婚約破棄から始まる英雄伝説《ヒロイックサーガ》

ノベルバユーザー285581

会談と同盟の締結

 龍族惑星国家ドラゴニア帝国からガルダ王国への宣戦布告に続き、人族惑星国家セレノー連邦、獣人惑星国家ワービスト王国、魔族惑星国家ニヴルヘイム王国、森人族エルフ惑星国家ユルグドラシル王国がガルダ銀河連合に対し次々と宣戦布告した。
 そして今ドラゴニア、セレノー、ワービスト、ニヴルヘイム、ユグドラシルの各国首脳がドラゴニア帝国軍の改造型エンペラー級へヴィスーパースペースドレットノート<ヨルムンガルド>に集い会談していた……


「忙しい中お集まり頂き感謝します。本題に入らせて頂きますが、がご存じの通りガルダ銀河連合は強敵であり、ここ最近も多くの惑星を併合して勢力を増しています。なのでここにいる皆様方の惑星が攻撃を受けたとき、惑星の安全のために同盟が必要だと思うがいかがでしょうか?」
「その通りだ。」とユグドラシル代表。
「右に同じじゃ。」とワービスト代表。
「同盟の内容がわからんことには何も言えない。」とセレノー代表。
「セレノー代表に同じじゃのう。」とニヴルヘイム代表。
「内容は簡単にいえば軍事同盟です。同盟の参加者のうちの誰かが連合に攻撃しているあいだは他の参加者がそこの惑星を守る、という感じだがどうでしょうか?」
「セレノーに異論はない。」
「ニヴルヘイムにも異論はないのじゃ。」
「ユグドラシルにも異論はない。」
「だが同盟を結んでも我らは軍隊のに対しての指揮官の割合が圧倒的に足りていないがどうするのじゃ?」
「その問題については心配する必要はございません。ただ今ガルダのとある惑星を引き抜いている真っ最中です。」
「そうか、解った。我らワービストはこの同盟に参加するのじゃ!」
「セレノーもこの同盟に参加する。」
「ニヴルヘイムも参加するのじゃ。」
「ユグドラシルも参加します。」
「ではこれにて会談を終了致します。パーティーの時間までには会場へとお集まりください。」






 --------------------


<ヨルムンガルド>艦内の通路でワービストの王女である九尾の獣人である少女が母親であるワービスト王の第2妃の九尾の獣人と歩いていた。
「やっと会談が終わったのじゃ~♪」
「タマモ、機嫌が良いようですが何かあったのですか?」
「べ、別にド、ドラゴニアの代表に、ひ、一目惚れしてしまったとかいう訳ではないのじゃからな!」
「顔を真っ赤にして言っても説得力ないですよ。ですが誰かを好きになってしまってもよいのです。強い者に憧れるのは獣人の本能ですし、今のドラゴニア帝国皇帝は歴代最強と名高いですから。そういえばさっきメイドに聞きましたが今彼はP-36のトレーニングルームに居るようなので行ってみればよいのでは?」
「そうするのじゃ!」
「タマモ、パーティーの時間に遅れてはいけませんよ。」
「わかったのじゃ。」


 --------------------


「P-36のトレーニングルームに来たまでは良いが何処から入れば良いのじゃ?」


「生体反応を検知しました。生体反応をスキャン……搭乗者データと照合中……ようこそタマモ殿下、お入りください。」


「失礼するのじゃ。」


 タマモが入った先ではアレクサンダーがドラゴセーバーの鍛練を行っていた……

コメント

コメントを書く

「SF」の人気作品

書籍化作品