乙女ゲー転生は心臓に悪いのです!

亜希野くるり

××第九話×× ××見えない、知らない××

あらすじ
雪氷にぃ&霜ちゃん=空飛べる
雪氷にぃは堕天使だそう。
「あぁ、そうか。そんな感じなんだな。分かった。」
時々、雪氷にぃと霜ちゃんは見えない何かと
話している。
私は何も見えないし、正体を知らない
正体を聞いても「知らない方が良い事だって世の中にはある」ってはぐらかされる。
お父さんとお母さん…元気かなぁ…
ふと、思い出す
『相変わらず、元気だなぁ』
『あはははっ』
家は、母が毎日働き盛り。
父は家で家事をするから父の方が見慣れていた不思議な家庭。
「おーい」
「…はっ」
「大丈夫か?かなりぼーっとしてたけど」
「だ、大丈夫」
思い出に浸っていたからぼーっとしてたのだろう
小さい時の頃はあまり覚えていない。
私がここに転生してきてから
高校に行けたり、まるで現実世界のような
そんな感じだった
乙女ゲーの世界と何の世界が混じっているのか…。
そんなの分からないけれど、
何かの別ゲー厶も混じっている


「…霜!精霊呼べる!?」
「回復精霊ならいけるよぉ!」
雪氷にぃと霜ちゃんが何かしてる…?
目が上手く開かない…
意識が遠く…



ここは…
真っ暗なところ
床は水でいっぱい…
「ねェ」
「…誰?」
「あナたはこコノせかイに来て、くろウはなィ?」
「そんなの…無いけど…」
「うソはだめヨ。本当はカラだに大キナ負担がかかッているクセニ」
「…っ…」
「いツ、壊レてしまうノかしラネ」
「待って!教えて!私は─···」
「あーっ起きたよぉ雪氷にぃ」
「大丈夫?」
「夢…だったのかな…」

獣の足音は、
暗闇から静かに近づいていた
静かに
でも、

『確実』に──

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