俺がこの世に生まれた意味
解答です
「ぶっぶー、はっずれー。三人ともみーんなハズレだよ。」
「はあ!?嘘だろ!?俺の渾身の解答が間違い、あり得ねぇ。」
「間違いは間違いだよ。そこはちゃんと許容できる器を持っていようね。」
アースカティアの卑怯な行動は功を奏さず、ことごとくはずれてしまった。
これで三人とも謎のお仕置きが待っている。
それにしてもなんなんだマイヤの表情、まだにこにこしている。
そんなに間違ったのが嬉しいのだろうか。
「うーん、みんな答えられそうにないね。ま、教えてないし、答えられる方がすごいんだけどね。」
「なっ!?そんな問題を出さないでよ!マイヤの意地悪!」
「そうかしら!ということで、お仕置きはなしにして!」
「それはできないなー。間違ったことに変わりはないしね。」
「はあ!?鬼!?あんたは鬼なのか!?答えられないと分かって出したのにその仕打ち、あんまりだろ!?」
「決まったことは仕方がないの、と言うことで、明日はみんなユナン様と手合わせをした訓練場に集合ね。」
話が唐突すぎてついていけない。
問題の理不尽さにしても、急にあの訓練場に集合することになったことも、お仕置きの件もそうだし、今回の話だって本当に唐突で横暴だ。
あんなきれいな顔の内側に、想像しがたい黒いなにかが見える。お仕置きの内容が怖くなってきた。もしかして煮たり焼いたりされるんじゃ、
この性格が原因で彼氏ができないんじゃないんだろうか。
アースカティアの脳内にはそんな余計な思考が駆け巡っていた。
「魔法の実習をやるよ。ちなみにだけどこれはお仕置きだからね。」
「え、お仕置き、そんなんでいいの?」
「そう、こんなんでいいの。でも、なめない方がいいよ。ハードなメニューにするつもりだから。」
お仕置きの内容が魔法の実習。
これはお仕置きなのか?むしろご褒美だ。
座学なんかよりよっぽどこっちの方がいい。
でもやっぱりマイヤのことだから一筋縄にいくことはしないだろう。そう言ってるし、
そういえばひとつ聞いていないことがあった。
「ねえマイヤ、お仕置きのことはわかったけどさ、結局問題の答えってなんなんだ?そういえば聞いてないよな。」
そう、この状況を作るきっかけとなった問題の答えをまだ聞いていない。
マイヤははっと手を叩いて、今思い出したようだ。
「魔法ってのはね、一人一人違った、個人の性格とか個性を具現化したものなんだ。攻撃するため、とか、守るため、とか、そういった後天的なものじゃなくて、生まれたときから既に決まって形成される、先天的なものなんだ。」
「うーん、分かりにくいな。」
マイヤの解説がなんだか回りくどい気がする。
才色兼備なマイヤらしくない。それくらい魔法というのが言葉にはしにくいものだという証拠だろう。
もし、魔法を端的に述べるとしたら、自分だけの特殊能力、といったところだろうか。
「ま、無理に理解する必要はないよ。攻撃手段とか防衛手段とかも本当は別に間違いじゃないしね。むしろ正解といってもいいぐらいだし。」
「なんだよそれ、俺たちの解答の意味は.....」
「魔法の実習を組み込むためのただの口実だよ。」
マイヤは舌をペロッと出してそう言った。
全く、最初に会ったときの礼儀正しさはどこえやら。
自分達で変えてほしいと言ったけど、この自由奔放さ、変わりすぎだろ。
アースカティアはツッコム余裕もなく、ただただ嘆息した。
「それじゃあ、明日の特訓に備えて、明後日のクエストに備えて、今日は休むとしましょう。」
三人にとって念願の休息がやって来た。
なのになんだろうこの感じ、釈然としない。スッキリしない。
すべてマイヤが悪いんだ。彼女にリズムを支配されてしまっている。
こうなったら、明日の訓練にこの鬱憤をぶつける。
ーー待ってろよ、明日!
