言葉の欠片

一榮 めぐみ

賛歌

僕は歌う。


歌うことは、生きることだ。


歌うときにだけ、見えないものが見える。


僕だけでいい


つまらないものも
苦しいものも
キミには見せたくない
綺麗な目で笑っていてほしいんだ。


一緒に星を見よう
僕たちの帰る星


いや、もっと違うところに行こう


もっともっと素晴らしいところへ


そこで見る景色は特別な世界


もう何もいらない
もう誰もいらない


あの光も偽物だ


だから僕の歌を聞いて


キミにもらったあの言葉は
ほんとうだから


すべてがほんとうの色でこの目に映るんだ

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