転生させていただきます! 〜チート能力と異世界生活〜

自治会長

#10 朽ち果てた街での戦い



俺たちは、その街へと足を踏み入れた。
そこは人の気配も全くなく、完全に空っぽの集落だった。
「エルナ、此処のこと知ってた?」
『いえ、全く知らなかったです。結構山の中ですし、隠し里的な者ですかね?』
「なるほど…ありがとな、」
俺たちは、街を歩くこと10分ほどで街の
端っこまで来た。人の気配もなければ、魔物の気配もしない。でもなんか、違和感を感じる気がする。

俺たちは、一度ギルドに行って情報を貰うため、来た道を戻っていた。


さっきから様子がおかしい…
10分くらい歩いたが、街の出口が見当たらないのだ。
エルナは少し怖くなってきたのか、俺の裾を掴んできた。
『旦那様…なんか怖いですね…』
「うん、嫌な予感がする…」

俺たちは、ひたすら歩いたのだが出口は見えない。すると俺の頭に念話が入ってきた。
(ハヤテ様!聞こえますか?)

(あぁ聞こえるよ、どしたんだハク?)

(この一体に魔法の反応があります!)
魔法だと?一体誰がそんなことを、
(誰がしているかわかるか?)

(おそらくは、人間ではないと思います!ハヤテ様のサーチで探したらいいと思います!)
俺は、ハクをアイテムボックスから出し、
俺は、ハクに言われたとうりサーチを起動させる。
しかし、何にも反応がない。
そこで、俺は創造魔法を使い魔法を作ってみることにした。
主な機能、意味は魔物、魔獣の発見。頭の中でどこに誰がいるのかを探すマップを表示するというものだ。

そして俺は唱える、この魔法の名を
【デモンサーチング】

すると、目の前に半透明な地図が浮かび上がる。俺たちが立っているところに赤い点がつく。
ん?下か?いや、上だな…
俺とエルナが上を向くと、さっきまで綺麗な青空だったところに、大きな赤色をした
目玉がまるで瞬きをしたように現れたのだ。

「『ギィャャャャャャャヤヤヤ〜!』」

俺たちは、叫んだ。
俺とエルナは、その場から離れ

目だけが見えている、魔物をガン見していた、
するとハクが、
(あれは魔物ではなく、悪魔。スピチュアルボディーです!)
スピチュアル?精神体とかの類だろうか、
(どうやって倒せばいいんだ?)

(悪魔は、光魔法や回復魔法をかけられると致命傷になると聞きました…)

なるほど…
俺光魔法、ヒールしか知らないんだけど…

『私、光魔法使えます!行きますね、
【サンダーバレット】!!』

エルナから放たれた雷の塊が、悪魔に向かって飛んでいく。
しかし、当たったのだが何も反応していない。

『え!なんで私の魔法が…』

俺は鑑定を使って相手のステータスを見てみた。

【名前】  フラットブランク

【種族】  悪魔族(上級悪魔)

【レベル】   LV  47

【HP】   129540/129600

【魔力】  86900/86900

【スキル】
・魔法迷宮
・暗殺
・透明化
・魔法攻撃……(光魔法以外)レベル180
・魔法攻撃耐性(ただし光魔法を除く)

【加護】   悪魔界王の庇護


フラットブランクか、聞いたことないわ
というかエルナの攻撃でも全然聞かなかったのは、HPが高いからか…
さっきからエルナはずっと攻撃をしているが全く聞いていない。
すると、いきなりエルナがふらつき倒れそうになった。
俺が受け止めると、
『ハヤテ様…私の魔力が…もうないです。あとはお願い、します…』
そう言い意識を失った。
魔力を大量に消費した後遺症だろう。

さて、ちゃちゃっと片付けて見ますか!

俺は、さっきエルナが使っていたサンダーバレットを使ってみることにした。

俺は照準をフラットブランクに合わせ、
魔力を手元に集めた。そして、
「【サンダーバレット】!!」

俺は少し弱めに、ぶつけてみると、
ボッカァァァァン!!!!!

凄い爆発音とともにけたたましい光が俺の目を襲った。

ワォ…

舞い上がった煙が晴れるとそこには、
体長は10メートル程あると思われるひとつ目の貝がいた。
まぁ貝なのだ。貝としか言いようがないほど貝なのだ。
エルナの攻撃では、貝は手を出してこなかった。でもHPが少ないのか俺に向かって
攻撃をしてきた。
フラットブランクは魔法攻撃なので、
魔法攻撃耐性が高い俺には通用しない。
俺は、貝の魔法をそのまま受け続けて
1時間、まだHPは30しか減ってない。

諦めたのかフラットブランクは、攻撃を辞めた。
よし!この隙に!
俺は、貝に向かって走り出す。 
しかし、貝から黒光りの光が放たれ前が見えなくなった。
くっ!!!!!?