アースカティアの中で密かにやる気が生じた
「はあ!?嘘だろ!?俺の渾身の解答が間違い、あり得ねぇ。」
「間違いは間違いだよ。そこはちゃんと許容できる器を持っていようね。」
アースカティアの卑怯な行動は功を奏さず、ことごとくはずれてしまった。
これで三人とも謎のお仕置きが待っている。
それにしてもなんなんだマイヤの表情、まだにこにこしている。
そんなに間違ったのが嬉しいのだろうか。
「うーん、みんな答えられそうにないね。ま、教えてないし、答えられる方がすごいんだけどね。」
「なっ!?そんな問題を出さないでよ!マイヤの意地悪!」
「そうかしら!ということで、お仕置きはなしにして!」
「それはできないなー。間違ったことに変わりはないしね。」
「はあ!?鬼!?あんたは鬼なのか!?答えられないと分かって出したのにその仕打ち、あんまりだろ!?」
「決まったことは仕方がないの、と言うことで、明日はみんなユナン様と手合わせをした訓練場に集合ね。」
話が唐突すぎてついていけない。
問題の理不尽さにしても、急にあの訓練場に集合することになったことも、お仕置きの件もそうだし、今回の話だって本当に唐突で横暴だ。
あんなきれいな顔の内側に、想像しがたい黒いなにかが見える。お仕置きの内容が怖くなってきた。もしかして煮たり焼いたりされるんじゃ、
この性格が原因で彼氏ができないんじゃないんだろうか。
アースカティアの脳内にはそんな余計な思考が駆け巡っていた。
「魔法の実習をやるよ。ちなみにだけどこれはお仕置きだからね。」
「え、お仕置き、そんなんでいいの?」
「そう、こんなんでいいの。でも、なめない方がいいよ。ハードなメニューにするつもりだから。」
お仕置きの内容が魔法の実習。
これはお仕置きなのか?むしろご褒美だ。
座学なんかよりよっぽどこっちの方がいい。
でもやっぱりマイヤのことだから一筋縄にいくことはしないだろう。そう言ってるし、
そういえばひとつ聞いていないことがあった。
「ねえマイヤ、お仕置きのことはわかったけどさ、結局問題の答えってなんなんだ?そういえば聞いてないよな。」
そう、この状況を作るきっかけとなった問題の答えをまだ聞いていない。
マイヤははっと手を叩いて、今思い出したようだ。
「魔法ってのはね、一人一人違った、個人の性格とか個性を具現化したものなんだ。攻撃するため、とか、守るため、とか、そういった後天的なものじゃなくて、生まれたときから既に決まって形成される、先天的なものなんだ。」
「うーん、分かりにくいな。」
マイヤの解説がなんだか回りくどい気がする。
才色兼備なマイヤらしくない。それくらい魔法というのが言葉にはしにくいものだという証拠だろう。
もし、魔法を端的に述べるとしたら、自分だけの特殊能力、といったところだろうか。
「ま、無理に理解する必要はないよ。攻撃手段とか防衛手段とかも本当は別に間違いじゃないしね。むしろ正解といってもいいぐらいだし。」
「なんだよそれ、俺たちの解答の意味は.....」
「魔法の実習を組み込むためのただの口実だよ。」
マイヤは舌をペロッと出してそう言った。
全く、最初に会ったときの礼儀正しさはどこえやら。
自分達で変えてほしいと言ったけど、この自由奔放さ、変わりすぎだろ。
アースカティアはツッコム余裕もなく、ただただ嘆息した。
「それじゃあ、明日の特訓に備えて、明後日のクエストに備えて、今日は休むとしましょう。」
三人にとって念願の休息がやって来た。
なのになんだろうこの感じ、釈然としない。スッキリしない。
すべてマイヤが悪いんだ。彼女にリズムを支配されてしまっている。
こうなったら、明日の訓練にこの鬱憤をぶつける。
ーー待ってろよ、明日!
アースカティアの中で密かにやる気が生じた
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