職業暗殺者の異世界ライフ

sho

フィル・エルミア

「う、ここは?」
目を覚ますと、日は暮れ夜になっており、森の中にいた。
あれ、

「毛布?それにこれって包帯?」
何でこんなところに。

確か草原で、変な生き物に襲われて気を失ってそれから記憶がない。

カサカサッ

やばいまたあの変な生き物か?
「あら、起きてたの?」 
綺麗な女の人だな〜。金髪、外国の人かな?
でも、あの長い耳は。確か、エルフはだっけ。

あの変な生き物といいこの人とといい完全異世界だな。

「ちょっと聞いてる」
「あっはい」
「えっと、貴方が助けてくれたんですか」

「ええそうよ。ギルドへクエストの報告に向かう最中にポイズンスライムに襲われている貴方を見かけて」

「助けて貰ってありがとうございます。えっと?」

お礼を言おうと思ったが名前が分からずオロオロしていると

「初めまして、フィル・エルミアよ」
ふふっ

「は、初めまして大石悠人です」
「ゆーと?」
「あ、ユートでいいですよ」


「じゃあユート一様、ポーションと解毒薬で応急処置したけど怪我は大丈夫?」

ポーションってもう完全に異世界じゃん。

「はい、痛みもないし大丈夫だと思います」

「じゃあ、念のためにステータスを確認しておいて」

うん?

思わず首を傾げてしまった。

「どうしたの?」
 「えっとその〜」
「もしかしてステータスの確認の仕方分からないの?」
凄い驚いた顔でフィルさんはこっちを見てくる。
「はい」
縮こまりながらぼくは答える。

はぁ〜っと答えられた後に説明を始めてくれた。

「体のどこでもいいから、ステータスを確認するって思いながら触れてみて」

それだけ?

「分かりました」

言われた通りに自分の体に触れたら

ビュン
  
「あっ出てきた」

 〜ステータス〜

名前:大石悠人         年齢16歳

職業:暗殺者         種族:人間

魔法属性 不明      魔法 不明

スキル:気配探知    危機察知     気配隠蔽
          
固有スキル:魔力共鳴(マナ・リンカー)

ヘェ〜こんな感じなんだ。
ゲームとかと違ってHPとかMPは出てこないんだ。

「えっと、毒が治ったとかってどう見ればいいんですか?

「ステータスに状態異常って出ていなければ平気よ」

「じゃあ、平気です」

さてと、これからどうし

「それで、これから貴方どうするの」
まさに今考えようとしたところだった。

「フィルさん、ギルドへ報告って言ってましたよね。冒険者か何かですか?」

「ええそうよ、Bランクの冒険者よ」

ランクの意味はよく分からないけど。

「僕もギルドについていっていいですか?」

「どうして?」

「正直、安全に街まで行ける気がしないのでそれまで守ってもらいたんです」 

それ以前に街の位置すらわからないし。
 
「毒のせいか記憶が曖昧で記憶が曖昧でお金を稼ぐためにも冒険者になろうかなーって」

記憶に障害なんてないけど

「いいわよ」

「いいんですか、命救って貰ってこんなお願い聞いて貰って。正直断られても仕方がないって思ってたんですけど」

「一度助けてあげたんだし最後まで面倒みてあげるわよ」

ギュッ

「ちょ、ちょ、ちょっと何やってるんですか」

急にフィルさんが抱きついてきた。
胸が当たってちょっと〜
ダレカタスケテー

「それにこんな小さな子供をこんな森の中に放っておくわけにもいかないし怖がってでしょう。よく頑張ったはね」

「ぼくこれでも16なんですけど」

「それでも、16歳でしょ。成人してないじゃない。」

「もういい加減離してくださいよ〜」
 
フィルさんがパーティに加わった。






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