俺がこの世に生まれた意味
クエスト内容
「じゃ、そろそろクエストの話をしようか。」
「うん。それがいいと思う。」
マイヤは予めユパから貰っていたクエストの用紙を、手慣れた手つきで机に広げ、その綺麗な声で説明を始めた。
「まず、三人は初めてのクエストということだから、比較的に簡単なものにしてもらったのよ。ほら、ここを見て、難易度一って書いてあるでしょ?」
マイヤの指差した先、そこには確かに難易度が一と書いてある。
はっきりと、一と、
けれどもなんだろう、そう、これは、この気持ちは、
「釈然としないかしら。ララたちを舐めてるの?」
「そうだよ。レレたちに一なんて絶対おかしいって。」
「確かに、俺たちならもっと難しいクエストをこなせるはずだ。過小評価すぎやしないか?」
馬鹿にされている気がする。
三人一致で納得出来ない。
確かに最初からいきなり高難易度クエストを遂行するというのもどうかと思うが、曲がりなりにも中級クラスの冒険者、難易度一なんかじゃ頷けない。
己のプライドに傷がつく。
「三人とも待った。君たちはまだここに来たばかりで右も左も分からない状態なんでしょ?今は素直に受けてたほうがいいと思うのよ。それに、これはユナン様が選んだクエスト。何か特別なことがあるかもよ?そう考えたらワクワクしないかな?」
言われてみれば、確かにそうかも知れない。
マイヤの発言にも一理ある。
あの偉大な人物に限って初回は安全策をとって簡単にするなんて考えにくい。
出来れば考えたくもない。
マイヤの言った通り、何か意図があるはずだ。そうに違いない。
企んでいるユパの顔が想像出来てしまう。
「...分かった。そのクエスト受けてみるよ。ララとレレもそれでいいだろ?」
「もちろんかしら。」
「レレも承ったよ。」
アースカティアは一泊の間を置き、クエストの受注を決諾。
そうと決まればララとレレも即決、賛成、理解した。
「そうと決まれば私が全力でサポートするよ。任せてちょうだい。こう見えても私はユナン様にだって一目置かれてるんだからね。」
「へー、それはすごいかしら。」
「うん、そうだね。」
マイヤは冒険者の初クエストを任されたことが嬉しいのか、勢いよく立ち上がると、誇らしげに胸を張った。
その張られたものに、少女二人の冷たく冷え切った視線が送られる。
揺れる双丘、佇む崖。
弾む風船、動かぬ板。
視線を交互に動かして、マイヤの胸部を睨みつけて、自分の胸部を撫でてみると、自己嫌悪に苛まれる。
二人とも負けた気とため息しか出ない。
「それでね、このクエストなんだけど、もう話しておくことがないんだよね。けど出発は明後日ってことになってるの。暇な時間ができちゃうってわけだよ。そこで一つ私から提案があります。」
「何?」
アースカティアの問いかけに、マイヤは最初に見せた可憐な笑顔ではなく、無邪気な笑顔で、この会話を楽しんでいる。
これは今から言う提案と深く関わっている。
それでその提案というのは、
「今からお出かけしない?私がパールシアを案内してあげる。」
「うん。それがいいと思う。」
マイヤは予めユパから貰っていたクエストの用紙を、手慣れた手つきで机に広げ、その綺麗な声で説明を始めた。
「まず、三人は初めてのクエストということだから、比較的に簡単なものにしてもらったのよ。ほら、ここを見て、難易度一って書いてあるでしょ?」
マイヤの指差した先、そこには確かに難易度が一と書いてある。
はっきりと、一と、
けれどもなんだろう、そう、これは、この気持ちは、
「釈然としないかしら。ララたちを舐めてるの?」
「そうだよ。レレたちに一なんて絶対おかしいって。」
「確かに、俺たちならもっと難しいクエストをこなせるはずだ。過小評価すぎやしないか?」
馬鹿にされている気がする。
三人一致で納得出来ない。
確かに最初からいきなり高難易度クエストを遂行するというのもどうかと思うが、曲がりなりにも中級クラスの冒険者、難易度一なんかじゃ頷けない。
己のプライドに傷がつく。
「三人とも待った。君たちはまだここに来たばかりで右も左も分からない状態なんでしょ?今は素直に受けてたほうがいいと思うのよ。それに、これはユナン様が選んだクエスト。何か特別なことがあるかもよ?そう考えたらワクワクしないかな?」
言われてみれば、確かにそうかも知れない。
マイヤの発言にも一理ある。
あの偉大な人物に限って初回は安全策をとって簡単にするなんて考えにくい。
出来れば考えたくもない。
マイヤの言った通り、何か意図があるはずだ。そうに違いない。
企んでいるユパの顔が想像出来てしまう。
「...分かった。そのクエスト受けてみるよ。ララとレレもそれでいいだろ?」
「もちろんかしら。」
「レレも承ったよ。」
アースカティアは一泊の間を置き、クエストの受注を決諾。
そうと決まればララとレレも即決、賛成、理解した。
「そうと決まれば私が全力でサポートするよ。任せてちょうだい。こう見えても私はユナン様にだって一目置かれてるんだからね。」
「へー、それはすごいかしら。」
「うん、そうだね。」
マイヤは冒険者の初クエストを任されたことが嬉しいのか、勢いよく立ち上がると、誇らしげに胸を張った。
その張られたものに、少女二人の冷たく冷え切った視線が送られる。
揺れる双丘、佇む崖。
弾む風船、動かぬ板。
視線を交互に動かして、マイヤの胸部を睨みつけて、自分の胸部を撫でてみると、自己嫌悪に苛まれる。
二人とも負けた気とため息しか出ない。
「それでね、このクエストなんだけど、もう話しておくことがないんだよね。けど出発は明後日ってことになってるの。暇な時間ができちゃうってわけだよ。そこで一つ私から提案があります。」
「何?」
アースカティアの問いかけに、マイヤは最初に見せた可憐な笑顔ではなく、無邪気な笑顔で、この会話を楽しんでいる。
これは今から言う提案と深く関わっている。
それでその提案というのは、
「今からお出かけしない?私がパールシアを案内してあげる。」
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