悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する
077★ゲームの中に在ったソルス・ロス・エンダ村は、存在しているようですが………
そんな前世のコトを思い出して、私はコウちゃんに尋ねた。
「あの村は、ここにあるかしら?」
私の言葉に、コウちゃんは首を傾げる。
『ああ、あの村ねぇ………
ママが良く利用していた
有るんじゃないかな?』
そんなコウちゃんを見てから、ガッちゃんが私に聞いて来る。
『主さま、あの村って?
その村の名前はなんと言うのですか?
…名前がわかれば…視えますけど?』
そう言われて、私は、記憶にある名前を口にする。
「ソルス・ロス・エンダ……
太陽神ソレストの光りと加護が届く
最後の地って意味だったと思うわ」
前世の知識から得た情報を口にすると、ガッちゃんは両目を閉じで、可愛らしいお手手で、長い艶やかなお耳を撫で撫でする。
うっ…か…可愛いわぁ~…じゃなくて、ガッちゃん、ソレする意味あるの?
でも、ああ、もふもふしたくなるわ。
なんて思いながら、手をわきわきさせた頃、ガッちゃんはパチッと両目を開いて言う。
『わかりました………
主さまが口にした村は存在してます
ただ、かなりさびれた感じですね
辛うじて、村を維持しているって状態です』
その内容に、私はえっ? っと思ってしまう。
どうして? 村の規模とか設備を考えると、廃れるはずないんだけど………。
「えっ? あの村は、何時でも冒険者で
溢れていたけど?」
不思議そうにそう言えば、ガッちゃんが額の魔石で覗いた事実を口にする。
『現在、あの村は、国の補助金?
で維持管理されていますね』
えっ? そうなの? 私の知っている状態と違うってコト?
いや、まって、そう言えば、前世のRPGとしてのゲームでは、何度でも黄泉帰るってことで、時間いっぱいまで遊ぶ危険職が遊んでいたけど………。
こっちでは、違うってことかしら?
だから、廃れる寸前になっているとか?
いや、でも、それなら、誰かに見付かるってことも無いわよねぇ………。
じゃなくて、確認、確認と………。
「《永遠の牢獄ダンジョン》や
《難攻不落の深淵の絶望ダンジョン》の
魔物やお宝を求めて来る冒険者はいないの?」
その素朴な疑問に、ガッちゃんはちょっと残念なモノを見るような瞳で私を見ながら説明してくれる。
『主さまの父君であるカイドール侯爵殿が
北の魔の森で魔物を押し返す働きをしたので
あちこちに、魔物が出没していますから………
それに、どのダンジョンに潜っても
かなりな魔物が出現しますので………
ある意味、何処ででもお金稼ぎが出来ますから………
それなのに、わざわざこんな辺鄙な場所のダンジョンに
旅費を使って旅してまで来ません
ここにしか無いという、薬草や魔物なんてモノは
存在してませんから………』
「説明されれば、確かにそうだと思うわ」
『はい、実は特殊な薬草や魔物は存在しますが
今現在、それを知っている者はおりませんので
かつて女神の神苑と呼ばれた場所の
ダンジョン探索に来る者はほとんど居ません
ただ、ユニコーンほどの効力はありませんが
わりと万能な角ウサギの生息区域が存在する為
たまに依頼を受けたハンターが来る程度ですね
だから、村の維持も大変みたいです』
あら、困ったわ……そうなると………色々とソコで揃えるってことは出来そうに無いわね。
でも、そのかわり、お父様達に見付かる心配もかなり無いわね。
一応のご飯になりそうなモノはゲットしているし………。
何処かの都市や村に入って、冒険者ギルドで………。
あっ…でも、あの村でも、冒険者登録はできたはずよね。
大きな都市でする必要ないわね。
とりあえず、あの村の冒険者ギルドで登録して身分証明書をゲットね。
そのついでに、インベントリの中にあるモノで、依頼と重なるモノがあったら、ソレを出して、ラングアップを狙おうかな?
