言葉の欠片

一榮 めぐみ

宙のむこう

痛い、苦しい、辛い、
身体が、壊れていく音がする。


光よりも早く会いに来てくれた。
嬉しくて涙が零れた。


たくさん笑って
たくさん抱きしめてくれた。


歌を、届けてくれるのね。
そう・・・、そういう約束をした。


行こうか・・・行けるかな。


まだ、行けないかも。
荷物を整理してからがいい。
此処を信じてる人を悲しませたくないの。


笑わないで、無意味でも
あたしなりに考えたの。


歌は覚えたから。
というか、最初から歌えたみたい。


ね、一緒に行こう。


あたしの声が聞こえたら


一緒に宙をこえて
あの色の無いところ
永遠のないところへ。





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