世界最強の強くてニューゲーム

ゼクト

派遣

~ダンジョン~

「とりあえずは成功か…」

「ええ、どうやら領地に関しても、だんだんと研究職に関しても入ってきてくれている人も多いそうですし。」

これは、前話の少し前の話だった。

「それで、例のものは完成しているのか?」

「はい。
冒険者ギルド側からしても、冒険者がいなくなりやすいということで、このダンジョンへの警戒心を高めてきていますが、それでもしっかりと帰ってこれている冒険者もいるので、まだまだ、ダンジョン内の事故ということで片が付いています。」

「まさか、いなくなった冒険者たちが全員生きていて、しかも、敵側に寝返っているとは思わないだろうな。」

実際、ゼアークはこの部屋から、冒険者を見て、持っているスキルなども確認したうえで、ダンジョンにとって有益そうな冒険者に関しては、ダンジョンのモンスターに命令をして、洗脳、調教をしていたのだ。

「今のところ、他の国にダンジョン、そして、国の貴族への侵入が完了している。」

あの後、ゼアークが定期的に最上級モンスター作ることによって、最近、この大陸のすべての人間国の領地内にダンジョンを作ることができた。

環境的に、ダンジョンの間でも差が出ているが、それでも管理しているのは最上級モンスターなので、もともとあった無人ダンジョンよりは圧倒的に強くなっている。

「あとは冒険者への侵入だな。」

今のところ、貴族として送っている人に関してはチャールズ以外にもいる。

しかし、冒険者ギルドに送っている者はいないのだ。

「そもそも、冒険者ギルドから派遣されてきた者たちを、冒険者ギルドにスパイとして送ること自体が危険なんだが…」

今、このダンジョンの外部への干渉手段に関しては、このダンジョンに入ってきた冒険者を洗脳して、送り返すという手段を取っている。

つまり、冒険者だと、ギルドのほうに違和感を感じ取られやすいのだ。

そこでゼアークが作ったのは、国家別パーティー。

これは、単純な考えなのだが、できるだけ活動していた国に入ってほしくないということで、前までどの国を中心に活動をしていたかを聞いて、その国と被らないようにしたパーティーだ。

(まぁ、いつかはばれるだろうけどな。)

さすがに、冒険者の情報に関しては、全てのギルドで共通管理されているだろうし、それに、このダンジョンに来るような冒険者は上級らしいので、そこそこ有名なのだろう。

(まぁ、それでもできるだけ行動はしてもらいたいな。)

彼らには、これから、クランを作ってもらう。

そのクランは、基本的には入会禁止で、ダンジョンに洗脳されたものだけが入れるようにしておくのだった。

そして、いつかそのクランが力をつけたとき、彼らには裏切ってもらう予定でいるのだった。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品