オタクとヤクザが恋したら…
15 喧嘩①
由香は今日、仕事が遅くなると言ってたから、部屋の掃除をしよう。
掃除機で床のホコリを吸ったり、クリーナーを窓に付けて、雑巾で拭いたり、トイレ掃除をしたり、床を雑巾で拭いたり、お風呂掃除をしたり、洗濯物を外に出したりなど……ふう。この歳になると、疲れやすいなあ。
他にやることは……ん?
俺が目に付いたのは、テレビの左横にある、フィギュアケース。
由香のやつ、あんまりあそこ、掃除しねえからな。俺がしてやろう。
俺はハンディモップで、由香が大切にしてるフィギュアに付いてるホコリを取ることに。
由香のやつ、ほんっとたくさん持ってるな〜。
俺が知らねえアニメばっかり……。
最後はこれかあ。由香が大好きな魔法少女アニメ、マジカルハートのフィギア。
は……は……は……はっくしょん!!
あ!フィギュアが滑って……やべっ!
早く取らないと……!
ガッシャーン!!
あ……マジカルハートの体が、真っ二つに割れた……。
「マジカルハートぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
仕事、予定より早く終わったな〜。
今日は遼ちゃんの大好きなカツ丼にしよう!
あっという間にマンションに着いちゃった。
エレベーターを4階に上がって、402号室へ。
ガチャッ。
「ただいまあ。」
ん?いつもの「お帰り。」の声が聞こえない。
「遼ちゃん?帰ってきたよ〜。」
リビングに上がると……うわっ!
りょ、りょ、りょ、遼ちゃんが、昭和のボクシングアニメみたいに、真っ白になってソファーに座ってる!!
「遼ちゃん!?遼ちゃん!しっかりして!」
テーブルの上に、フィギュアが……。
マジカルハートだ……えっ?
マジカルハートの体が、真っ二つに割れてる!!
「……ねえ遼ちゃん。」
「……ん?」
「これ、何?」
「……!?」
ほーら。見せると慌てた顔になってる。
「す、すまん!!掃除の途中、くしゃみして、その途端に落っこちて、こんな風になっちまったんだ……。」
……どうしてくれるの!?私が……私が初給料でもらって買ったフィギアを壊すなんて!
「ああん!?」
せっかく大切にしてたのに!こんなの、ありえないよ!すまんで済む問題じゃないよ!!
「わざとじゃねえのに許さねえのかよ!!」
当たり前だよ!
「フィギュアごときで怒りやがって!!俺が悪かったって!!」
「フィギュアごときで怒るよ、そりゃあ!マジカルハートは私にとって、大切な子供なんだよ!」
「フィギュアがお前の子供〜?馬鹿馬鹿しい。お前がそんなんだから、今までの男に振られたんだろーが!!たった小さなことで揉めて!!」
……もういい。
「お、おい!ちょっ……何すんだよ!!」
私は寝室のタンスの中から、自分の洋服や下着を大きなバックに入れてる。
「なあ、おい!」
「構わないで!!」
バックのチャックを閉めて、寝室を出て、玄関に行って、靴を履いた。
「……さようなら。」
私は泣きながら、自分の部屋を出て行った。
「……クソォ!!」
遼ちゃんのバカ、遼ちゃんのバカ、遼ちゃんのバカ……!!
私の大切なフィギュアを壊すなんて!
ほんっっっっと、バカ!!
もう、あそこには戻らない!!遼ちゃんともLINEしないし、電話すらしない!!
って言ってるうちに、美咲のアパートに着いちゃった。
ゔゔ〜。重たいバックを持ちながら、階段上がるのきつ〜い。
はあ。やっと美咲の部屋に着いた……。
ピンポーン。
ガチャッ。
「由香!?」
しばらく、美咲のアパートに住まわせていい?
「……あんたもか。」
あんたも?
「とりあえず、上がって。話はその後で聞くから。」
う、うん……。私の他に、誰か来てんのかな?
ん?ピンクのヒールがある。
靴を脱いで、リビングに上がると……。
「ゆ、由香ちゃーん。」
は、花!?どうしたの!?泣きそうな顔になってるよ!
「うわーーーーん!!」
花が私に泣きながら抱きついてきた!
一体、どうしたの!?
