内政、外交、ときどき戦のアシュティア王国建国記ー家臣もねぇ、爵位もねぇ、お金もそれほど所持してねぇー

こたろう

設定資料など

登場人物や地域を纏めた項目です。
作中でも説明してます・・・・・・・・・・ので「飛ばしても問題ありません」。気になる人だけお読みください。


※決して自分が見返す用の設定資料ではございません。



ー登場人物ー


セルジュ=アシュティア


物語の開始時は五歳。一応、本作の主人公。
先の戦で父親を亡くし幼くしてアシュティア領の領主となる。母親はセルジュを産んだ時に亡くなった。
アシュティア家の家格は『地方領主』。


実は異世界からの転生者で、生前はマーケティングの仕事に従事していた。しかし、チート的な能力は(あまり)なく、もっと前世で物事を勉強しておけばと後悔している。


性格は好奇心旺盛で穏やかであるが、やられたらやり返すと言う半沢〇樹的な思考も持ち合わせている。
領民には良くしてもらった恩から自分も領民を幸せにしてあげたいと考え、そのためには強い相手にも強かに戦うことを厭わない良い子。



ジェイク


セルジュの悪友その一。物語の開始時では一◯歳。
ガッチリとした身体に金色の髪を刈り上げたスポーツマン。
セルジュとは仲良しで仲間想いだが、不器用でうまく言葉には表せない。


直情的な性格で好戦的。わからないことは直ぐに質問するなど素直な一面もある。
両親は普通にムグィクを栽培している農家。上に兄が二人居るため、兵士になる道を(半ば強引に)進む。



ジョイ


セルジュの悪友その二。物語の開始時では一◯歳。
すらりとした高身長にブロンドのウェーブヘアーが印象的なイケメン。
セルジュとは話が合い仲良し。


思慮深く、相手の言動の意味を考えたから発言が出来る子。しかし、少し引っ込み思案な部分もある。
ジェイク同様に両親は普通にムグィクを栽培している農家。上に兄が居り、セルジュの傍に居るために兵士になる。



バルタザーク


セルジュ領の指揮官。物語開始時は二十一歳。
東辺境伯軍の中で腐っていたところをダドリックに諭されてアシュティア領に赴く。


東辺境伯軍でそこそこの地位まで昇りつめただけはあって武勇・軍略共に優秀。ただ自分より実力が上の者が居ることも自覚しており驕りは無い。


しかし、政治的な駆け引きは苦手でセルジュに丸投げしてしまう気もある。
無類のお酒好きで果実酒を常に傍らに備えている。アシュティア領でも果実酒の生産を増やすよう、せっついてる。



ウェルグ


兵士に志願した男の子の一人。次男なので家を継ぐことができなかったため仕方なく志願したが、まさかこんなに厳しいとは思ってもみなかった。



ボルグ


兵士に志願した男の子の一人。三男でヴェルグの弟。兄と違って強い男に憧れており兵士になりたいと思っていた。夢は大きく歴史に残る大将軍。



ジョルト


ベルドレッド南辺境伯から送られた小姓。一◯歳。セルジュ自身は南辺境伯からつけられた枷だと思っている。
自分から進んで喋ったり、他者と交わろうとはせず、意見を求められたときにしか言動を発言しない。
しかし、それもセルジュと触れ合ってだんだんと変わってきている。


自身の武や知には自信があり、また、それだけの訓練を南辺境伯の元で積んできた。
それゆえ、同年代の者を下に見てしまう傾向があるのが今後の課題。



ドロテア


セルジュが領主の館を管理するために雇った領民。十五歳。綺麗なダークブロンドの髪を肩口で揃えている。
炊事洗濯などの家事能力に長けている。自分で仕事を見つけられる良い娘。


早々に仕事を与えてくれたセルジュに恩を感じていると共に、セルジュを弟の様にも感じている。
自他ともに認める生粋のお姉さん気質。



ヴィクター


セルジュと出会った十二歳の少年。親に捨てられ親や大人、偉い人を信じることができなくなっている。
自分の力で生きなければならないと思っており、また、頼ってきた小さい子を守らないといけないとも考えている。


