世界から拒絶された能力者

タンク

知識

次の日、朝日が昇った頃に起きた僕は図書館に来ていた。

シェル(今の知識は家族と一般常識しか知らないからなー。図書館にこの世界のこととか詳しく書かれていれば良いけど)

そう思いながら、僕は図書館の中に入っていった。




僕は受付の人に気づかれないように能力を使用し、中に侵入した。

シェル(にしても、まさか能力も一緒についてきているとは、もしかして魂とかにくっついているのかな?)

そう、まさかの能力を持ち越しである。
これに気づいたのは今さっきだ。
今の能力発動も無意識にやっていたから、びっくりしたね。

さて、それは良いとしてこの世界について調べていこう。

シェル(まずは、魔法についてだな)

ぺら
・・魔法・・
様々な現象を頭の中で思い描きそれを魔力で変えて出来たものが、魔法である。
魔法には頭の中で思い描いたものを具現化出来るため、理論上は自由自在に自分だけの魔法を作ることが可能である。が、実際には想像力の限界、魔力量の圧倒的な要求量の増加により殆んど不可能であると判明した。
また、これを解決するために様々な実験が行われ分かったことがひとつあったそれは、想像力によって魔力要求量に変化が見られたことだった。想像力が曖昧なほど要求量が多くなり、しっかりと想像するほと要求量の低下が見られた。
また、現在では世界で決められた「詠唱」を行うことで想像力の補助をおこなっている


シェル(へー、魔法って想像力によってどんな形にも出来るんだな。てか、前世の知識があるから大体の現象をある程度は理解できるし、そこまでの要求量は無いんじゃないかな?だったら、魔不病の僕でも魔法が使えそうだね。さてと、次は)

ぺら
・・世界について・・
この世界は《ファル》様によって造られたとされており、現在の7割近くの神殿でまつられている。空気中には酸素と不魔力、二酸化炭素が多くを占める。不魔力と言うのは人間では使用できない魔力のことである。だが、ごく稀にこの不魔力を操ることが出来る、『魔力把握』と言う特殊スキルを持つ人間がいる。 

シェル(なるほどね、この世界を造ったのは《ファル》って言うんだ、、、今度話にいくか。にしても、この世界の空気は窒素の代わりに不魔力ってものが多くを占めている感じかな?これは能力で使うことが出来るか実験の必要がありそうだな)


シェルは楽しそうにこれからのことを考えていた。

シェル(はっ、そうだ今は本を読みに来ているんだ、実験は後にしよう)

ぺら 
・・魔力・・
魔力は人や魔物に生まれたときからある物で、これを使い魔法を使用する。魔法を使用すると自分の中の魔力内総量が低下し、使い続けると無くなり気絶する。この魔力の回復方法は寝るか『魔力分配』によって回復することがわかっている。また、『魔不病』と言われる病気がありこれにかかると魔力総量を増加させることが出来ず、多くの者から出来損ないと言われる。ただ、魔力の質は上げることが出来るため死ぬほど努力すれば、一般魔法使いよりは上になることが出来る。
魔力の質と総量は髪の色と目の色で判断出来るが、これは産まれたときの質と総量のため、ある程度成長すると目安にはならない。

そしてその色と言うのが下のものだ。

 上ーーーーーーーーーーーーー下
 白ーーーーーーーーーーーーー黒

となる。説明するとそれぞれの色が黒になるほどその質や総量は低下し、白に近づくほど質や総量は増加する。また、目は魔力総量、髪は魔力の質を表している。そして、目が黒になっているものは『魔不病』にかかっているものだけ。



シェル(へー、魔力って使いすぎると気絶してしまうんだな。つか、それだと『魔不病』のやつめっちゃ大変だな。僕もだけどまだ質は良い方だからな) 








それからも毎日色んな本を読みながら、過ごしていると半年が経過した。
 
シェル(うーん。図書館にあるほとんどの本を読んでこの世界についてと地理についてはほとんどのわかったなー。これからはどうしよう?)

そんなことを考えていると部屋の外から誰かが歩いてくる音が聞こえてきた。

カーラ「シェルー皆でご飯食べるから食堂に行くわよ」
シェル「はーい。」(えー、あんな奴らとご飯一緒に食べるとか嫌なんだけどなー)
 
非常に嫌ながらも母さんの頼みとあって行くことにしたのだった

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