転生させていただきます! 〜チート能力と異世界生活〜
#52 結婚相談(Part 2)
俺は公爵邸の執務室にいた。
そして俺の前には、ここの家で働いてもらっていたメイドさんや、執事、護衛の方がいる。
「あと少しで俺たちはこの屋敷を離れます。だから皆さんに聞いておきたいんですが…皆さんもサングラリアードへ来ていただくことは可能ですか?」
『もちろんです。旦那様についていくのが私たち執事やメイドの務めでございますゆえ、』
「あ、ありがとう…」
よ、よかった〜!
もしきてくれなかったら、どうしよっかって思った……
「それと皇王様、私たちに敬語は不要ですゆえ、」
『あはは、これから気をつけるよ』
俺は執事の皆さんと話し終え、リビングへと向かっていると、
バッ!と後ろから誰かが抱きついてきた。
「うぉっ!?びっくりした〜」
『びっくりした〜?えへへ…』カンナ
やっぱりカンナだったか、
こんなことするのエルナかカンナぐらいだからな,俺は後ろを向きながらカンナの綺麗な長い金髪の髪を透きながら、カンナに微笑みかけた。
『!?……///』
「このやろぉ〜、今日一日、なにも一言も話してやらないぞ」
『…え!なんですかその陰湿な嫌がらせ!』カンナ
「………」
『わ、私が悪かったですから、許してくださいよぉ〜』
「……あはは!ゴメンゴメン、そんなことしないから、」
『ムゥ〜、ハヤテ様に遊ばれましたね…』
「許してくれ、みんなとところへ行こっか?」
『はい!…っとその前にひとついいですか?』
「?どしたんだ?」
『今日、私の部下から連絡が入ったんですが…とある国が妙な動きをし始めているそうです。』
「…それでその国は?」
『…カタランティス軍事国です』
カタランティス軍事国とは、王政というものは存在していない。名前のとうりの軍事国家だ。その国のトップとしているのは、カタランティス軍 最高指導者アンドール・ヴォル・シュルクアーティ
最恐の剣豪という二つ名を持つ。
恐るべき存在なのだ。
しかも、軍事力としても強敵。そこらの小国では捻り潰されるのがオチである。
「そっか、まさかこんなにも早く動き出すかすなんてな、ありがとな早く伝えてくれて」
『その言葉は、彼女たちに伝えてあげてください』
「…あ、そうだったね」
少し時間は遡り、1ヶ月前
王都に向かっている道中、
俺たちは、馬車の中でウトウトしていた。
もちろん馬車の中には、俺を含めた
6人がいる。
サングラリアードの復興支援をしてくれるらしいので、一回王都に来てくれということだった。正直、ワープして行きたかったのだが、頼むから馬車で来てくれということだった。
俺はみんなが眠っているのを横目に、新しい魔道具の案を考えていた。
すると、俺の危機感知スキルに何かが引っ掛かった。
「おい、カンナ、おーい、カンナさんー」
『…うへ……うへへ〜…ッ!?』
「おい、起きなさい」
『ひゃい、ふみまへん、』カンナ
俺はカンナのモチモチホッペを引っ張ってカンナを起こした。だって起きねぇーんだもん、
そう,それより…
「カンナ、この馬車の東側の森で2人が盗賊に襲われてる、ついてきてくれるか?」
『え?あ、はい!人助けならもちろん!』
俺は馬車の護衛をしている人たちにエルナたちを任せ、カンナと森の中へと踏み入った。
しばらく行くと、男たちの声が聞こえてきた。
『おい嬢ちゃん、俺たちのアジトになんのようで近付いたんだ?』
『俺らのことがバレたら、ヤバいんだよ、お前らにはすぐに消えてもらうぜ?』
『おい、フロッグ、こんな上玉2人すぐ殺すのは勿体ねぇーぜ。しかもハイエルフだ。ご奉仕してもらおうじゃねぇーか』
『確かにそうだな、こいつらに俺らの子供でも孕んでもらうことにするか、』
『ひっひっひー、おい足開けやー!』
『『い、イヤ!!』』
《サンダーバレット》
ズッバーン!バリバリ!!
『う、ウガァ、!な、なんだ!』
『う、腕が、腕がない!』
『ひっひっひ、頭が…』
『あんたらゴミどもは、そこらでのたれ死んどけ、《ライフドレイン》』カンナ
カンナは、天使の固有スキルのライフドレインを使って盗賊の命を絶った。
というか、口調が怖かった方が俺は気になったんだが…
というか、このスキルがあるなら俺、サンダーバレット使わなくてもよかったな…
俺は、襲われそうになっていた2人のもとへ歩み寄った。
『ひっ!?、こ、来ないで!』
2人のうちの1人は、俺に向かって言ってきたが…1人はショックで、失神していた。
声を発した子は、ひどく震えていた。
それは怖いよな…
「もう、盗賊どもはやっつけたよ。あと、俺たちは君たちの味方だから、だから怖辛くていいよ?」
俺はその子に笑いかけた。
その子は震えていたが、俺の隣に来たカンナの顔を見て、しばらくしてからうなずいた。
服を剥かれていたので、俺はアイテムボックスから女性物の服を取り出して彼女たちに渡した。
「カンナ、2人に服を着させてあげてくれるかな、」
『はい、もちろんです。』
もう1人が復活して,俺は2人に何があったか聞くことにした。
2人は、姉妹でアトバースト王国の隣国のフライストス天教国から来たのだという。
ギルドの依頼でこの辺りの盗賊のアジトの監視に来たらしい。
しかし、見つかって捕まってしまったらしい。
なぜそんな仕事を選んだのかと聞くと、2人のスキルには、隠密と精神支配、影移動、があるらしくスパイ行動に特化しているらしい。
「そっか、じゃあ、俺のところに来て働かないか?」
『『え?働く?』』
『ハヤテ様!いい案ですね!確かに国には隠密部隊は必要ですし、2人だったら信頼できますしね』
『『く、国?』』
「あ、まだなんだけどね、これから建国しようと思って」
『『え!?お、王様なんですか?』』
「まだだけどね、」
『『………』』
「?、え、ふ、2人とも!?」
彼女たちは気絶してしまった、
『ハヤテ様、カタランティス軍事国へ調査に行ってまいります。』
「あぁ、気を付けてくれ、ティリアに何かあったらセリシアが悲しむからね、」
『は、はい。存じています。任務が遂行完了したら何かご褒美が欲しいのですが…』
「ご褒美?よし、了解した。ご褒美の内容はティリアが決めていいからね、」
『あ、ありがとうございます!その時はよろしくお願いします』
俺は2人を受け入れて、職務を与えた。
もちろんスパイだ。俺は彼女たちのスキルや経験を高めるために修行を行った。
本当、短時間だったのだが、2人ともすぐに上達した。
出会ったときに失神していた方がセリシア、俺たちと初めに話したのがティリアだ。
スパイ活動をするときのためのコードネームは、ティリアがリン、セリシアがセンだ。適当だと言われそうだが、2人は喜んでくれたのでよしとしよう。
また、2人には俺が作った、黒い短刀を授けた。もちろん、Sランク武器だ。また、もし危険な状況になった場合、緊急帰還できるように、サングラリアードへのワープを付与しておいた。
というのが、カンナの言った彼女たちの意味だ。
(説明長すぎた。なんかすみません、)
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