天才が異世界で困ってます
13話 2人の思惑
そしてその後、集魔石はすぐに見つかったのだが。
「魔物の数がハンパねーな」
ここだけに100体以上いるのだ。しかも今も続々と集魔石から魔物が出てきている。これは先にあの魔石を壊した方が良さそうだ。
「ここは僕が先に行きましょう。2人は僕の後についてきてください。リキは魔物退治を頼みますよ」
「りょーかい!」
リキが力強く返事をすると、2人は魔石へと突っ込む。
正直俺がここまで来た意味がわからない。今もただ、2人の後ろに必死についていっているだけだ。
いや、正直ついていけてない。リキもそうだがハヤトが特に速すぎるのだ。もうハヤトは見えなくなった。今はかろうじてリキの姿が見えるだけだ。俺はそれを頼りに必死に走る。もうリキの姿も見えなくなってきたが、必死に走った。そして俺が着いた頃にはもう集魔石は壊れていた。
「……えっ?」
そこにはもうハヤトとリキの姿はなかった。
あたりを見回すと、魔物の群れから抜けたところに2人はいた。こっちをじっと見ている。
はやく、助けを呼ばないと!
俺はそう思い、必死に声をあげようとした。だが、それは無駄だとすぐにわかった。2人は俺に気づきながらも、魔物の群れから離れていったのだ。
そうか、最初から俺を殺すつもりだったのか……
なぜ、そこまで必要のない俺をここまで連れてきたのかがやっとわかった。
マナミとケンタを俺から離した理由もこのためだろう。
ここにいるのは俺と多くの魔物だけになってしまった。
「魔物の数がハンパねーな」
ここだけに100体以上いるのだ。しかも今も続々と集魔石から魔物が出てきている。これは先にあの魔石を壊した方が良さそうだ。
「ここは僕が先に行きましょう。2人は僕の後についてきてください。リキは魔物退治を頼みますよ」
「りょーかい!」
リキが力強く返事をすると、2人は魔石へと突っ込む。
正直俺がここまで来た意味がわからない。今もただ、2人の後ろに必死についていっているだけだ。
いや、正直ついていけてない。リキもそうだがハヤトが特に速すぎるのだ。もうハヤトは見えなくなった。今はかろうじてリキの姿が見えるだけだ。俺はそれを頼りに必死に走る。もうリキの姿も見えなくなってきたが、必死に走った。そして俺が着いた頃にはもう集魔石は壊れていた。
「……えっ?」
そこにはもうハヤトとリキの姿はなかった。
あたりを見回すと、魔物の群れから抜けたところに2人はいた。こっちをじっと見ている。
はやく、助けを呼ばないと!
俺はそう思い、必死に声をあげようとした。だが、それは無駄だとすぐにわかった。2人は俺に気づきながらも、魔物の群れから離れていったのだ。
そうか、最初から俺を殺すつもりだったのか……
なぜ、そこまで必要のない俺をここまで連れてきたのかがやっとわかった。
マナミとケンタを俺から離した理由もこのためだろう。
ここにいるのは俺と多くの魔物だけになってしまった。
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