世界から拒絶された能力者

タンク

手紙 妹

今までどうり、平和な生活を送っていると
飛行機から村全体を覆うようにあることが書かれた紙が降ってきた


朱「うん?なんだこれ」
私はこの手紙を読んだとき、激しい怒りを覚えたことを覚えていたがそれ以外はあまり覚えていなかった。

ここからはじいちゃんに聞いた話だが、私が手紙を読んだ後、すぐに走り去ったようだ。
まあ、手紙の内容が内容だから仕方がなかったと思う。

その手紙には昔一緒に遊んでいた。近所に住んでいた雫石しずくを誘拐したと書かれていた。あいつのことは家族同然で妹のように思っていたから余計に怒りを覚えたんだと思う。


私が冷静になったのは、雫石がいると思われる建物の前だった。
能力を使って雫石の場所を探りだしたと思うけどなんと言うか本当に自分は雫石のことを気に入っていたんだなとその時は考えましたね

ちなみに建物の外装は何処にでもあるような一般的なビルだった

朱「ふー、ここに雫石がいるのか。わざわざ俺の大切なものを狙ったんだ。ここをぶっ壊されても文句は言わないだろう」

私がそんなことを言いながらビルに入っていくと人っ子一人いなく異様な感じがした。

朱「まあ、あいつは上に居るようだし一気に行こう」

私は一度外に出た後、壁に足を着けて、壁キックの体制をとった

朱「上手くいってくれよ」

私は透明化を使いながら空中に足場を作り一気に最上階に来た。そこには少数の大人達に囲まれた。雫石が確認できた。

朱「いま、助けに行くからな。雫石!」

そこからはゆっくりと部屋のすみに行き、気づかれないように気をつけながら近づいた。

??「さてと、いい加減にあいつの情報を吐いたらどうだ?」
雫石「いや!朱兄のことは絶対に言わない」

この言葉に結構嬉しかったが、
次に出てきた奴らの言葉で私は切れることになる

??「へー。そうか。なら仕方あるまい。女性にとって一番嫌なことをしてやろう」
雫石「えっ、あ、あんたらそんな趣味持っていたんだ。きも!気持ち悪い!近づかないで!」
??「はは、いやーそんなこと言われてもこっちは仕事だからね。さあ、吐くか吐かないかさっさとしてくれないとやっちゃうよー」
雫石「う、ううー。い、嫌!そんなこと言っても気持ちは変わらないわよ!」
??「そうか、残念だ。お前ら、やれ」 








朱「いい加減にして貰おうか」
雫石「しゅ、朱兄!」

一瞬で徒歩術とほうじゅつを使い、背後に周りあらかじめ創っておいたナイフで一人を残して他の男達を気絶させた。
なぜ、気絶にしたのかと言うと流石に雫石の目の前で死体を作るわけにはいかないからだ。
それはそうとして雫石を隠した後に残した男に親切に聞く(物理)としっかりと教えてくれた。






自分達は国の拷問人でこんな風に国から依頼された人からの情報を引き出すのが仕事。
勿論こんなことが表だって出来るわけが無いから裏の組織としてやっている。
他にも暗殺とかの仕事の部署もある。





などの、国のヤバい現状の確認が取れた。
これは本格的にやばくなってきたなと考えていると、、、


拷問人「ああ、それとこれは親切心で言ってやるがもうお前を国は捕獲しようとしてないぞ」
朱「おー、マジかそれは嬉しいな」
拷問人「はは、それだけだったらな。だが、国はお前を一級危険人物として殺そうとしてきているぞ」
朱「はあ!なんだそりゃ。絶対にめんどくさいことになりそうだな」
拷問人「わりいけど、これ以上の情報は知らねえよ、まあ、予想は出来るがな」
朱「言ってみろ」
拷問人「今からお前が住んでいると思われる場所をレーダーなどで精密に探知し軍を送るだろう。まあ、お前は強いから、それらを返り討ちにしていくだろうな。だが、返り討ちにすることで外国にもその力が伝わり援軍としてやってくる。まあ、結果的にはお前VS世界になりそうだな」
朱「はあーマジか、そんなに大きくなってしまうのかよ。てか、何でお前はそんなに情報を喋ってくれるんだ?」
拷問人「・・・俺にもな、昔子供が居たんだよ。妻に取られたがな。その後ひと悶着あって俺は表では働けなくなってしまった。だから、この仕事についたんだが、お前達が自分の子供に重なってしまったんだよ。今まで子供相手に拷問をしたことが無かったこともあるけど俺って子供には甘いんだよな」
朱「・・・そうか。そりゃ、大変だったな。せめて天国で安らかにな」
拷問人「はは、今からのお前の人生に比べちゃまだ楽な方だ。それに俺が行くのは地獄だと思うぞ」
朱「そうだな」
そうして刀を構え、、、




振り下ろした
その後、他のやつらにも聞いてみたが半分位バラバラの情報を吐き、もう半分はあの人と同じ情報を言っていた。
やはりあの人の情報は正しかったようだ 


その後、雫石を連れて雫石の家に向かった。だが、雫石の家は見るも無惨な姿で佇んでいた。

雫石「お、お父さん!お母さん!どこ!」

雫石は叫びながら火事となった家の中に入り両親を探しているようだった。

私は能力を使い雫石の両親を探したが反応がなく、代わりに人骨の反応があった。

朱「これは、、、もうだめだな。雫石!帰っておいで!」
雫石「朱兄!ど、どうしよう。お父さんもお母さんもいなくなっちゃった」
朱「大丈夫だよ、今お父さんお母さんは会えない場所にいるようだけどまたしばらくしたら会えるよ」
雫石「本当!それなら安心だね」

この日私は雫石に嘘をついた。必要なものだと思うがやはり心が痛む

雫石「あっ、でもこれから住んでいく場所どうしよう。」
朱「それなら、俺が住んでいるじいちゃんの家に来る?」
雫石「やった!うん!」

それから、じいちゃんの家に帰ってじいちゃんに許可をとった後、雫石も一緒に暮らすことになった

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