双剣使いの暗殺者

sho

少女が語る真実・少年の決意

モンスターの襲撃後から、2日後・・・    最初は、皆家族の死に涙を流した。 
しかし今では、男達が命を賭してまで守ってくれた村の復旧作業に力を入れている。    
  「木材が足りない取ってきて」 
  「誰かこっち手伝ってー」
 「僕が取ってきます」 ゾクッ
当然、僕も手伝っていたのだが気のせいか時々、目線を感じたりしていた。 
しかし、皆の努力も相成り、丸一日かけて村の復旧作業は完了した。
 その日の夜、死者へのともらいに宴が模様された。
再び涙を流す者やモンスターに恨み言を言う者もいた。
僕も最初は泣いていたが、父さんはモンスターを殺しに行ったんだ。
それで父さん死んだからといって悲しむのは兎も角モンスターを恨むのは逆恨みだとそう割り切切ろうとしていた。
「モンスターを恨んでも仕方ないってわかってるだけどなー」
そんなことを、宴で出された料理を村の隅で、食べながら考えていると。
「ルーグ。貴方の父さんクロードはモンスターに殺されたんじゃないはよ」   
 「えっ」
 突然後ろからとんでもないことを言われ思考が止まるものの直ぐに振り返る
「リナ?」ルーグの視線の先には、自分より、3つ年下の村の女の子のリナがいた。
「詳しく教えてくれるだよね」少し怖い声になりながら僕がそう言うと。
リナは小さくうなづき 
「そうために来たの」
 「結論から言うとクロードさんは光の槍に刺されて死んだ」
 とても13歳とは思えないほど少女は平然と言う。
「つまり、魔法で殺されたってこと」  
「うん、私あの時逃げ遅れてて家の窓からずっと見てたのモンスターとみんなが戦ってるとこ」 
 「じゃあ誰が魔法を使ったんだ」  
 「わからない見えなかった」 
 「それとモンスターも異常だった」 
   「それってどんな風に?」
  「姿が変わるの重い武器を持ってる人には小さく速い姿に、軽装なら皮膚の硬い姿になってたのクロードさん以外の人はみんなそれでやられてた」 
  その言葉を聞いて心の底から怒りと憎しみが湧いてきた。
 「言いたいことは言ったから私はこれで」 
そう言うとリナは帰っていった
「言いたいことだけ言って帰りやがった」 
リナの行動で少し冷静さを取り戻したルーグは考えた。父を殺したやつを探す方法を考えた。 
導き出した答えは
 「冒険者になるのが一番早いか」
冒険者になるだった。
理由としてはまず、冒険者になってステータスがモンスターと戦える力が必要だった。 
さらに、冒険者になって名を上げればそれだけあのモンスターの情報が入ってくるからだ。
 出発は明後日、目的地は村から一番近いリオンの街を目指す。

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