双剣使いの暗殺者

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復讐者

ゴブリンの被害を受けている村長の元で話を聞くと

「それで、ゴブリンの被害は?」

「冬を越すための食料、何より儂の孫娘が」

女の人がゴブリンに攫われたとなると、そう時間もないな。

「奴らの寝床は?」

「恐らく、昔使われていた採掘場かと」

「分かりました、では今から行ってきます」


「では、村の者に採掘場の中の案内を」


「必要ないです」


「しかし、中は複雑に入り組んだ迷路のようになっています」


「大丈夫ですよ、今回は頼りになると相棒を2匹連れてきてますから」

そう言い残して、村長の家を後にする。

「黒鉄、白鉄行くぞ」

村の中央で子供達と遊んでいた2匹を呼ぶ。

「ワン」

白鉄の方は、返事するのに、黒鉄はしてくれないのな。

白鉄の方があの時、僕が助けた方の狼だ。

「えー、もう行くのもっとわんちゃん達と遊びたい」

「すぐに戻ってくるよ、村長の孫娘を取り戻してから」

「お姉ちゃんのことよろしくね」

「うん、任された」


村を出て採掘場に行くと入り口に2匹のゴブリンが見張りをしている。

「気配隠蔽 」

「インビジブル」


気配隠蔽は僕にしか効果はないけどインビジブルは別。

堂々と入り口に行き通り過ぎ様に首を切り落とす。

「気配探知」

「千里眼」

ゴブリンの不意打ちの対策も既に考えきたし。

居るな、あの十字路の左右に合計で10匹か。

「ガルルル」

白鉄と黒鉄がゴブリンが待ち構えている十字路の突っ込む。

「おい」

急いで、フォローに入ろうとするも子供とはいえ上級モンスターゴブリン10匹を既に咬み殺す。

「狼だけあって索敵範囲広いな」

ていうか、容赦がないな。

スキルを使って人質が捕まっている場所を見つけて救出に向かう。

「助けて下さい」




向かうとまだ、孫娘は無事で安堵した途端、目に入ったのは、彼女よりも前に捕まっていたであろう女達の無残な姿だった。

「白鉄、黒鉄この人を採掘場の外へ」

2匹に彼女を任せてこれをしでかしたゴブリンどもを殺すことにした。

繁殖のための孕み袋として扱われ死んだ後も、埋葬もされずに腐るだけの死体。

スキル「復讐者」オートスタート

スキルが勝手に発動され、思考が全て殺意に染まる。

他のスキルや身体能力が劇的に上がる。


「うおぉぉぉ」

獣のような叫び声を上げた後、採掘場を駆け回る。

その後のことは覚えていない。


「身体が痛い」

目が覚めると、血塗れの自分の姿。

採掘場内にはゴブリンの死体が無数に転がっていた。

白鉄と黒鉄を探知して採掘場の外に出た。

「もうあのスキルは使いたくない」

自分の心のなにか大切なものを失う気がする。

村長が必死にお礼を言っている間ずっとそうなことを考えていた。

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