私が、宇宙の女王になるわ!だから、貴方は私を守りなさい!

ちょこぱい

自販機と少女





 ここは郊外こうがいにある大型化ショッピングモールで、ここに来れば大抵たいていの物をえることが出来る。


 「これなんかどう?やっぱり短いスカートが似合うと思う」


 「上はこのシャツなんて似合うんじゃない」


 「ミーシャは体型が良いから何でも似合うね、うらやましい」


 「エヘヘヘヘヘヘヘ、そっかな~」


 洋服ショップに入って、もう1時間位だろうか、腹が減った。朝のゴタゴタのお陰で、寮の朝御飯を食べ損なってるんだぞ!スーパー金持ちなんだから全部買ってしまえ!


 「ねねね、錬太郎れんたろう!これどうかな?」


 ミーシャが恥ずかしそうに、こっちに来た。


 ミニスカートから出る生太股なまふともも、上は胸のラインからその大きさが分かる・・・・エロい目線で見るな!って出来るわけねぇだろ!


 「・・・・・柔らかそう」


 「また殴られたいの!変態!」


 「頭の中は、そんな事ばっかなのね」


 言いたい事ばっか言いやがって、だったらあんな肌を露出する服着せるなよ。


 「で!こっちの感想は?」


 ミーシャのエロい服装が気になって、気付かなかったが、咲良さくらも試着していた。シンプルな白のワンピースでスカートの所に桜の刺繍ししゅうがされていた。


 「・・・かわいい」見とれてしまった。レイカやミーシャみたいな恵まれた胸はないけど、えって、それが服を綺麗に着こなしている気がした。


 「バカ・・・見すぎだよ」恥ずかしそうに奥に行ってしまった。もう少し観てたかったのに・・・


 「ウフフフフフフフ、どうだ!凄いでしょ、少しは分かってくれたかな?咲良の可愛さが」ドヤッ顔で言ってきたレイカに少し嫉妬した。


 結局、10軒回った。


 「だいたい揃ったよね」


 「まぁ足りないのが有ったら買いに来ましょ」


 「ありがとう!凄く楽しかったよ」


 「・・・・・・・・・」


 なんだこの買い物袋の量は・・・・左腕に10個、右腕に12個、左右の手に5個づつ


 彼奴ら、毎回こんなに持たされてんのか!


 少し歩いただけで息が切れる!「ちょっと飲み物買ってきて良いか?」自販機はフロアの端に有るので荷物を咲良達に預けて、自販機に向かった。


―――――ショッピングモール非常階段


 「はぁ、はぁはぁ」少女は非常階段で息を殺していた。


 「何処に行った!早く探せ!」数人の男達が何かを捜しているようだった。


 「良い!貴重なサンプルなの必ず見つけて!」白衣を着た女が男達に指示をした。


 階段を駆け上がってくる音が近付いてくるのが分かると、少女は非常扉を静かに開け、傷付いた身体を滑り込ませると意識を失った。


―――――――


 「・・・・なんだぁ?」


 錬太郎が自販機を見つけたその隣には、白銀の髪をした小さな女の子が倒れていた。








 


 

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