突然死んだら戦国の世にいました

ノベルバユーザー323530

突然の死そして邂逅

 時に、永緑三年、千五百六十年 桶狭間
ここでは、ある合戦が行われていた。
これが有名な桶狭間の戦いである。
今ここである男が運命に逆らい出会おうとしていた!
だが、彼はまだなにも知らない...。
                 ・
ー時、二千二十六年ー
(うるさい...
せっかく眠っていたのに...
くそ...)
自分はここで目を覚ました。
時計のアラームを消し遅刻ギリギリのためご飯も食べず服を着替え学校に出かけた。
先に言っておくと自分の名前は渡辺新鬼。
どこにでもいるような平凡な高校生だ。
いつもの道を通り駅を越え、役場を越えいつもの横断歩道をわたろうとした。
その時突然記憶が途絶えた。
(なんの音だろうか...
多分車に轢かれたからだろうからブレーキの音だろう...
早い運命だったな...)
自分はそこでもう諦めていた。
「けど、あれ?痛みがない。
確かに死んだはずだよな?
何でだ?
というかここはどこだよ?
ていうか荷物がない。
どう言うことだ?」
突然視界に美少女が現れた。
言い方が悪いが好みだ。
「渡辺新鬼さん
あなたは今さっきこの世から亡くなりました。」
「ちょっと待ってください!
確かに今自分でも諦めましたけどそんなはっきりと言わなくても...」
「でも死んだことにかわりないですよね?
新鬼さん」
「で、どうしろと言うんですか?
できればまずあなたのお名前を教えていただきたいです」
そうしたら彼女は
「今は知らなくていいことです。
あなたは今もう終わったと思ってるでしょう。
ですがまだ終わりではありません。」
(一体何を言い出すんだ。
この人は。
死んだら終わりに決まってるだろう...)
「今からあなたはある場所に行ってもらいます。」
「ある場所というとどこですか?」
「今はなにも聞かずいってください。
御武運を」
彼女はそう言い残し消えてしまった。
(薄情な人だな~
どうしろと言うのだ?
死んでるのに)
そうすると突然体が光に包まれていった...
そこでまた意識が途絶えた...
                 ・
「またなんなんだ?
ってうわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!」
自分は急に目の前にいる人間に切られそうになった。
しかしなぜか切ろうとした人間は自分に倒れてきた。
「あんた、大丈夫?誰だか知らないけど。」
また美少女が現れた。
個人的には余り好かない。
「え~とあなたは?」
とりあえず名前を聞いてみた。
「え、あなた私を知らないの?
私の名前は織田信長。
尾張の支配者よ。」
(訳のわからんことを言ってきた。
織田信長は女ではなく男のはず...)
「女なのか...?」
「は、どこをどう見たら男に見えるのよ。
どこから来たの?
とりあえずここは危険だわ。
私の陣地で話を聞いてあげる。
立てる?」
「ええ、まぁ
立てますけど」
「なら平気ね。
ついてらっしゃい。」
そうして俺は織田信長を名乗る女の陣地に向かうことになった。

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