もう一人の転送されし者

　「ん？　お金だけかと思ったが、他にもはいっているな。なんだこれ？　缶ジュースみたいだなあ。ちょうど喉が渇いてるし。あれ？　さすると色が変わる！　味が変わるのかな？　じゃあ、オレンジ色にしてっと。」
ゴク、ゴク。
　「ん？水だな。あんまり量無かったな。ま、いっか。って良くねーよ！　性格変えれば満点美少女召喚主が居なくなったってことは、俺の異世界ラブコメの為のヒロインが居なくなったってことじゃねーか！　あーぁ。こっちでもボッチか。トホホ。」
　「あ、あのー…。」
　「ん？」
なんだこの美少女は！！！もろ、俺の好みじゃねーか。黒髪ショートカットで、貧乳！下等な人間どもは貧乳をばかにするが、何が悪い！ましてやあんなでかい爆弾を2つ吊り下げて寄ってきてみろ俺は恐怖でチビりそうになるわ！
　「ここは何処ですか？」
　「知らないんですか！？　っていうか何で俺に？」
　「この世界の人じゃないんですか！？　髪がオレンジ色なので。も、もしかしてヤンキーですか！　すみません！」
　「髪の毛の色は染められるでしょ。ヤンキーじゃ、ないです。あと、俺は一回も染めたことありませんから！」
　「えっ。でもオレンジ色ですよ。」
　そういってポケットから手鏡をとりだした。
　「…うっそーーーーー！　何でオレンジ色なんだ！？　…いや、あれしかない。」
あの性格変えれば満点美少女召喚主がくれた水の味の缶だな。クッソー！
　「ま、とりあえず。ここには何故？」
　「私は、部屋の扉を開けるとここについてて…。」
　「おんなじですね。まあ、俺は女の子によって転送されたみたいですけど。」
　「私はあなたがいたって感じですね。これからどうすればいいんでしょうか？」
　「たぶん、ＲＰＧ系みたいな感じだろうな。」
　「あーるぴーじー？」
　「知らない？」
　「あ、あれか！　私あんまり使わないんですよね。」
　「ん？」
　「オンラインでもあんまりみたことないなー。」
　「あ、あのー。なんのはなしを…。」
　「えっ。あなたから言い出したんですよ。ＲＰＧってＦＰＳ系ゲームであるじゃないですか。」
　「そっちのＲＰＧじゃないですよ。したことないの？」
　「ＦＰＳ系ゲームぐらいしか興味ないんで。」
　「ま、とりあえず。ついてきてください。」
　「はい…。」
とりあえずボッチではないが、これからどうなるんだろうか……。はぁ～。