「ひくっ、ひくっ……!」
「さーて、お二人さん。話を聞きましょうか。」
続く!
掃除機で床のホコリを吸ったり、クリーナーを窓に付けて、雑巾で拭いたり、トイレ掃除をしたり、床を雑巾で拭いたり、お風呂掃除をしたり、洗濯物を外に出したりなど……ふう。この歳になると、疲れやすいなあ。
他にやることは……ん?
俺が目に付いたのは、テレビの左横にある、フィギュアケース。
由香のやつ、あんまりあそこ、掃除しねえからな。俺がしてやろう。
俺はハンディモップで、由香が大切にしてるフィギュアに付いてるホコリを取ることに。
由香のやつ、ほんっとたくさん持ってるな〜。
俺が知らねえアニメばっかり……。
最後はこれかあ。由香が大好きな魔法少女アニメ、マジカルハートのフィギア。
は……は……は……はっくしょん!!
あ!フィギュアが滑って……やべっ!
早く取らないと……!
ガッシャーン!!
あ……マジカルハートの体が、真っ二つに割れた……。
「マジカルハートぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
仕事、予定より早く終わったな〜。
今日は遼ちゃんの大好きなカツ丼にしよう!
あっという間にマンションに着いちゃった。
エレベーターを4階に上がって、402号室へ。
ガチャッ。
「ただいまあ。」
ん?いつもの「お帰り。」の声が聞こえない。
「遼ちゃん?帰ってきたよ〜。」
リビングに上がると……うわっ!
りょ、りょ、りょ、遼ちゃんが、昭和のボクシングアニメみたいに、真っ白になってソファーに座ってる!!
「遼ちゃん!?遼ちゃん!しっかりして!」
テーブルの上に、フィギュアが……。
マジカルハートだ……えっ?
マジカルハートの体が、真っ二つに割れてる!!
「……ねえ遼ちゃん。」
「……ん?」
「これ、何?」
「……!?」
ほーら。見せると慌てた顔になってる。
「す、すまん!!掃除の途中、くしゃみして、その途端に落っこちて、こんな風になっちまったんだ……。」
……どうしてくれるの!?私が……私が初給料でもらって買ったフィギアを壊すなんて!
「ああん!?」
せっかく大切にしてたのに!こんなの、ありえないよ!すまんで済む問題じゃないよ!!
「わざとじゃねえのに許さねえのかよ!!」
当たり前だよ!
「フィギュアごときで怒りやがって!!俺が悪かったって!!」
「フィギュアごときで怒るよ、そりゃあ!マジカルハートは私にとって、大切な子供なんだよ!」
「フィギュアがお前の子供〜?馬鹿馬鹿しい。お前がそんなんだから、今までの男に振られたんだろーが!!たった小さなことで揉めて!!」
……もういい。
「お、おい!ちょっ……何すんだよ!!」
私は寝室のタンスの中から、自分の洋服や下着を大きなバックに入れてる。
「なあ、おい!」
「構わないで!!」
バックのチャックを閉めて、寝室を出て、玄関に行って、靴を履いた。
「……さようなら。」
私は泣きながら、自分の部屋を出て行った。
「……クソォ!!」
遼ちゃんのバカ、遼ちゃんのバカ、遼ちゃんのバカ……!!
私の大切なフィギュアを壊すなんて!
ほんっっっっと、バカ!!
もう、あそこには戻らない!!遼ちゃんともLINEしないし、電話すらしない!!
って言ってるうちに、美咲のアパートに着いちゃった。
ゔゔ〜。重たいバックを持ちながら、階段上がるのきつ〜い。
はあ。やっと美咲の部屋に着いた……。
ピンポーン。
ガチャッ。
「由香!?」
しばらく、美咲のアパートに住まわせていい?
「……あんたもか。」
あんたも?
「とりあえず、上がって。話はその後で聞くから。」
う、うん……。私の他に、誰か来てんのかな?
ん?ピンクのヒールがある。
靴を脱いで、リビングに上がると……。
「ゆ、由香ちゃーん。」
は、花!?どうしたの!?泣きそうな顔になってるよ!
「うわーーーーん!!」
花が私に泣きながら抱きついてきた!
一体、どうしたの!?
「ひくっ、ひくっ……!」
「さーて、お二人さん。話を聞きましょうか。」
続く!
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