双剣使いの暗殺者

sho

経験

ガハァ

勝ったけど、ダメージが大きい過ぎる。

「早く、ポーションを」

ゴクゴク

痛みは引いて来たけど、傷の治癒が遅いな。


兎に角、ジャンヌさんの所へ向かおう

スキルで探知してジャンヌの元へルーグは向かう。


時を同じくして、敵の元に辿り着いた。

ジャンヌは目の前の光景には、一体の竜がいた。

ゴツゴツとした岩のような皮膚、その岩の表面に木の根が生い茂る。


「アースドラゴン。やはり居ましてね」

「しかし、資料と大きさが違い過ぎる」

本来、十数メートルのドラゴンの筈なのに20メートル程の大きさになってジャンヌの前にいる。


「先手必勝」

豪炎の矢

ジャンヌの矢に付加された。魔法が発動する。

荒々しい炎の矢がアースドラゴンに向かっていくも、アースドラゴンの表面の根が蜘蛛の巣状になり、炎を防ぐ。


「まずは、あの根をどうにかしないとこちらの攻撃は届かないか」


シュゥゥ

聞いた通りの再生能力。

炎はダメ、切断系の魔法も気がない。


「今すぐにでも、コイツを殺してやりたい」

けど、冒険者として学んでいた。

感情に流されて、不要な攻撃をする。

それが、イコール死につながる事を。

「今は、冷静を保つ。チャンスを見逃さないために」

復讐心が消えたわけじゃない。

だけど、今は(復讐心)邪魔だ。


シュン

なっ

アースドラゴンが、根による攻撃を仕掛けてくる。

「速い」

ベキ

根は鞭のように周囲に無差別に攻撃を始め、森の大木をへし折る。

「威力もある」

ジャンヌは木から木に飛び移って攻撃を躱す。

「逃げてばかりじゃダメのに」

弓に付加されている魔法には、限りがある。

勿論、付加魔法をしなくとも魔力さえ有れば魔法は使えるが毎日付加した魔法に上乗せして魔力を注いでいるので、付加されている魔法の方が威力が強い。

「無駄撃ちするわけにはいかない」

とはいえ、戦況は一方的だ。

「あれ?」

アースドラゴンの姿が消えた、根の攻撃そして、攻撃によって巻き上げされた砂煙によってアースドラゴンを見失ってしまった。

「一体何処に?」

考えているうちに、周囲を根に囲まれていた。

「兎に角、一点突破でこの包囲網を脱出する」


弓を構えた瞬間、地中からアースドラゴンが口を広げながら出てくる。

くっ


ジャンヌは咄嗟に、弓を下に向け風魔法

暴風の矢を放つ。


風はアースドラゴンの根に防がれたが、ジャンヌの体を巻き上げ窮地を出した。

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