BEST・TRUMP
ボス戦 2
そいつは、一言で言えば化け物というのに相応しいくらいに歪で、巨大であった。
姿的に言えば、身体中にある岩石からファイアーゴーレムの面影があるが、ファイアーゴーレムはただ生きている植物の様なものだったが、こいつはそれとは違い、自我もあり敵対する意思もある。
それが、俺とアイリスの目の前にいる、ボスの正体であった。
そいつは腕を振り上げると、俺達の方へ拳を向けた。
「! アイリス避けろ!」
幸いか、その拳は俺の方を向き、俺はそれを避けて見せた。
アイリスは少しの間硬直していたが、すぐに動き出して魔法を唱え出した。
「『ウォーターボール』!」
アイリスの杖から水球が現れ、それは勢いよくゴーレムにへと当たった。
すると、ゴーレムは当たった箇所を手で押さえた。
「ウグアアァァアア!!」
ゴーレムは雄叫びをあげると、アイリスにへと拳を振るう。
俺はそれを阻止するべく、ビリーをゴーレム目掛けて発砲する。
だが、ゴーレムの腕に纏わり付いている岩石は予想以上に硬く、逆に弾が弾かれた。
しかし、気を引くことは出来たようだ。俺とゴーレムの眼光があった。
すると、またもやゴーレムは雄叫びをあげた。
「ウグアアァァァアア!!」
「おいおい、何回叫ぶんだよ」
俺が言うと、アイリスは俺に目掛けて魔法を撃った。
俺は驚いたが、それは方向を変え、俺の背後に隠れていたゴーレムの小型に当たった。
「だ、大丈夫だった? トウヤ」
「あぁ、だがまさか………」
「うん、だろうね」
こいつ、仲間を生成しやがった!?
気付く頃には俺達は、ゴーレムの仲間に囲まれてしまっていた。
「成る程、じゃあ」
俺は不意をついてゴーレムの目に目掛けて発砲する。が、突如としてゴーレムの眼は岩石によって封鎖された。
「なっ!?」
こいつ、どこまで対応できるんだよ?
眼が心臓部だと思っていたが、どうやらそのようだ。
だが、あんなに硬く守られていては、攻撃することも出来ない。
何があの眼の自己防御機能の発動条件なのか、そこから探すしかないか。
そうしていると、小型どもは俺達に近寄った。
「くそ、こいつら邪魔だな………」
俺はそいつらを蹴ったり銃で撃ち抜いたりして退治していた。
アイリスも、押し倒したり魔力弾を飛ばしたりしていた。
だが、そんな中でゴーレムは俺達を見下ろし、小型どもはどうでもいいかのように俺たちへ拳を向けた。
「! アイリス!」
俺はアイリスを押し出し、俺がゴーレムの標的となる。
流石にこれは、不味いかな?
すると、アイリスが俺へ魔力弾をぶつけ、俺を拳の範囲外へと押し出した。
くっ、すまないな、アイリス。
俺はそう言ったつもりだったが、声が掠れて出せていないのに気付く。
もう俺には、その程度の力も残っていないのだ。
俺はその場で跪いた。すると、ゴーレムの腕が俺へと向かう。
動け、動け、動け!
そう自分に言い聞かせるが、体はびくともしない。
「『バブルルーム』!」
アイリスが唱えると、杖から泡が現れ、それに触れると俺をその中へと閉じ込めた。
見事にゴーレムの腕さえ躱す。
「ここからは、私とあなたの勝負だよ!」
アイリスがゴーレムに言ったのを最後に、俺は重くなっていた瞼を閉じた。
「がはは! 面白いなダチ公! お前の友達とやらは!」
悪魔は笑いながら俺にそう伝えた。
「そりゃどうも」
俺は単純にそう返した。
「だが、こんな奴俺様も始めてだ。まず、あんなでけぇのを見たことがねぇ」
「じゃあ、どうすりゃ勝てるんだよ」
俺がそう訪ねると、悪魔は悩んでいたが答えた。
「………強い衝撃」
「え?」
「少なくとも、ファイアーゴーレムの時は核を狙わねぇでも、強い衝撃を与えれば倒すことは出来る」
俺はそれを聞き、思い立って立ち上がった。
「ダチ公、今回は俺も手を貸すぜ?」
そう言って悪魔も立ち上がった。
俺と悪魔は揃って呪文を唱え始めた。
「「汝に制裁を、我に祝福を。故に世界に混沌を示す。開け、炎獄の門!!」」
俺が現実に戻る頃には、俺は歪な姿で現れた。
俺は周りにあった水を全て解放した。
そして俺の姿が露になる。
その姿は頭に二本角を生やしており、鬼や悪魔という存在だった。