俺は目を開けて周りを見るとハクが倒れていた。どうやらさっきので眠らされたようだ。そして、俺の目の前には、


少女が立っていた…


その少女は、黒いロングの髪で
目は、赤い。黒いワンピースを着ている。
身長は150cmだろうか?ロリ好きにしては
ウホウホだろう。
そして1番印象的なのは、頭から生えている角と、背中の羽だ。

『………い…』
ん?なにか言ってるのか?

『………い…』
「あの〜、どちら様?』

『…たし?』
俺は、少女に恐る恐る近づき耳をすます、

『私のこと…?私は、リンネスバン…
貴方は、強い?』

「俺の名前は、ハヤテだ。強いではないよ、」

『…ハヤテ…強い……貴方は、何?』

「何って?」

『人間じゃない……じゃあ、何?』
そこまで気づかれるのか?
なんて答えようか、

「…俺は、神族…まぁ神様?なのかな?」

『………頭、大丈夫?』
「君が何って聞いたんだろ!?」

『…本当なの?……じゃあ…契約を…』

は?契約?なんのためだ?
というか、この子がさっきのフラットブランクなのだろうが…

「なんで契約したいんだ?」
『契約したいのは……………個人的に…
マスターになったら、なんでも命令してもいい…私、サキュバスじゃない…けど
それでも…良い?』

少女は、上目遣いで訴えかけてくる…
や、ヤバ…俺、ロリコンじゃないけど…
心臓がドクドクしている。
悪魔との契約なんてした人いないだろうな、なにか代償がいるのだろうか?

「わかったよ、契約しようか…なにか代償っているのか?」

『うん、契約者との…接触…』
接触!!!!!?
「それはもちろん…」

『そう、下の接触…          


                   …なんて言うと、思った?』
「心臓に悪いよ!そんな紛らわしいこと言うなよ!」
男に対するセクハラなんて、体験したことない…
あ、セクハラなんてしたことないですよ?
おそらく、

『じゃあ、代償を…』
「なにを、あげれば…ん!!!!?」


俺はいきなり、少女に唇を奪われた。

しかも、ファーストキスを…

彼女は俺の口の中に舌を滑らせてきている
舌使いが…エロい…
『ん、ん…、ぷはぁ…ごちそうさまです…マスター…』

彼女は顔を赤くして俺に声を掛けてきた…
彼女は、口元を舌で舐めている。
いくら身体が幼女でも…それを見ると悪魔だと思い知らされる…
…ファーストキスまで奪われてしまった。

俺の顔…今赤いだろうな…
「じ、じゃあ、なんて呼べばいいんだ?」

『リ、リンネって、呼んで…ください…』
リンネは顔を赤くして、言ってきた。
これ…照れてるよな…なんか癒される。
ロリコンじゃないよ?

リンネはこれまで発動させていた魔法を切ると、今まであった街が消えた。
なぜこんなことをしていたのかと聞くと、
冒険者を街に入れて、強者を探していたそうだ。
そこに俺たちが引っかかったらしい。
俺は、意識を失っているエルナを担ぎ、
その横で寝ているハクをアイテムボックスに入れ、リンネとともに山を降りた。

途中、リンネが手を繋いできたのだが、
その手は小さく可愛らしいものだった。
周りから見れば、兄と妹に見えるのだが…
もし、前世の俺だったら通報されていたはずだ…
顔がってわけじゃないよ?
年齢的にって感じで…



ここでリンネのステータスを…

【名前】   リンネスバン・トーナ

【種族】   悪魔族(人化中)

【年齢】   14歳

【レベル】  LV  24

【HP】    6980/129600

【魔力】  1220/86900

【スキル】
・鑑定・高位隠蔽
・魔法迷宮
・暗殺
・透明化
・魔法攻撃……(光魔法以外)レベル180
・魔法攻撃耐性(ただし光魔法を除く)

【加護】
・悪魔界王の庇護
・人神(ハヤテ)との契約


リンネのHPがだいぶ減っていたので、
ヒール掛けようとしたのだが、
リンネに凄い勢いで止められた。
あ、そういえば悪魔は光魔法無理なんだった。
俺は創造魔法で、相手のHPに直接関与できる魔法を作ってみた。
もちろん光魔法ではないので、悪魔にも有効だ。
相変わらずチートすぎて笑えてくる。
だって自分が欲しい魔法を作れるんだよ?
作った魔法を【ヒールダイレクト】と名付けリンネにかけてみた。
使ってみてわかったことなのだが、この魔法、相手のHPを増やしたり減らしたりできるのだ。ついでにリンネのHPを増やしておいた。
創造魔法使ったら、人のステータスなんて
弄り放題だ。
流石にやらないけど…
神様に怒られるの嫌だし…

太陽が沈み、暗くなってくる頃、
俺たちは王都に到着した…









二章終了です!
ハヤテの婚約と新しい出会い

みたいな内容でした〜
今度は、貴族の仕事みたいな感じで書いていきます!
これからも、
【転生させていただきます!】
をご贔屓によろしくお願いします!

お気に入り登録もよろしくお願いです!

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