帰還者同士のゲーム

ノベルバユーザー318492

始まり

 『ピンポンパンポン、この放送は全世界に発信します。大事な事なので一言一句聞き逃さないでください。』
 何だ、この放送は?俺がそう思っている内に皆がざわつき始めた。
 『人類の皆さん、うるさいですよ。黙って話を聞きましょう。』
 この放送してる奴がそう言った瞬間にざわつきが止まり、皆が喋れなくなっていた。
 『うん。静かになったね。まず自己紹介しなくちゃ。僕は君たちが言う神っていう存在なんだけど。今、それぞれの世界が崩壊の危機にあるんだ。理由はね、なんと、悪い神様が封印から解かれそうなんだよ。大、大、大ピ〜ンチ。下界は木っ端微塵に壊されちゃうかもしれないね。そんな君たちにチャンスを与えようと思って今から能力を与えるよ。』
  そう言った瞬間に、俺と天音の周りに眩しい光が来た。
 『今、光が来た人達は悪い神様を倒すために選ばれた人達。もちろん戦い方を知らない人だって居るから、僕が学校みたいな訓練所を用意するからね。僕、えら〜い。それじゃ、細かいことは学校で教えるから後はよろしく。皆、頑張ってね。』
 そう言って、神様の声は聞こえなくなっていった。

 「おい、天音大丈夫か。」
 「うん。大丈夫。それより」
 「それよりって何だ?どこか痛いのか?」
 俺は天音の体を見ながら言った。
 「名前、久しぶりに呼んだ。」///
天音は顔を染めて言った。
 そ、そんな反応されたら照れ臭いし、何を言えばいいのか分からないじゃないか。
 俺はそんな事を考えながらどこか居心地をよく感じていた。
 「ごほん。何か変わった事ないかな。山下さん。」
 「別に名前でもいいのに」ボソボソ
 「え、何かいった?山下さん?」
 「何でもないよ。そうね〜、これといって異常はないかな。」
 俺も異常は無いな。強いて言えば身体が軽くなっているくらいか。これからどうなるのやら?

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