同志スターリンは美少女です!?
2話 餓死者(マジで深刻)を減らそう
さて、何で俺がスターリン(美少女)に憑依したのかは知らないが、何としてでも餓死者を無くさなくてはならないがこの時代、どれだけ頑張っても餓死者は出るだろう。そんな時代なのだ。
さて、何をするにしても俺一人では何も出来ないから周りの人材を頼るしか無いのだけれど・・・・俺、当時のソビエト連邦なんて何も知らないからね。特に人名とか。
取り敢えず、その辺の資料でも読み漁りますか・・・・・・・
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ふぅん、アメリカとの国交樹立ねぇ。て言うかソ連ってまだアメリカと国交無かったんだ。驚き。まあ、農業を復興させるまではアメリカから食料を輸入しないとね。それと、軍の再編かな。今の状態じゃまともな防衛すら出来なさそうだし・・・・ドイツとやり合うなんて正気の沙汰ではない。
取り敢えず、農業を復興させることを緊急の目標として、さっさとアメリカと国交樹立をさせないとね。じゃないと国民が無駄に餓死する。
この頃のソ連は識字率は日本やアメリカに及ばないにしても高水準で保たれているし、共産主義のおかげで世界恐慌の影響は全く無い。他には女性もちゃんと働ける国ということだけど・・・・・・農民が工場労働者になってしまったので、相対的に農業生産額は落ち込んでいる。この資料を見る限りでは。
まあ、だからと言って元農民を帰農させるわけではない。重工業が機能しなくなると戦争なんて先ず無理だ。まあ、それは農業にも言えることだけどね。腹が減っては戦はできぬ。かな。正にその通りだよ。取り敢えずは崩壊したソ連の農業に力を入れるとして、外交としては主にアメリカとイギリスになるかな?出来れば日本もそこに加えたいが・・・・そうだな、せっかくソ連には有り余るほど資源があるんだからそれを有効活用しなくては。特にこの頃のバクー油田は世界最大規模だった筈だ。それに、樺太のオハ油田のこともある。シベリアにもまだ調査してないだけで大量の資源がある。この資源を活かすべく輸出や工業生産に回す。
と、このように大まかな国家方針だけ俺が決めて後は周りに丸投げだ。だって、素人の俺がやるよりはプロに任せないとやってられない。俺に出来ることは過去の失敗を出来るだけしないことだ。
ソ連の失敗は早期に資本主義経済を導入しなかったことによる経済の停滞と国民を抑圧している為による国民の不満、それに無理な重工業化による農業の崩壊。そして腐った上層部。そこから改善しなければならない。この時代ではソ連の人口は力だ。これを上手く活かさないと意味がない。だから失業者等をもう一度国からの助成金で農業に就かせて農業を再興するのだ。
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「と、言うわけです。同志。」
「へえ、そう。それで、諜報員の育成は順調かしら?ヤゴーダ。」
「ええ、それはもう。訓練開始前より約50%向上しております。これで最低限の防諜は可能でしょう。それと、大粛清の影響で半壊していた赤軍ですが、そこは赤軍の至宝と呼ばれるトゥハチェフスキーに軍の再編を任せて、大幅な機械化に成功しています。」
「それなら良かった。それで、外務委員会はアメリカと交渉は出来たの?」
「はい。金銭との交換で食料品を買い付けることが出来たと報告は受けております。これで復興期間までの食料問題は改善されるでしょう。」
「ふむ・・・・良くやったわ。それで、農業の復興状況は?」
「僭越ながら、先の重工業化による影響は思った以上に深刻で、復興は一部を覗いて余り進んでおりません。主に、国民が不振がって参加してくれないのです。いくらこちらが助成金を出そうと、余程生活に困っていない限り参加が無いのです。」
「まあ、そりゃそうか、それは仕方がない。それは今のところは時間が解決してくれると信じよう。それでも、どうしようも無かったら国外から技術者を招致するだけだ。」
「分かりました。続いて新設した連邦海軍からですが、アメリカからの技術提供で駆逐艦、軽巡洋艦、重巡洋艦の建造は大方艤装段階に入っています。又、我が国で初の超ド級戦艦の建造に関しては、それに大きなノウハウを有している大日本帝国に我が国の工業技術で技術者の派遣を打診していますが、今のところ返事はありません。アメリカからは警戒されてかそれに関しては期待できません。それと、レニングラード及びセヴァストポリ、ウラジオストクその他沿岸都市の造船ドックの強化を終了しました。これからは外洋海軍の訓練に向けております。訓練に関してはアメリカの士官が引く受けてくれております。」
「それは上々だ。それで、前から打診していた資本主義経済の導入は済ませているか?」
「はい。滞りなく。現在では国内の企業の8割は民営化に成功しております。軍需産業に関しては、それを資本家に牛耳られては困りますので未だ国有のままです。」
「うむ、それで良い。軍需に関しては絶対に民営化は無しだ。戦争を民間に委ねる事など出来ない。」
アメリカみたいにはなりたくないからな・・・・・・
「はい。その通りです。」
「最後にだ、ヤゴーダ。国内のスパイや汚職に関してはどうなっている?」
「はい。スパイに関しては育成が完了した諜報員を各国内企業や設計研究所、政府に忍ばせております。既に効果は出ており、逮捕率は6割も上昇しています。汚職に関しては政府に仕込んだスパイが順次証拠を見つけ次第、連邦最高裁判で判決を下しております。」
「宜しい。それでは引き続きヤゴーダは私の補佐を。」
「はい。」
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