悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する
020★前世が同時期な理由…前編
泣きそうな声での思念波に、私はコウちゃんを抱きしめて問いかける。
「別に、そのことに
怒っているわけじゃないのよ
ただ疑問に思っただけだから……ね
でも、どうして?
3人が同時期に同じ地域で
生きていたことが
コウちゃんのセイなの?」
そう問いかけた私に、コウちゃんはびくんっと身体を震わせてから、オズオズと答える。
『あのね……俺は…
魔力も…能力も…
全部失った状態で………
異世界……そう、ますたぁーの…
前世が生きていた世界に…
この世界から
跳ばされてちゃったんだ……』
その言葉に、私は考える。
もしかして、異世界の前世の私達がやっていた、あの色々とてんこ盛りのRPG【黄昏の解放】という、この世界とよく似たモノが何らかの媒体となって、何らかの理由で弱りきったコウちゃんを呼び込んじゃったってことかな?
『この世界から
弾き飛ばされた先の
異世界には………魔素も
もうひとつの真素と呼ばれる
モノも存在しない
世界だったんで
慌てて防護結界を
張ったんだ………
そこで力つきちゃって………』
そう言う、コウちゃんの話しの腰を折るのは、ちょっと気がとがめるが、知らないコトはきちんと聞いておかないと、話しの内容が理解らなくなっちゃうよね。
ここは、ちゃんと魔素について聞こう。
「えぇーと、コウちゃん
聞いて良いかな?
魔素ともう一つの魔素って
どう違うの?
もしかして、音が同じで
違うモノなのかな?」
私の言葉に、コウちゃんは愛らしく小首を傾げながら答える。
「えっと最初の魔素はね
ますたぁーの大好きな
ラノベやゲームで使われる
魔法の素となる
力のコトだよ
もう片方の真素はね
漢字で真素って書くの
純粋な自然の力
って言えば良いのかな?
星の地脈に流れる
とても純粋な力だよ
霊力と呼ばれるモノとも
ちょっと違うけど
そうだね…神の力の
薄まったモノかなぁ?
あっちの世界には
どっちも無かったよ
補給出来る力の素が
なぁ~んも無いお陰で
力尽きちゃったんだ」
コウちゃんの説明で何となくは、真素なるモノを理解した私は、頷いて言う。
「そう吸収できるような
モノが無くて
力尽きちゃったんだ
それじゃしょうがないね
それで、跳ばされた後は
どうしたの?」
『うん…あのね
そのまま人々の思いが
ドロドロに詰まった
なんか神殿の祭壇?
みたいなところに
そのまま封印?
されちゃったみたい』
なるほど、それがあの市役所職員で、陸上自衛隊の予備役に入っていた、見た目は良いのに残念なオタク男性の私が行った古代遺跡ってことね。
『ますたぁーが
あの神殿の祭壇から
俺を連れ出して
太陽の下に
翳してくれたから………
魔素も真素も無い世界で
唯一の力となる
光のエネルギーを
採り入れていた時
ますたぁーの熱い
生命力の血潮を浴びて
防護結界がね
解けちゃってね………
ますたぁーの魂の中に
慌てて逃げ込んじゃったんだ』
「別に、そのことに
怒っているわけじゃないのよ
ただ疑問に思っただけだから……ね
でも、どうして?
3人が同時期に同じ地域で
生きていたことが
コウちゃんのセイなの?」
そう問いかけた私に、コウちゃんはびくんっと身体を震わせてから、オズオズと答える。
『あのね……俺は…
魔力も…能力も…
全部失った状態で………
異世界……そう、ますたぁーの…
前世が生きていた世界に…
この世界から
跳ばされてちゃったんだ……』
その言葉に、私は考える。
もしかして、異世界の前世の私達がやっていた、あの色々とてんこ盛りのRPG【黄昏の解放】という、この世界とよく似たモノが何らかの媒体となって、何らかの理由で弱りきったコウちゃんを呼び込んじゃったってことかな?
『この世界から
弾き飛ばされた先の
異世界には………魔素も
もうひとつの真素と呼ばれる
モノも存在しない
世界だったんで
慌てて防護結界を
張ったんだ………
そこで力つきちゃって………』
そう言う、コウちゃんの話しの腰を折るのは、ちょっと気がとがめるが、知らないコトはきちんと聞いておかないと、話しの内容が理解らなくなっちゃうよね。
ここは、ちゃんと魔素について聞こう。
「えぇーと、コウちゃん
聞いて良いかな?
魔素ともう一つの魔素って
どう違うの?
もしかして、音が同じで
違うモノなのかな?」
私の言葉に、コウちゃんは愛らしく小首を傾げながら答える。
「えっと最初の魔素はね
ますたぁーの大好きな
ラノベやゲームで使われる
魔法の素となる
力のコトだよ
もう片方の真素はね
漢字で真素って書くの
純粋な自然の力
って言えば良いのかな?
星の地脈に流れる
とても純粋な力だよ
霊力と呼ばれるモノとも
ちょっと違うけど
そうだね…神の力の
薄まったモノかなぁ?
あっちの世界には
どっちも無かったよ
補給出来る力の素が
なぁ~んも無いお陰で
力尽きちゃったんだ」
コウちゃんの説明で何となくは、真素なるモノを理解した私は、頷いて言う。
「そう吸収できるような
モノが無くて
力尽きちゃったんだ
それじゃしょうがないね
それで、跳ばされた後は
どうしたの?」
『うん…あのね
そのまま人々の思いが
ドロドロに詰まった
なんか神殿の祭壇?
みたいなところに
そのまま封印?
されちゃったみたい』
なるほど、それがあの市役所職員で、陸上自衛隊の予備役に入っていた、見た目は良いのに残念なオタク男性の私が行った古代遺跡ってことね。
『ますたぁーが
あの神殿の祭壇から
俺を連れ出して
太陽の下に
翳してくれたから………
魔素も真素も無い世界で
唯一の力となる
光のエネルギーを
採り入れていた時
ますたぁーの熱い
生命力の血潮を浴びて
防護結界がね
解けちゃってね………
ますたぁーの魂の中に
慌てて逃げ込んじゃったんだ』
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