自尊心と自立心のが強い男の子。



オデット


セルジュたちと暮らすことになった少女。年齢はセルジュより少し上の九歳。
グループの中では年上の方だったのでしっかりしないといけないと思って頑張っている。



ホップズ


線が細く儚い印象をみた者に与える七歳の男の子。
体が弱く、それを理由に親に捨てられてしまった。足を引っ張るまいと必死で努力をしている。



クララ


四歳の女の子。よくオデットに付いて回っている。四歳ではあるが自分の置かれている状況を理解している。
ただ、辛い顔はいっさい見せず常に笑顔。



レスリー


八歳の男の子。オデットたちに誘われてセルジュたちの元へとやってきた。
ジョゼも体が強い方ではなく、今の環境では生きられないだろうとう判断から。


だが、体とは違い芯は強く拾ってもらった恩を返したいと頑張っている。



ビビダデ


常に笑顔がモットーの駆け出しの行商人。二十六歳。
まだ特定の領主の元に出入りしているわけではなく、はやく『お抱え』が欲しいと思っている。


ひょんなことからアシュティア領に出入りするようになって、あれよあれよとセルジュにこき使われる羽目に。
本人も利益が出ているのでまんざらでもない様子。


意外と革新的な思考の持ち主で前例を踏襲するだけでは先達を超えられないという考えを持っている。



モドラム


セルジュの父親の代から付き合いのある行商人。四十半ば。
義理と人情がモットーの昔ながらの行商人。セルジュの父が逝去した際もセルジュに優しくしてくれた。


昔ながらなだけは合って顔が広い。
しかしながら、権力や慣習と言った『ルール』には弱く即座の対応力には少し欠ける。



アシュティア村の村長


セルジュの父親の代から村長をやっている老人。
好々爺でセルジュを可愛がってくれている。
また、セルジュの父親が亡くなったときはセルジュと一緒に悲しんでくれた。


セルジュを信頼しており、村長が生きている間はセルジュの好きにさせてあげたいと考えている。ちなみに名前は「ジギスヴァルト」。



コンコール村の村長


コンコール村で村長をやっている老人。とはいえ、アシュティア村の村長よりは若い。
税を下げてくれたセルジュには感謝している。また、村の開発を手伝ってくれるセルジュに好感を持っている。


あと、もちろん名前もある。「ラインハルト」と言う立派な名前が。



スポジーニ東辺境伯家


ジルドレ=デ=レノール=ド=ゴルム=フェイ=トルトム=フォン=スポジーニ


スポジーニ東辺境伯家の当主。年は初老に差し掛かったころ。
名門のスポジーニ家の嫡男で蝶よ花よと大切に育てられてきた。


そのため、大抵のことは卒なくこなすが上から目線が絶えない。全てを見下している。
王族や公爵も心の中では無能であり、この内乱を治めるのは自分自身だと考えている。



ダドリック


スポジーニ東辺境伯の腹心の一人。年は五十代も終わりに差し掛かったころ。
主に外交を担当しており派閥内外の領主と折衝を重ねている。
その気苦労は頭髪にまで現れてしまい、髭の方がふさふさとなっている。


情に篤く人を動かす最後の一押しは感情だと考えている。
自派閥の全員が幸せになれることを夢見ている理想主義。



レボルト


長身で短髪のさわやか系イケメン。
スポジーニ東辺境伯の腹心。本人も良家の出で才能溢れる青年。


ただ、性格は上部は良いが内心は傲慢で野心家。



トルス


スポジーニ辺境伯領で働いている青年。いつも寝癖をつけている。
気が弱く、あがり症で言葉を噛んでしまうが実直な好青年。



ジャッド=リス


リス領の領主。年齢は三十路。家格は地方領主。
頭髪が薄くなってきたのが最近の悩み。自尊心が高く、ええかっこしい。非常に利己的な性格で悪知恵が働く。
特に年下に舐められるのは我慢ならない。


せこせことお金を溜めているが、領民にまでええかっこをしてしまうため、なかなか貯まらない。
しかし、そのため領民からの人気は低くない。奥さんを募集中。



デルド=モスコ=ウィート


ウィート領の領主。家格は騎士。第一章には名前しか登場しない可愛そうな人。
年齢は二十代後半で奥さんと四歳になったばかりの娘が居る。


愛妻家で子どもをもう二人ほど欲しいと思っている。常識人。
残念ながら第一章では名前しか出てこない。



ベルドレッド南辺境伯派閥


グラハム=ボン=コラール=レ=ジル=ルガール=フォン=ベルドレッド


ベルドレッド辺境伯家の当主。三十前半の血気盛んな領主。以前までは豪放磊落な人物であった。
しかし、先の大戦で先代がスポジーニ東辺境伯家に惜敗し、隠居。
自身が家督を継いでからは真面目に領地運営に取り組んでいる。


