勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~
8話 最初の授業
自己紹介が終わった後はいよいよ本格的な授業が始まると思ったが、SクラスとAクラスはほぼみんな大体のことがわかっているのですぐに実戦練習に入るらしい。
ということで俺たちは外へ出た。
この学校は前にも言ったが広いので建物がないところはだいたい草原であり、練習がいくらでもできる。魔法もぶっぱなし放題だ。
グラウンドでも練習ができるが特別棟からは少々遠いのだ。
「ねぇ、特別棟不便すぎないかしら、あたし第一校舎がいいんだけど!」
「確かにそうだね。僕もそう思う。
校長先生、変えてもらうことはできないのですか?」
「ダメじゃ」
なんでだ。だって明らかに特別棟より第一校舎のほうが便利だ。研究室もあるし、先生がいたらすぐ呼びに行けるし、食堂だってすぐ行けるし、グラウンドでも魔法の練習ができるし……
あ、なるほど、だからダメなのか。
「お前達が第一校舎に行ったらどうなる。女教師は授業どころじゃなくなるし、食料庫の食べ物も全部食べられるし、ワシが世界各地から集めた宝石も全て取られるし、グラウンドから魔法がバンバンバンバン撃たれてくるし、どうせまた鉄球が飛んでくるんじゃ!それでワシの大事なものがドンドンドンドン無くなってくんじゃ!」
「本当に問題児ばっかなんですねぇ……」
「校長先生がかわいそうだニャ」
「うむ、さすがに同情するな」
俺達はなんも言えない。てかセンお前はこっち側だぞ。なに自分関係ないみたいな顔してんだ。
それに俺もさすがにもう問題は起こさない。鉄球投げることなんてもうないからな。
「そんな事どーでもいーからはやく練習しよー」
「そうですわ、どうでもいいですわ、そんなこと」
「そんなこと……?」
校長は眉をピクピク動かしていたが、いちいち反応してたらキリがないと思ったのか冷静な顔に戻った。
「まぁよい。
それじゃあ今から始めるぞ。
これは魔王討伐のための訓練じゃ、あまりふざけないようにな。
魔王相手には勇者じゃない限り、1対1ではまず勝ち目はない。魔王の幹部も同じじゃ。当然のことだがチームワークが必要になる。だからまず配置と役割を決めていく」
校長はそう言って俺たちを前衛と後衛に分けた。メンバーは次の通りだ。
前衛 : 俺、セン、マロン
後衛 : レイ、ハル、サファイア、サキ、カエラ
だが、これでは後衛が多すぎるので中衛を作ることにした。中衛は魔法でサポートかつ攻めることが必要だ。こうして決まった配置はこれだ。
前衛 : 俺、セン、マロン
中衛 : レイ、サキ
後衛 : ハル、サファイア、カエラ
俺たちは相手によって変えるが大体この配置でいくことに決まった。
次は、役割だ。
まず前衛である俺とセンとマロンはとにかく攻める。ほぼそれだけだ。
次に中衛であるレイとサキだ。
レイは光属性魔法で目くらまししたり、爆発系魔法で足止めをしたりしてもらう。他にも色々できるらしい。
サキはほとんどの魔法を使えるが魔力量がそこまで大きくないため、足止め役に徹してもらうことにする。それ以外にも最後の切り札がいくつかあるらしいが何故か秘密にしてて教えてくれない。
最後は後衛だ。まず、全員の一番の役割は超特大魔法を最後に当てることだ。相手のスキを作るのは前衛、中衛の仕事だ。
それに加えてまずハルの仕事は最初にみんなにエンハンスをかけることだ。このエンハンスはとても便利で攻撃力、防御力、スピードが全て上がる。エンハンスに加えて防御壁や魔法反射壁も出せるらしいから状況にあわせてそれもやってもらう。
次はカエラだ。正直カエラは馬鹿なので魔法を撃つこと以外がほぼできない。だが、魔法の威力は正直圧倒的に強いので、カエラには魔法を撃つことだけに専念してもらう。
最後にサファイアだ。サファイアは世界で使える人がほとんどいない幻術を使えるらしくて、相手を惑わすことができるらしい。サファイアにはそれもやってもらうことにした。
