転生させていただきます! 〜チート能力と異世界生活〜
#59 戦争へのカウントダウン 〜⑤
場所はハードコルの宿
八畳ほどの部屋に置いてあるセミダブルのベットの上で俺とティアは飯を食べ終わってから座っていた。
『ところで、さっきの可愛らしい女の子が夜這いを?』ティア
「あぁ、そうだよ」
『んー、この作り物の顔のどこが良いのかな?私たちは、ハヤテ君の良いところも可愛いところも分かってるけど、あの子は顔判断でしょ?やっぱりねぇ…』
「ティアは、この顔どう思う?」
『ん?そこらにいるまぁまぁな奴かな?』
なんか自分の顔じゃないのに、心が痛むのは何故なのか?
「そ、そっか…あ、ところでティアは名前も顔も変えてないけどいいのか?」
『そこんとこは大丈夫だよ。別に私の顔が出回ってるわけじないしね』
確かにそうだよな、俺の顔自体も軍事帝国に伝わってるっていう確信もないしなぁ、
まぁ用意周到だよな、
すると、ティアが俺の右手に手を添えてきた。
『ねぇ、ハヤテ君。ここはちょっとでも私の心の傷を癒して欲しいなぁ〜』
なるほど…お誘いですな。だけど…
「ティアがいいなら良いけど、エルナ達が可哀想なんだよな…まぁ俺が悪いんだけども」
『まぁ、確かにね…、私もみんなにハヤテ君をよろしくって頼まれちゃってるし…抜け駆けするっていうのも…気が引けちゃうかもだね』
「じゃあ、もう今日はひとまず寝よ『でもそこは気にせずパッとしちゃおう!ねぇ?』
おい、言葉に割り込んで言いたいことってやっぱそれかよ。
でもな…やっぱり背徳感がすごいし…
「じゃあ、キスだけなら」
『ぶー!ハヤテ君イジワルだね、まぁ良いけどね♪…ん…』
「『…ん……ンチュ…クチュ……ムチュ…』」
俺たちのキスは30秒ほど続いただろうか、唇を離すとティアの顔はトロントロンに蕩け上がっていた。
『ハ、ハヤテ君…もう私ダメかも…』
「まぁまぁ、今日は堪えよう。ね?」
『わ、わかったけど……』
まぁなんとか、抑えられたな、ひとまず安心だが…
「おーい、お客様の部屋に聞き耳立てるお店の人なんているわけないよね?」
するとドタドタっと、誰かが走って階段を駆け下りている音が聞こえてきた。
まぁ、探知スキルでわかってたんだけどね。
俺は結局何もせず、横目に可愛い神様を見ながら眠りにつくのだった。
〜3日前〜
場所は帝都アルカディアル
〜アルカルド城〜
P.M.   6:00   
クリスティーナは、明日のハードコルへの視察の準備をしていた。
ハードコルは今回の戦でカタランティス軍の最前線基地となる街であるため、宿泊できる施設の確認や武器の調達のための手を事前に確認するためであった。
『この資料を、なんとかあちらの国王に届けることができれば…』
クリスティーナは右手に持った何枚かの資料を眺めていた。
翌日、
クリスティーナはハードコルへ向けて旅立った。
護衛に自分の部下を1人つけた。
これもあの男に、変な行動をしていないように思わせる作戦であった。
『クリスティーナ団長。私はハードコルの騎士団支部に待機しておりますので、ご自由に時間をお使いください。あ、午後の6時に夕飯にしますのでそこのところはお願いしますね』
『あぁ、了解した。』
3日後の朝、クリスティーナ一行はハードコルの街へと入った。
護衛と別れ、大通りを視察していると少し異様なオーラを放っている2人の男女に目が止まった。
(ん?何か変な感じがする…)
彼女が感じだのは、何かが隠れているという感覚と普通じゃない魔力量を感じたのだ。
それは彼女のユニークスキル《指導者の勘》が働いたからかもしれない。
(ちょっと声をかけてみようかな?)
『あのすまない。少し聞きたいんだがいいか?』
私が声をかけると少年が振り返った。
正直言ってどこにでもいそうな普通の少年という感じであったが、その顔の裏には明らかに何かが隠れている感覚が確信に変わった。
「はい、なんですか?」
『君たちについて、私に教えてくれないか』
この2人が後に、クリスティーナの願いを叶えてくれるとは、このときは夢にも思っていなかったのかもしれない。
こんにちは!
戦争へのカウントダウン ①から⑤まではあまり緊張感がなかったのですがこれから⑥からは話が動き出します!
頑張って書きたいと思いますので、よろしくお願いします!!
以上!!
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