双剣使いの暗殺者

sho

冒険への準備

「さてと、数日分の食料と、後ポーションかな」

「それくらいかな」

魔法の訓練が終わり、クエストに向けて準備をしていた。

「そう言えば君は、装備変えなくていいの?そんな軽装備でもしアースドラゴンと戦うことになったらどうする気?」

「いえ、このままで行きます」

そう言い僕は、剣を抜く。クロードファングこれが僕の牙だから。

「えっ、ちょっとその剣見せて下さい」
そう言うとジャンヌさん、2本の剣の内1本を僕から取る。

「どうしたんですか?」
ジャンヌさんは口をパクパクさせながら

「この剣アダマンタイトで出来てるの駆け出し冒険者の武器じゃないですよ?」


まぁ、1級冒険者の父さんの形見で作った武器だし。

「どこでこれを?」

「父さんの形見です。すみませんが言及しないでください」

別に、話してもいいけどあのモンスターの話を信じてもらえるか半信半疑だし。


「ごめんなさい」

申し訳なさそうにジャンヌさんは頭を下げる。

「いえ、別に」

「じゃあ、装備を変える必要もないですね」

「はい」

「そう言えば、ジャンヌさんは弓だけなんですか」

「いいえ、ダカーもあるわよ」

うん?

「矢は無いんですか?」

違和感を感じたら矢がなかった。

「あぁ〜、気にしないで魔法を付与してるから」

付与、エンチャントの事か。

「どんな付与をしてるんですか」

「事前に高威力の遠距離魔法を付与してるの弓を引いて魔力を流すと魔法が矢の形になって出現するの」


「ちなみに、付与されてる魔法がなくなると私もう足手纏いになりますから」

まぁ、アースドラゴンがいなければ先頭にはならないし問題ないでしょう。

「準備がこれで完了ですか」

「はい、またこれだけ買えば足りるはずです」

バックパックを背負いポーションをしまい。食料を背負う。

「それでは出発しますか。何か買い忘れとかは無いですか?」

ジャンヌさんがきいてくる。

「いえ、行きましょう」

そう言って1日前に来たばかりのリオンを後にする。

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