双剣使いの暗殺者

sho

受け継がれる牙

まだ、夜も明けてないのにルーグはある場所を訪れていた。
「ソーマ起きておきてるか?」 
 「こんな深夜に何の用だよルーグ」
 「父さんの武器を使って俺の武器を作ってくれ」
ソーマは鍛冶師の息子で鍛冶師見習いだ。ルーグが冒険者になるにしても武器はどうしても必要になるので武器の注文しにきたのだ。 
  「いいのかそれ、形見だろそれ」 
   「頼むこれがいいんだ」
父さんを殺した奴を殺すのは父さんの武器で殺す。 
「武器の種類はいつまでに仕上げればいい?」
 「短剣2本・期限は明日の明後日の早朝」
 「1つ聞きたい作った武器を何に使う気なんだ」
少し間を開け答える
 「村を襲ったモンスターを探したいんだそのために冒険者になろうと思ってる」
リナに聞いた話は伏せたソーマが母さんにその話をしたらまた話が面倒なことになりそうだったから。
 「そのために武器が必要と。わかった明後日の早朝までには仕上げればいいんだな」 
そう言うとソーマは父さんの大剣を持って鍛冶場に入っていった。
「さてと、次は防具が」
武器をソーマに頼んだのはいいが明後日に村を出ようとすると防具までソーマに頼めない。
「えっと確かここに」
ルーグは父の部屋から魔法布(バトルクロス)を取り出す。
バトルクロスは火や斬撃などには強くとても汎用性の高い防具の一種だ。
「これを僕のサイズに合わせれば」
ルーグは父のバトルクロスを自分のサイズに合わせて裁縫を始めた。
バトルクロスは切断や針を通すのに、頑丈なためにとても時間がかかる。 
「やっと終わった」
気づくともうすでに、1日が終わっていた。
しかし、ルーグは休まずそのバトルクロスを着て一日中森の中を走り回った。 
バトルクロスは普通の防具に比べて比較的に軽いが16歳の子供には少し重いのでその重さになれるだめだった。
それでも、クロードに護身のために体を鍛えさせられていたルーグはすぐになることができた。
バックに食料と衣服を入れリオンに向かう準備を終える。
早朝、ソーマの元に行くと2つの短剣を持ったソーマがいた。
「ルーグできてるぞ」
 「ありがとう。助かる」
  「お前冒険者になるってどこに行く気なんだ」
 「リオンの街に行くつもりだけど、ここから一番近いしここから2.3日でつくから」
「それにしても心配だなー」
「何が?」
ルーグが首をかしげるとソーマが笑いながら答える。
「だってお前女みたいな童顔してるし」
「怒るぞ」
「まぁまぁ、怒んなよ」
ソーマにそんな事よりと言われソーマの指の先を見ると鞘に何か書かれている。
「何この文字」
 「その武器の名前だよ」
「その銘を『クロード・ファング』だ」
「クロード。父さんの名前」
  「そう。そしてその名前に込めた意味は受け継がれる牙だ」
その2本の短剣を強く握りしめ、ルーグは町を出た。
「行ってくる」

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