姿的に言えば、身体中にある岩石からファイアーゴーレムの面影があるが、ファイアーゴーレムはただ生きている植物の様なものだったが、こいつはそれとは違い、自我もあり敵対する意思もある。
それが、俺とアイリスの目の前にいる、ボスの正体であった。
そいつは腕を振り上げると、俺達の方へ拳を向けた。
「! アイリス避けろ!」
幸いか、その拳は俺の方を向き、俺はそれを避けて見せた。
アイリスは少しの間硬直していたが、すぐに動き出して魔法を唱え出した。
「『ウォーターボール』!」
アイリスの杖から水球が現れ、それは勢いよくゴーレムにへと当たった。
すると、ゴーレムは当たった箇所を手で押さえた。
「ウグアアァァアア!!」
ゴーレムは雄叫びをあげると、アイリスにへと拳を振るう。
俺はそれを阻止するべく、ビリーをゴーレム目掛けて発砲する。
だが、ゴーレムの腕に纏わり付いている岩石は予想以上に硬く、逆に弾が弾かれた。
しかし、気を引くことは出来たようだ。俺とゴーレムの眼光があった。
すると、またもやゴーレムは雄叫びをあげた。
「ウグアアァァァアア!!」
「おいおい、何回叫ぶんだよ」
俺が言うと、アイリスは俺に目掛けて魔法を撃った。
俺は驚いたが、それは方向を変え、俺の背後に隠れていたゴーレムの小型に当たった。
「だ、大丈夫だった? トウヤ」
「あぁ、だがまさか………」
「うん、だろうね」
こいつ、仲間を生成しやがった!?
気付く頃には俺達は、ゴーレムの仲間に囲まれてしまっていた。
「成る程、じゃあ」
俺は不意をついてゴーレムの目に目掛けて発砲する。が、突如としてゴーレムの眼は岩石によって封鎖された。
「なっ!?」
こいつ、どこまで対応できるんだよ?
眼が心臓部だと思っていたが、どうやらそのようだ。
だが、あんなに硬く守られていては、攻撃することも出来ない。
何があの眼の自己防御機能の発動条件なのか、そこから探すしかないか。
そうしていると、小型どもは俺達に近寄った。
「くそ、こいつら邪魔だな………」
俺はそいつらを蹴ったり銃で撃ち抜いたりして退治していた。
アイリスも、押し倒したり魔力弾を飛ばしたりしていた。
だが、そんな中でゴーレムは俺達を見下ろし、小型どもはどうでもいいかのように俺たちへ拳を向けた。
「! アイリス!」
俺はアイリスを押し出し、俺がゴーレムの標的となる。
流石にこれは、不味いかな?
すると、アイリスが俺へ魔力弾をぶつけ、俺を拳の範囲外へと押し出した。
くっ、すまないな、アイリス。
俺はそう言ったつもりだったが、声が掠れて出せていないのに気付く。
もう俺には、その程度の力も残っていないのだ。
俺はその場で跪いた。すると、ゴーレムの腕が俺へと向かう。
動け、動け、動け!
そう自分に言い聞かせるが、体はびくともしない。
「『バブルルーム』!」
アイリスが唱えると、杖から泡が現れ、それに触れると俺をその中へと閉じ込めた。
見事にゴーレムの腕さえ躱す。
「ここからは、私とあなたの勝負だよ!」
アイリスがゴーレムに言ったのを最後に、俺は重くなっていた瞼を閉じた。
「がはは! 面白いなダチ公! お前の友達とやらは!」
悪魔は笑いながら俺にそう伝えた。
「そりゃどうも」
俺は単純にそう返した。
「だが、こんな奴俺様も始めてだ。まず、あんなでけぇのを見たことがねぇ」
「じゃあ、どうすりゃ勝てるんだよ」
俺がそう訪ねると、悪魔は悩んでいたが答えた。
「………強い衝撃」
「え?」
「少なくとも、ファイアーゴーレムの時は核を狙わねぇでも、強い衝撃を与えれば倒すことは出来る」
俺はそれを聞き、思い立って立ち上がった。
「ダチ公、今回は俺も手を貸すぜ?」
そう言って悪魔も立ち上がった。
俺と悪魔は揃って呪文を唱え始めた。
「「汝に制裁を、我に祝福を。故に世界に混沌を示す。開け、炎獄の門!!」」
俺が現実に戻る頃には、俺は歪な姿で現れた。
俺は周りにあった水を全て解放した。
そして俺の姿が露になる。
その姿は頭に二本角を生やしており、鬼や悪魔という存在だった。
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