それもこれも大切な愛娘を護りたいが故の変貌。情報に聡く緻密な考えを巡らせる策謀家。
豪放磊落時代の名残で妾腹の娘も居る。



モパッサ


ベルドレッド辺境伯の腹心の一人。長髪をいつも掻きわけている。
南辺境伯同様に論理的な思考を好むため、重用されている。
感情で物事を判断する人間を馬鹿だと思い嫌っている。当然、ダドリックは目の敵。


そのため、本人は常に正論を吐いてしまい、彼の周りにはあまり人が寄ってこない。
それを少し寂しくも感じている。冗談や笑い話をするのが苦手。



ゲルブム=ティ=トレイユ=ファート


ファート家の当主。家格は士爵。昔は相当の野心家であったが、今ではその鳴りをすっかりと潜めている。
しかし、領土を拡大できるのであれば拡大したいという上昇志向の持ち主。


息子と娘が可愛くて仕方がない。
息子に箔をつけて家督を譲り、自身は悠々自適な生活を送ろうと考えていた。
努めて冷静な判断が出来る男ではあったが、こと子どもが絡んでくるとその判断を誤ってしまう。



リベルト=ファート


ゲルブムの嫡男。物語開始時は十五歳。
少し世間知らずで根拠の無い自身に満ち溢れた厨二病全開の青年であった。
しかし、セルジュと接しているうちに自身の思い上がりを反省して真っ当な人物へと変貌する。


もちろん、幼少期から父に英才教育を施されていたため、自頭の出来は良い。
セルジュの相棒を自称する男。



ゲティス


ファート家の家臣。三十を過ぎたくらい。
軍事方面に明るく、特に個人の武は右に出る者が居ない程に明るい。
しかし、集団戦となると話は別の典型的な一騎当千の男。


性格も大雑把で周りのことを考えているようで自分のことしか考えられない男。
ただ、本人は周りのことを考えているつもり、で悪気は無いのである。



キャスパー=コンコール


ファート家の家臣。年齢は三十半ば。ファート家に全てを注いできた男で最古参。
その結果を認められて地方領主となる。小さなころはゲルブムの小姓をしていた。


また、ファート家に尽くしてきたため、未婚。
村の統治も村民に評判が良く、縁談は来ているがすべて断っている。
ファート家に尽くしてきたという自負の強い男。



バーグ=モルツ


ファート家の家臣。主に政治や外交面で活躍している家臣。思想は保守的で確実に勝てる戦しか行わない。
領主を諫める役を買って出ており、嫌われていると思っている。


しかし、ゲルブムは彼を正しく評価しており村の一つの領主を任されている。
数字に強く、領の運営に欠かせない逸材である。



ラドリク=サーヤラ


ファート家の家臣。サーヤラ村の領主を任されている。
非常に真面目で堅実な領主。残念ながら第一章では出番があまりない。



ナグィス=ヤラサワ


ファート家の家臣。サラサワ村の領主を任されている。
二十代半ばではあるがその才覚を買われ、若くして領主の座まで昇りつめた人物。
才覚は体を表すとはよく言ったもので、彼は眉目秀麗の優男。



レガンデッド


ファート領内一の豪商。でっぷりと太ったお腹がその富を象徴している。
ファート家の支援を行っており、税金だけで賄えない部分はレガンデッドが補填している。


自身の嫡男とファート家の令嬢との婚儀が決まっており、一族的な扱いを受ける。
その実、ファート家の実権を握るために虎視眈々と根回しを行っている。



ーーーーーーーーーー地域ーーーーーーーーーー



ジャヌス王国


ジャヌス一世が建国したと言われている封建制の王国。その領土は小さく九州と同等程度。
もしくはオランダやベルギーと同じくらい。実は戦国時代の九州の人口や石高などを参考に使用。


歴史は以外にも浅くセイファー歴451年に建国されたと言われている。


今の国王はヘンリク=ド=レ=メネス=レグ=リオール=ドリトス=スコーン=アガータ=トーシュ=レオン=ジャヌスで通称ジャヌス四世と呼ばれている。しかし、既にその権威は地に落ち、傀儡と化している。