こうして配置と役割を決めたあと、残り時間はひたすら練習してその日の実戦練習はおわった。
ということで俺たちは外へ出た。
この学校は前にも言ったが広いので建物がないところはだいたい草原であり、練習がいくらでもできる。魔法もぶっぱなし放題だ。
グラウンドでも練習ができるが特別棟からは少々遠いのだ。
「ねぇ、特別棟不便すぎないかしら、あたし第一校舎がいいんだけど!」
「確かにそうだね。僕もそう思う。
校長先生、変えてもらうことはできないのですか?」
「ダメじゃ」
なんでだ。だって明らかに特別棟より第一校舎のほうが便利だ。研究室もあるし、先生がいたらすぐ呼びに行けるし、食堂だってすぐ行けるし、グラウンドでも魔法の練習ができるし……
あ、なるほど、だからダメなのか。
「お前達が第一校舎に行ったらどうなる。女教師は授業どころじゃなくなるし、食料庫の食べ物も全部食べられるし、ワシが世界各地から集めた宝石も全て取られるし、グラウンドから魔法がバンバンバンバン撃たれてくるし、どうせまた鉄球が飛んでくるんじゃ!それでワシの大事なものがドンドンドンドン無くなってくんじゃ!」
「本当に問題児ばっかなんですねぇ……」
「校長先生がかわいそうだニャ」
「うむ、さすがに同情するな」
俺達はなんも言えない。てかセンお前はこっち側だぞ。なに自分関係ないみたいな顔してんだ。
それに俺もさすがにもう問題は起こさない。鉄球投げることなんてもうないからな。
「そんな事どーでもいーからはやく練習しよー」
「そうですわ、どうでもいいですわ、そんなこと」
「そんなこと……?」
校長は眉をピクピク動かしていたが、いちいち反応してたらキリがないと思ったのか冷静な顔に戻った。
「まぁよい。
それじゃあ今から始めるぞ。
これは魔王討伐のための訓練じゃ、あまりふざけないようにな。
魔王相手には勇者じゃない限り、1対1ではまず勝ち目はない。魔王の幹部も同じじゃ。当然のことだがチームワークが必要になる。だからまず配置と役割を決めていく」
校長はそう言って俺たちを前衛と後衛に分けた。メンバーは次の通りだ。
前衛 : 俺、セン、マロン
後衛 : レイ、ハル、サファイア、サキ、カエラ
だが、これでは後衛が多すぎるので中衛を作ることにした。中衛は魔法でサポートかつ攻めることが必要だ。こうして決まった配置はこれだ。
前衛 : 俺、セン、マロン
中衛 : レイ、サキ
後衛 : ハル、サファイア、カエラ
俺たちは相手によって変えるが大体この配置でいくことに決まった。
次は、役割だ。
まず前衛である俺とセンとマロンはとにかく攻める。ほぼそれだけだ。
次に中衛であるレイとサキだ。
レイは光属性魔法で目くらまししたり、爆発系魔法で足止めをしたりしてもらう。他にも色々できるらしい。
サキはほとんどの魔法を使えるが魔力量がそこまで大きくないため、足止め役に徹してもらうことにする。それ以外にも最後の切り札がいくつかあるらしいが何故か秘密にしてて教えてくれない。
最後は後衛だ。まず、全員の一番の役割は超特大魔法を最後に当てることだ。相手のスキを作るのは前衛、中衛の仕事だ。
それに加えてまずハルの仕事は最初にみんなにエンハンスをかけることだ。このエンハンスはとても便利で攻撃力、防御力、スピードが全て上がる。エンハンスに加えて防御壁や魔法反射壁も出せるらしいから状況にあわせてそれもやってもらう。
次はカエラだ。正直カエラは馬鹿なので魔法を撃つこと以外がほぼできない。だが、魔法の威力は正直圧倒的に強いので、カエラには魔法を撃つことだけに専念してもらう。
最後にサファイアだ。サファイアは世界で使える人がほとんどいない幻術を使えるらしくて、相手を惑わすことができるらしい。サファイアにはそれもやってもらうことにした。
こうして配置と役割を決めたあと、残り時間はひたすら練習してその日の実戦練習はおわった。
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