世界最強の強くてニューゲーム
判断
「に、人間!」
相手にとっては、モンスターに自国が滅ぼされてしまったので、人間がこの部屋にやってくるとは思っていなかったのだ。
それに、正確にはゼアークは人間ではない。
「ま、まさかあの大軍を倒したのか?
いったいどこの兵が…」
王族にとっては今、人間すべてが味方に見えているらしい。
もちろん金を請求されるだろうということは頭で分かっているのだが、それでも人間の時点で殺される可能性が低いので、救いだと思ったのだ。
「残念だが…」
そういうと、ゼアークは魔物の姿に変身した。
「われもモンスターだ。」
変身するとパワーが上がり、スピードが落ちる。
そのため、ほとんど世界最強のパワーを人間形態の状態で持っているゼアークにとっては、異形の姿に変身するのは、普通に弱体化でしかないのだが、それでも今回は、敵に自分が普通の人間ではないことを証明するために、変身をした。
それに、ここには変身状態のゼアークを倒せる者がいないので、その点では安心できる。
「さて、つまり私はモンスターが出し、何なら私はモンスター側のトップだ。」
そういうと、王族たちはおびえ始めた。
「さて、我々からの要求は1つだけだ。」
「な、なんだ…」
恐怖心は感じているのだろうが、それでも一国の王として敵の前では威厳を保っておきたいらしい。
「何、今私たちモンスターはこの国のほとんどすべての領土を手に入れている。」
実際にはそうではないのだが、王都に閉じ込められている彼らにこの話が本当のことなのかを確認する手段もない。
「なに、私もこの国のすべてをくれというわけではない。
我々はこの国の3分の1の領土が欲しいだけだ。」
3分の1というのは普通に考えてとてつもない大きさだ。
「そ、そんなことをすれば反乱がおこるぞ!」
「問題はない。我々はモンスター。
仲間が反乱を起こす可能性はない。実力主義だからな。」
「そんなこと言っても、わが国民だって、いきなり使える国が変わっては反乱を起こすぞ。」
「我々はモンスター。その点は大丈夫だ。」
「な、なにが大丈夫なのだ…ま、まさか…」
「ああ、反乱したのなら殲滅すればいい。
元々我々は人間と土地が欲しいだけで、いらないものに関しては必要ではないし、我々は人間たちに戦力を与えるつもりはない。
モンスターによって人間が守られて行くのだ。
力を持たない彼らは反抗すれば死に、それを変えようにも力を持たない。
反乱の心配なんかないのだよ。」
この方法は、史実世界ではできなかった方法だ。
何故なら、史実世界では人間しかいなかったので、同情もあるし、何より兵器による力の差しかない。
しかし、この世界は違う。
種族による絶対的な差というものが存在しており、これは努力によって塗り替えることもできるが、それでも限界というのはある。
「まぁ、別に受け入れなくてもいい。
もしも受け入れなければ、一旦この国をすべて支配した後に、反抗する者たちすべてを殺して回ればいいのだから。」
ゼアークとしては、それは普通に戦力がばらけてしまうので、避けたいのだが…
「譲らなければ、全土の人間が危機に…
しかし、譲っても3分の1の人間は助からない…」
しかし、ここは一国の王、やはり国の維持を優先するのだった。
「わかった…それでは国土の3分の1は貴様らの物だ…」
「そうか。それでは貴様の方でもその報告を国民のほうにしておいてくれ。
安心しろ。しばらくは貴国との戦争はせんよ。」
そう言い残して、ゼアークはダンジョンに帰っていくふりをするのだった。
相手にとっては、モンスターに自国が滅ぼされてしまったので、人間がこの部屋にやってくるとは思っていなかったのだ。
それに、正確にはゼアークは人間ではない。
「ま、まさかあの大軍を倒したのか?
いったいどこの兵が…」
王族にとっては今、人間すべてが味方に見えているらしい。
もちろん金を請求されるだろうということは頭で分かっているのだが、それでも人間の時点で殺される可能性が低いので、救いだと思ったのだ。
「残念だが…」
そういうと、ゼアークは魔物の姿に変身した。
「われもモンスターだ。」
変身するとパワーが上がり、スピードが落ちる。
そのため、ほとんど世界最強のパワーを人間形態の状態で持っているゼアークにとっては、異形の姿に変身するのは、普通に弱体化でしかないのだが、それでも今回は、敵に自分が普通の人間ではないことを証明するために、変身をした。
それに、ここには変身状態のゼアークを倒せる者がいないので、その点では安心できる。
「さて、つまり私はモンスターが出し、何なら私はモンスター側のトップだ。」
そういうと、王族たちはおびえ始めた。
「さて、我々からの要求は1つだけだ。」
「な、なんだ…」
恐怖心は感じているのだろうが、それでも一国の王として敵の前では威厳を保っておきたいらしい。
「何、今私たちモンスターはこの国のほとんどすべての領土を手に入れている。」
実際にはそうではないのだが、王都に閉じ込められている彼らにこの話が本当のことなのかを確認する手段もない。
「なに、私もこの国のすべてをくれというわけではない。
我々はこの国の3分の1の領土が欲しいだけだ。」
3分の1というのは普通に考えてとてつもない大きさだ。
「そ、そんなことをすれば反乱がおこるぞ!」
「問題はない。我々はモンスター。
仲間が反乱を起こす可能性はない。実力主義だからな。」
「そんなこと言っても、わが国民だって、いきなり使える国が変わっては反乱を起こすぞ。」
「我々はモンスター。その点は大丈夫だ。」
「な、なにが大丈夫なのだ…ま、まさか…」
「ああ、反乱したのなら殲滅すればいい。
元々我々は人間と土地が欲しいだけで、いらないものに関しては必要ではないし、我々は人間たちに戦力を与えるつもりはない。
モンスターによって人間が守られて行くのだ。
力を持たない彼らは反抗すれば死に、それを変えようにも力を持たない。
反乱の心配なんかないのだよ。」
この方法は、史実世界ではできなかった方法だ。
何故なら、史実世界では人間しかいなかったので、同情もあるし、何より兵器による力の差しかない。
しかし、この世界は違う。
種族による絶対的な差というものが存在しており、これは努力によって塗り替えることもできるが、それでも限界というのはある。
「まぁ、別に受け入れなくてもいい。
もしも受け入れなければ、一旦この国をすべて支配した後に、反抗する者たちすべてを殺して回ればいいのだから。」
ゼアークとしては、それは普通に戦力がばらけてしまうので、避けたいのだが…
「譲らなければ、全土の人間が危機に…
しかし、譲っても3分の1の人間は助からない…」
しかし、ここは一国の王、やはり国の維持を優先するのだった。
「わかった…それでは国土の3分の1は貴様らの物だ…」
「そうか。それでは貴様の方でもその報告を国民のほうにしておいてくれ。
安心しろ。しばらくは貴国との戦争はせんよ。」
そう言い残して、ゼアークはダンジョンに帰っていくふりをするのだった。
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