現代転生で運極振りするとこうなります
11.クリスマスパーティー前編
まずは食材の下ごしらえをしようとキッチンに来た俺と佳澄。そのキッチンには先程運んでおいた食材の入った段ボールがいくつか並んでいた。
まずはそれらを開けて中の食材を取り出す。
「うわぁ、これ全部買ったの?これ全部国産じゃない!」
「うん、まあね。有名どころのブランドモノをネットで集めてみたらこんな感じになったんだ。」
「そうなんだね!でも、ネットでよくこれだけ集めれたね?て言うかネットにこんなに高級品の食材って売ってたっけ?」
「ああ、それなんだけどね、あったよ。現地からの直送で送ってくれるサービス使ったから高かったけどね。」
まあ、高いと言っても高々合計数十万円程度のことなんだけど。
「本当によかったの?全部お金払わせちゃって何か悪いよ。」
「いやいや、良いって。別に。だって、俺が払いたかっただけだしそもそもお金何て今無駄に余ってるだけだからどんどん使わないとね。」
「余ってるって········どんなことやってたらそんなに貯まるの·······」
「ああ、それね。そう言えば佳澄に言ってなかったっけ?俺、株の投資やってるんだよ。他にも携帯端末のソフトウェア開発もね。まあ個人でだけど。主に株でめっちゃ儲けててさ、だからそれくらいの金額なら別に全然大丈夫だよ。」
「あら?そんなことまでやってたんだ。てっきり株の投資だけかと思ってたんだけど。ソフトウェア開発って儲けるの?」
「いや、正直そんなにだよ。株に比べると雲泥の差があるし。まあ、時間が余ってるからやってるって感じかな。」
実際ソフトウェア開発でそんなに儲けられるものではない。そのソフトを他の企業に売ってもまあそれなりの金額になるだけで株には到底及ばないし、株の方が運極振りを活かせるからね。多分不労所得を得る方が運を発揮しやすいのかな?そのところまだ良く分からないけどね。
「へぇ。二葉ってソフトウェアの開発なんて出来たんだね。」
「まあね。さ、そろそろ下ごしらえを始めようか。少し話しすぎた。」
「あっ!そうだったね。じゃあ始めようか。」
「うん。じゃあ俺が肉とかの下ごしらえをするから佳澄は野菜とか先にお願い。」
「うん。分かったよ。下ごしらえは私たちでするけど調理に関しては使用人の人に手伝ってもらうことになってるからね。」
「了解。じゃあ始めようか。」
と、そこから高級食材の下ごしらえを始めた。とにかく最初はひたすらに包丁で皮を剥いたり、切ったりした。その後は野菜の方は直送で土とかがそのまま付いていたのでそれらを先に水で洗い流してから切ったりした。
次に今回皆に振る舞う予定のステーキのタレを先に作っておく。そちらの方は以前佳澄が俺に作ってくれた時のタレと全く同じものを作ることになった。
それらの下ごしらえが終わる頃には既に二時間ほど経っていた。量が量なのでそれなりの時間が掛かったようだ。まあそこは想定範囲内の時間だった。現在時刻は15:00過ぎ。皆が来るのは大体19:00前後だと思うのでその時刻に合わせるように調理は終えなければならない。でないとせっかくの料理が覚めてしまうので、そこら辺はプロの使用人(どうやら料理人らしい)の人に任せてしまう。下手に素人がするよりはその方がいいから。ただし別に俺と佳澄が作らないわけではない。途中まで俺と佳澄も調理を手伝って、その後時間が近付いたらプロに任せて俺と佳澄も皆の出迎えをする。
で、料理に関しては今から始めないといけないので今は佳澄に料理人の人を呼びに言ってもらっている。どうやらこの佳澄宅に常駐しているらしい。つくづく佐山財閥の財力に驚かせられる。
それから料理の準備などしているとそろそろ皆が来る時間になった。
ピンポーン
どうやら来たようだ。先ずは誰が来たのかと思いつつ玄関に向かう。
「こんばんはー!来たぜ!二葉!」
と夜なのにそんなにハイテンションでやって来たのは俺の親友の隆治だった。
「相変わらず元気だな、隆治は。さ、上がって。」
「はは!ここ、二葉の家じゃねーだろ。」
「ま、そうだけどね。佳澄の家だしね。」
「んま、いいや。じゃあお邪魔しまーす。」
「こんばんは。三上くん。」
「んあ、こんばんは。佐山さん。」
何か隆治から変な声出たな。
「ああ、そうだったそうだった。隆治、ちょっといいか?」
「ん?なんだ?」
俺は隆治を少し離れたところに引き連れていった。
「なあ、何で佳澄に挨拶されたとき変な声出したんだ?」
「聞きたいことってそれか!?んまあ、ちょっとな。改めて間近で見ると凄い美人だなぁと。」
「それであんな声出るか?」
「いやぁ、案外出るもんだぜ。ほら、予想外ってそんなところで。」
「まあ出るかもしれないけど······佳澄は俺の彼女なんだからな!」
「はいはい。分かってるよ。いくら俺でも人様の彼女奪いなんてしねーよ。」
「いや、一応言っただけだ。隆治がそんなことする奴じゃないってことは俺がよく知ってる。」
「ははっ!!信用が厚いようで、俺はうれしーな!」
「ま、いいか。じゃあリビングまで一旦案内するからな。」
「はいはい。じゃ、行こーか。」
と、その後は佳澄の所に戻って隆治をリビングまで案内したら案の定その装飾に驚いていた。そう言えば隆治が驚く場面っ余り見なかったから少し面白かったことは隆治には言わないことにする。
「ねぇ、二葉。さっき三上くんとなに話してたの?」
「いや、俺の彼女奪うなよって。」
「·······もぉー。言ってくれるね。でも、三上くんってそんな風に見えないよ?」
「まあ、ちょっと言ってみたかっただけだよ。それよりも顔、赤いぞ。」
俺が少し佳澄をからかってやるとさらに顔を赤くしたので凄く可愛かった。
「········ばか。」
「あはは。悪かったよ。機嫌直してくれ。ほら、他の人もそろそろ来るだろうからさ。」
「分かったよ。許してあげる。」
とさっきの恥ずかしそうな顔から一転。佳澄はその顔を笑顔に変えてそう言った。
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