私が、宇宙の女王になるわ!だから、貴方は私を守りなさい!

ちょこぱい

みんな、行くわよ!



 会議室には白衣を着た科学者が多数集まって何かを話し合っていた。


 「No30001号の回収は失敗したみたいだな」


 「今回のスイッチはNo30001号しか適合する器はいない」


 「再度、回収に行くか?」


 「レベル4の宝生 咲良と星月 レイカがNo30001号の回収を邪魔したと報告があった、再度回収向かうとなると、それなりの戦力を投入する必要がある」


 「こちらから行く必要はないわ、ルナを確保しているから、罠を張って待ってれば良いのよ」


 「そうだな、No2000号とNo3000号を配置し、待つことにしよう」


 ――――――――


 レイカとミーシャは学生寮へ歩いていた。


 「ミーシャも咲良と一緒に行きたかったなぁ」


 両手に持った買い物袋を振り回しながら、つまらなそうに歩いている。


 「仕方ないでしょ、この大量の荷物は私一人じゃ運べないわよ」


 荷物係の錬太郎が付き添いで病院へ行ってしまい、追い掛けるように咲良も行ってしまった。残された大量の荷物をレイカとミーシャが持って帰ることになったのだ。


 「錬太郎のヤツ!この借りはキッチリ返してもらうわよ!」


 荷物の他に寮に帰らなければならない理由がもう1つあった。


 「それに部屋には、腹ペコ怪獣が2体待っていんだから・・・」


―――――――――


 「ただいまぁー、帰ったわよ」


 暗い部屋からは、喋ることの出来る犬猫がいるはずだが、返事が・・ない。


 「明かりぐらい点けときなさいよ」レイカはスイッチを押して部屋の明かりを点けた。


 「きゃ!!」


 部屋の床には、仰向けで舌を伸ばして倒れいる乱丸と、乱丸の尻尾を食えたトラ吉が倒れていた。


 腹ペコ怪獣達は力尽きていた。苦笑いするレイカは携帯を取り出し現場写真を撮り、ミーシャは笑い転げていた。


―――――――――


 「あんた達は!!半日ももたないのっ?!しかも、ご飯も置いて行ったわよねっ!」


 お座りをする犬猫に説教をするレイカの隣では、ミーシャがぷるぷると震えながら笑いを堪えている。


 《育ち盛りなのかな、食べても食べても腹が減るのだ》目を合わせない犬


 《お腹減ったニャ、パンケーキ作ってくれニャ》毛繕いをする猫。


 ダンッ!!部屋の壁を殴るレイカ、ビックリして姿勢を正す犬猫とミーシャ。


 「仕付けが必要なようね・・」


 レイカはショッピングセンターで咲良が使っていたヤローアイオスの鞭を召喚した。


 戦慄が走る犬猫とミーシャ!部屋中を逃げ回って大騒ぎになった!


 騒ぎのなか、レイカの携帯が鳴った。咲良からのメッセージだった。読み終わるとメッセージを返して、何処かに電話し終えると。一呼吸置いて、真剣な顔になるレイカ、それを察する2匹とミーシャ。


 「みんな、行くわよ!」











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