乙女ゲー転生は心臓に悪いのです!

亜希野くるり

××十二話×× ××魔法××

○月✕日
今日、この雪氷にぃと霜ちゃん、莉乃の住む森に大雨が降りました。。。
いつもより、いや、最近から雪氷にぃはあまり喋らなくなりました…
「入るよぉ?」
「ふあぁっ!?霜ちゃん!?」
「あははっ…オーバーだねぇ」

霜ちゃんが来たってことは
雪氷にぃはきっと何処かに出掛けてる

「雪氷にぃ、今日もお出掛け?」
「うん!さっきねぇ、出てったよぉ」

ふと、目の前が真っ暗になった。
脳裏には大切な何かが遠くに行く様子、
消えていく様子
そして──

もう、戻れない様子


「やぁ、やぁ!」
「…あなた…どうして…?」
「前よりかはー、しっかり喋れてるでしょー?」
「そんなことはどうでもいい!あなたは…私に何がしたいの…?」
「んー?…カウントダウン・・・・・・・かなっ♪」
「カウントダウン…?」
「そう!あなたが─…って、邪魔が入ってきちゃったぁ…まったねぇ〜」
「えっ…」
「…どうして、この世界に来てしまったんだ…莉乃…いや、レヴィーネ女王…」
あなたは魔法が使える人…
この世界には来てはいけない人…

カウントダウン・・・・・・・が待ち遠しい


「はっ!」
目の前には雪氷にぃが居た。
何処か、凍っているような瞳の奥

「起きた?」

邪魔が入ったって…これのことか…
「う、うん」
「じゃぁ、早速だけどやっちゃおうか」
「な、何を…?」

雪氷にぃは私の上に覆いかぶさる様な体制になった
「か、顔が…近いれす…本当に…何するんです…?」
思わず、噛んでしまう

「君の脳の中にインプットされている魔法を今からぜーんぶ消すから、ね?」

ん?
ん??
魔法?
使えたっけ…?

「大丈夫。眠る魔法を掛けるから。」

必死に抵抗したけど、男女の力の差には勝てない


─目の前が真っ暗になった


─後、17日

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