小さい頃のラインハルトやお母様に会いたいしね。
あと、本当に《永遠の牢獄ダンジョン》の奥に在るって言う、時を渡れる? 水晶があるなら、ラインハルトの小さい頃に会って、シスコン拗らせのヤンデレ化を何とかしないとね。
よし、やることは決まったわ。
とりあえずは、ここからソルス・ロス・エンダ村に行かないとね。
「あの村は、ここにあるかしら?」
私の言葉に、コウちゃんは首を傾げる。
『ああ、あの村ねぇ………
ママが良く利用していた
有るんじゃないかな?』
そんなコウちゃんを見てから、ガッちゃんが私に聞いて来る。
『主さま、あの村って?
その村の名前はなんと言うのですか?
…名前がわかれば…視えますけど?』
そう言われて、私は、記憶にある名前を口にする。
「ソルス・ロス・エンダ……
太陽神ソレストの光りと加護が届く
最後の地って意味だったと思うわ」
前世の知識から得た情報を口にすると、ガッちゃんは両目を閉じで、可愛らしいお手手で、長い艶やかなお耳を撫で撫でする。
うっ…か…可愛いわぁ~…じゃなくて、ガッちゃん、ソレする意味あるの?
でも、ああ、もふもふしたくなるわ。
なんて思いながら、手をわきわきさせた頃、ガッちゃんはパチッと両目を開いて言う。
『わかりました………
主さまが口にした村は存在してます
ただ、かなりさびれた感じですね
辛うじて、村を維持しているって状態です』
その内容に、私はえっ? っと思ってしまう。
どうして? 村の規模とか設備を考えると、廃れるはずないんだけど………。
「えっ? あの村は、何時でも冒険者で
溢れていたけど?」
不思議そうにそう言えば、ガッちゃんが額の魔石で覗いた事実を口にする。
『現在、あの村は、国の補助金?
で維持管理されていますね』
えっ? そうなの? 私の知っている状態と違うってコト?
いや、まって、そう言えば、前世のRPGとしてのゲームでは、何度でも黄泉帰るってことで、時間いっぱいまで遊ぶ危険職が遊んでいたけど………。
こっちでは、違うってことかしら?
だから、廃れる寸前になっているとか?
いや、でも、それなら、誰かに見付かるってことも無いわよねぇ………。
じゃなくて、確認、確認と………。
「《永遠の牢獄ダンジョン》や
《難攻不落の深淵の絶望ダンジョン》の
魔物やお宝を求めて来る冒険者はいないの?」
その素朴な疑問に、ガッちゃんはちょっと残念なモノを見るような瞳で私を見ながら説明してくれる。
『主さまの父君であるカイドール侯爵殿が
北の魔の森で魔物を押し返す働きをしたので
あちこちに、魔物が出没していますから………
それに、どのダンジョンに潜っても
かなりな魔物が出現しますので………
ある意味、何処ででもお金稼ぎが出来ますから………
それなのに、わざわざこんな辺鄙な場所のダンジョンに
旅費を使って旅してまで来ません
ここにしか無いという、薬草や魔物なんてモノは
存在してませんから………』
「説明されれば、確かにそうだと思うわ」
『はい、実は特殊な薬草や魔物は存在しますが
今現在、それを知っている者はおりませんので
かつて女神の神苑と呼ばれた場所の
ダンジョン探索に来る者はほとんど居ません
ただ、ユニコーンほどの効力はありませんが
わりと万能な角ウサギの生息区域が存在する為
たまに依頼を受けたハンターが来る程度ですね
だから、村の維持も大変みたいです』
あら、困ったわ……そうなると………色々とソコで揃えるってことは出来そうに無いわね。
でも、そのかわり、お父様達に見付かる心配もかなり無いわね。
一応のご飯になりそうなモノはゲットしているし………。
何処かの都市や村に入って、冒険者ギルドで………。
あっ…でも、あの村でも、冒険者登録はできたはずよね。
大きな都市でする必要ないわね。
とりあえず、あの村の冒険者ギルドで登録して身分証明書をゲットね。
そのついでに、インベントリの中にあるモノで、依頼と重なるモノがあったら、ソレを出して、ラングアップを狙おうかな?
小さい頃のラインハルトやお母様に会いたいしね。
あと、本当に《永遠の牢獄ダンジョン》の奥に在るって言う、時を渡れる? 水晶があるなら、ラインハルトの小さい頃に会って、シスコン拗らせのヤンデレ化を何とかしないとね。
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