですよね。わずかな希望でティアちゃんと同じ部屋なんて考えていたが、甘かったか

 部屋に入ると、荷物はすでに中居さんが各部屋に運んでいてくれた。

 誠一郎さんは別の部屋でクロさん達とお話し中かな、セルフィーも居ないけど、あっちに行ってるんだろう。クロさんに怒られているのが想像できる。

 隣の梅の間から、大音量の子供番組が聞こえてきた。

 ルナさんが、ガウに言葉を覚えさせる一環で見せた子供番組が気に入ってしまい、そればっかり観ている。そのかいもあり、ガウは少し言葉を話せるようになった。

 ルナさんも大変だよなぁ、まだ若いのに2人の子供を育てて、ひと休みしたら昼御飯までガウの遊び相手になってやるか

         ☆

 「お母様!昼間ッから呑まないで下さい」

 「ルアぁ、怒らないでよぉ、お母さん泣いちゃうぞぉ」

 子供のように大泣きして、私に抱きついてきたマナさんを宥める。

 「マナさん変わってないねぇ」

 「まったく、お酒が入るとだらしなくなるんだから」

 「ルアぁ お酒ちょうらぁい」

 「はいはい、程々にしてね」

 お酒を注がれると上機嫌になってくれた。

 「乱丸、トラちゃんは大丈夫?」
 
 乱丸はソファーに、トラちゃんは肘掛けにして、さながらアラブのお姫様のようなスタイルでお酒を楽しんでいる。

 『逆らったら殺される、我慢する』

 『後でお腹一杯食べさせてくれれば、我慢するニャ』

 「了解、もう少し頑張ってね」

 マナさんはお酒はすきだけど、それほど強くないので1、2時間くらいで寝てしまう。そしたら、お昼御飯の前にレイカと温泉でもはいってこよっと。

 「咲良ちゃ――ん」

 「!?」

 突然、マナさんが抱きついてきたと思ったら、胸に顔を埋めてすすり泣き始めた。

 泣き上戸な事もあったけど、こんなことは初めてだったから、どうしたら良いか分からず動揺しているとそのまま寝てしまった。

 「寝ちゃったね」

 その寝顔はなんだか少し悲しそうに見えた。

 「レイカ!ちゃんと連絡とかしてるのッ?」

 「し、してるわよ ・・・週1くらいかなぁ、アハハハ」

 そういうのはマメじゃないから心配してたんだけど、やっぱりね。レイカはお節介焼きだけど、自分の事は案外に無頓着だから、たまに注意してあげないと。

 そんなことを考えながら、マナさんの長くて綺麗な髪の毛を優しく撫でていた。

 「姉さん・・・」

 「マナさん?どうかしました?」

 返事がない、寝言かな。

 寝顔が僅かに笑みに変わっていた。優しい顔だなぁ、きっと楽しい夢なんだね。

 ところで・・さっきの寝言。

 「マナさんにお姉さんがいるの?」

 私に抱き付いたまま寝てしまったマナさんにタオルケットを掛けるレイカに尋ねた。

 「えっ?いないわよ、一人っ子のはずよ、多分、寝惚けて何かと間違えてるのね」

 すっかり熟睡してしまったので、布団を敷き昼御飯まで寝かせてあげることにした。温泉に入る準備をして、乱丸とトラちゃんにお留守番を頼んで部屋を出た。

         ☆

 妻のマナは酔い潰れているころかな、本来は彼女が説明すべきだが、そう言うことが得意でないので、代わりをかって出てみたが、可愛い竜の女の子と幼女に、さっきから物凄い殺気を向けられて、おじさん泣きそうです。

 「冷静に話を聞いてもらいたかったので、ミーシャさんに失礼をしたことを、謝罪します、申し訳ありませんでした」

 ミーシャはそっぽを向いて不貞腐れている。

 「良いから、あいつの説明をして!」

 時の女神クロノスさんの眼は、ふざけた内容だったら許さないって感じですね。遠回りにやんわり話していたら大爆発しますね。

 「最終世界大戦の時に、セルフィーさんが単騎でアギスの大軍に向かっていったのは、もうご存知ですよね」

 「知っているわ、私とゴードンを助けるためにね」

 「そうです、しかし『天井知らずの力』のセルフィーさんでも、力の上限を超すたびに理性がなくなって、追い詰められていきました」

 お茶を飲んで一息つき、揺れる茶柱を見ていた。

 「・・・あの女が助けたのね」

 「はい、彼女はアギス神王の娘で第2神女です」

 
 


 

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