乙女ゲー転生は心臓に悪いのです!

亜希野くるり

××第五話×× ××霜ちゃんの過去と秘密××

あらすじ
霜ちゃん…なんと治癒魔法使えた!
ゲームには無かったから運営いじりやがったな…

霜ちゃんの本名ってよく知らないよね…
「霜ちゃん、フルネーム言える?」
「ん?ふるねぇむ?霜だよぉ?」
可愛いけど…そうじゃない!
何か秘密があるのかな…
「おい…こっち…!」
ん?
雪氷にぃが手招き…
「ごめんね霜ちゃん〜ちょっと外すからお絵描きしてて?」
「わかった!」

「どーしたの?」
「あぁ…霜の本名なんだがな…あいつ…」
ものすごく神妙な顔をしてる雪氷にぃは
私の理想からかけ離れた顔だった
「あいつ…俺のな、弟じゃないんだ」

えっ?
公式では弟設定だったよね?

「あいつの本名は、甘月 霜斗あまつき しもと。今は家族みたいなのだけど、実際は親戚でもない赤の他人だ」
えぇ…
「そう…なんだ…」
「うん。霜は雨の日路地裏に捨てられててな。拾った」

そ、そんな犬を拾った的な感じでショタなんか拾えんだ…

「霜ちゃん…なんか、本名でそんな繋がりあるんだ…」

「まぁ、多分あいつは貴族絡みだろーな。捨てられてた時のゆりかごとかも豪華だったし」

へぇ…
霜ちゃんの過去…壮大…

「できたー!!」

「ねぇ、雪氷にぃ…」
聞こうと思った。
雪氷にぃの過去とかを。

「霜!どんな絵出来たんだ〜?」
「えっとねぇ、僕と、雪氷にぃと、莉乃おねぇちゃん!」

なっ…
名前覚えててくれたの!?
天使…いや神すぎんだけど
"萌える"

「えっ…これ俺…?」
「うん!」
「霜の目にはこんな俺が…」
「あははっ…これっ…雪氷にぃ…?w」
「うん!」

こんな日々ずぅっと続けばいいのに

─でも、そう簡単にはいかない─

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