双剣使いの暗殺者

sho

手掛かり

結局その日は大した収穫もないまま、夜警の準備を始めた。

(居るのは確実なんだけど、見つけれる気がし無い。)

「これ以上、被害が広がる前にギルドに報告すべきなのかな」

小さい声で呟いた。

実際、ジャンヌさんの復讐を手助けしたい気持ちはある。

僕の復讐の為に名前を売るという目的もある。

それでも、僕やジャンヌさんみたいな人ができるのは嫌だし。


そんなことを考えていると


「ご飯できたわよ」

考えていてもしょうがないか。

行ってみると、肉や野菜が入っているシチューとパンが並んでいた。


「食料って後どの位あるんですか?」

「リオンに戻るまでの事を考えると後、2日分程度かな」

「じゃあ、」  

僕の言葉遮ってジャンヌさんが言う、

「2日間以内に見つかった場合はギルドに報告でしょ。わかってる」

なるほど、ジャンヌさんだって経験してるんだ。
絶望を。

「わかってるなら良いです」


案じていた事が無くなり、眠りに入ろうと思ったら、

「スキルに反応?」

この森に入ってから初めての反応だった。

けど、ドラゴンじゃ無いな。
オオカミかないや、それにしては早すぎるし、オオカミ型のモンスターかな。

それも、3匹反応の大きさから見て2匹は子供かな

「凄い勢いで移動してる、何かに追われてる」

そう考えた瞬間あの根の事が頭に過ぎる。

ここに来ての初めての手掛かり、ジャンヌに報告もせず1人で気配を追った。

早いな。

ルーグのレベルは10の後半程度、冒険者の中ではそれほど強くも無い。
当然、スピードもそれほど早いわけでは無い。

「追いかけるだけで、精一杯だ」

あれ?

突然、モンスターの動きが止まる。


現場に着くと、子供のオオカミ型のモンスターが根に捕まってそれを助けようと
大人のオオカミ型のモンスターが根に噛み付いていた。

あのモンスターシルバーウルフかな

まだ、血を吸われていない。


「助けないと」

何故、そう思ったのかはわからない。

相手はモンスターなのに。

それでも、助けないと行けないと思った。


ザクッ

ルーグの双剣がシルバーウルフを捕まえていた切り裂く。

戸惑うシルバーウルフを無視して、


「勢いよく出たけど、どうしよう」

根の倒し方なんてわからないよ。


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