職業暗殺者の異世界ライフ

sho

第1ラウンド

さてと、実際驚いた。
縮地による初撃をかわされるとは、縮地は相手の認識を阻害させて、同時に敵の間合いまで瞬間移動できる俺のレアスキルなんだが。


「小僧お前、見えてたな俺の姿が」


「何のことですか?」

「とぼけるだけ無駄だ、お前の動きは経験とかそう言ったもので俺の動きを読んだとかじゃ無い」
  
「・・・・・・」

「まぁ、どうでもいい今回の試験思ったより、楽しめそうだ」

そうやって余裕かましてろ。

風よ・駆けろ『ラビット・ストーム』

「ほう、脚に風魔法による強化か」

思い付いたものそのまま使ったけど、効果はどんなもんかな?

シュン

はやっ   予想以上だ。

「風魔法で自己強化しかも、少し残像が残るレベルの速さか、厄介だな」

だか、強化魔法を使えるのはお前だけじゃ無いぞ。

『フレイムブースト』

ローガさんの身体が紅く光ってる。
魔法による強化か?

「だけど、この速さなら」

悠人は一気にローガの懐に飛び込む。

フン

「甘いわー」

目にも留まらぬスピードで移動する。悠人に大剣が迫る。

くそッ

慌てて大剣と自分の間に短剣をやった後、後ろに跳ねのく。

バキ

短剣が折れた、いやそれより後ろに飛んで攻撃をいなしたのに腕が折れそうだった。

「お前の魔法はすごいが、お前自身が弱すぎる。戦闘の流れを見ていない」

まぁ、そりゃ素人ですからね。

ならこれだ。

知らせろ『サーチ・ウィンド』

本来なら広域に使って敵を探るための魔法として作ったけど、この魔法にはもう一つ使い道がある。

「どうした来ないのかなら俺が行くぞ」

スカ

大剣が見事に空振った。

「よし!」

この魔法のもう1つの使い道は、敵周囲に発生された風の流れの変化で敵の動きを先読みすること。

「悪いけど、あんたの攻撃はもう僕には当たらない」

舐めた口聞いてくれるぜ。

「カッコつけさせた後に悪いが種はわかってる。こんな手を使ってくるやつは他にもいた。確かに、大剣を空振る程読まれたのは初めてだったけどな」

「スキル  炎剣」

なっ
剣に炎がまとわりついて

いやそんなことより、炎のせいで風が乱される。

「これで、風による先読みはできないだろ」

「さぁ、第2ラウンドの始まりだ」

「職業暗殺者の異世界ライフ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く