アシュティア領


アシュティア領はジャヌス王国の最東端の北側に位置している小さな領土。
面積は三十平方キロメートルで広島の厳島と同じくらい。土地は少し荒れて痩せており、作物の実りは多くない。


人口は百人程度で領主のもと、一丸となって暮らしている。



ウィート士領


面積は約七十平方キロメートルで湘南市と同じくらい。人口は二百人弱。大きな川が領地の中を通っており、それが大地に肥沃さをもたらしている。その一方で川の氾濫には苦労しているようだ。



ベルドレッド南辺境伯領


面積は五百五十平方キロで鹿児島市と同じくらい。人口は一万五千人に届かないくらい。
寒暖差が激しく水捌けの良い土地なのでグレプルが盛んに栽培されている。
領都はベルディス。



ファート士領


百二十平方キロメートル。人口は二千人を超えるくらい。四つの農村と領都からなる。
三つの農村は大規模な一大農業地となって領内の食糧を一気に生産している。
残りの一つは新しく作ったばかりの農村。領都はアルマナ。



スポジーニ東辺境伯領


ジャヌス王国の北東一帯を拝領しており、その広さは約八百三十平方キロ。京都と同じくらい。
人口は二万人を超えるくらい。冬になると積雪するのだが、肥沃な大地と豊富な資源が魅力の土地。
ジャヌス王国の材木の三割はスポジーニ産となっている。領都はスポジニア。



リス領


アシュティア領の西に位置する約四十平方キロメートルの領土。鎌倉市と同じ大きさくらい。人口は百名を超える程度。可もなく不可もなくと言った平々凡々の土地。しかし、セルジュたちにはそれが羨ましく感じる。



ーーーーーーーーー用語説明ーーーーーーーーーー


ジャヌシス金貨 ベルス銀貨 デュマヌス銅貨


ジャヌス王国で用いられている貨幣。銅貨が一◯枚で大銅貨一枚になり、大銅貨一◯枚で銀貨一枚となる。銀貨も同様。一番上は白金貨で大金貨が一◯枚と同等の価値を持つ。


また、ジャヌス王国では貨幣における貴金属の割合は七◯パーセント以上ではないといけないとなっている。さらに、違法に貨幣を鋳造した場合は死罪となってしまう。



ルタール


ジャヌス王国での距離の単位。一ルタールがおよそ二メートルとなっている。



セイファー教


この世界で広く信仰されている宗教。絶対主義と相対主義があり、相対主義が主流となっている。



ホンス


四足歩行の動物。人に懐きやすく足が速い。大人になると二メートルにもなるホンスもいる。ヒヒンと嘶く。



ウール―


ウール―はヤグィルと同じく乳を出すが特徴的なのは長い毛だ。紡いで衣服などの布製品に使われている。だが、ウール―はヤグィルよりも環境への適応度は高くない。もちろん、お肉は癖があるが美味しい。



ヤグィル


ヤグィルは栄養価の高い乳を出す家畜で荒廃地や高地などの過酷な環境でも生き抜くことが出来る家畜だ。もちろん、お肉は癖があるが美味しい。



コルコ


コルコは鳥類。と言っても長時間飛べるわけではなく主に走って移動する。栄養価の高い卵を産み繁殖も行いやすい。もちろん、お肉は癖が無く美味しい。



キャロテヌ


この世界の野菜。オレンジ色でカロテンが豊富に含まれている。ホンスの大好物。



キャベジ(秋)


秋に実る緑色の葉菜。この畑はヨーロッパの方では赤ちゃんが生まれる場所として有名。


カブラ(秋)


白色の根菜として有名。大きくなると抜けなくなってお爺さんやらお婆さんやら、果てまで行くとネズミまでが一緒になって引き抜く野菜。



ビーグ


豆。



ムグィク


ジャヌス王国の人々が主食として食べている穀物。挽いて粉にしてパンにする。美味しい。



ムグィダ


ジャヌス王国の人々が主食として食べている穀物。挽いて粉にしてパンにする。ビールに良く使われたりする。



ムグィラ


ジャヌス王国の人々が主食として食べている穀物。挽いて粉にしてパンにする。ムグィクよりも痩せた環境で育つため重宝されるが味はムグィクと比べると美味しくはない。(好みはもちろんあるが)



オヌオン


玉状の茎菜。美味しい。オニオン。



グレピン


グレープ。葡萄。

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