異世界でもインキャはインキャ

車輪付きの椅子

 戦闘!殲滅!いずれも…

「ん?緋色、前に火がついてるよ」
「火?火事か?」
「ううん、焚き火」
「冒険者かそれともここを根城にしてる盗賊か、どっちにしろ警戒はしとけいつ攻撃されるかわからんからな」
鹿島の言うとおりに前方に焚き火が見えてきた
急に話に割り込んできた里中に問いかける
「冒険者ってやっぱギルドからクエストとか受けんの?」
「ああ、基本ギルドからのクエストたまに王国からの要請で生活をしている」
やっぱこの世界の知識があると便利だな
そしてその焚き火を通り過ぎる際信じられない物が目に写った
朽ち果てた馬車と剣が突き刺さった死体が
散乱していた
「盗賊か…」
「お、おい!あそこ生きてるぞ!」
血濡れの少女を霧島が指した少しだが指がピクピクと動いている
「っち!鹿島はそこから援護射撃頼む里中は装甲車の防衛、霧島は俺とあの女を救出。行くぞ」 
手早く作戦を述べ車から降りる
ホルスターからHK45を引き抜き左手で構える
人差し指でセーフティーを外しいつでも撃てるようにする 
霧島はどこから出したかよく特殊部隊などが使う盾を持っていた
霧島の後ろに隠れ馬車の後ろを確認する何も居ない
(もう、盗賊は他の場所に行ったか?)
「霧島、取り敢えずあの女の子のどこまで行ってくれ」
「了解」
倒れた少女をスキルで回復し起こす
「大丈夫か?」
「い、いや!こないで!」
「落ち着け、俺達は君を傷つけない。一体ここで何があった?」
「私は家族で親戚の住む王都に向かって居たのですが、ここで盗賊に襲われて…」
「それで盗賊は?」
「覚えてる範囲では、ここに来た時バカを狩るみたいな事を」
「緋色!!危ない!!」
少女の声を遮った鹿島の叫びその後に来たのは
剣を持った大柄な男だった
霧島が瞬間的に盾を前に出し剣を防いだ盾から顔を出しHK45の引き金トリガーを引く
パァンと乾いた銃声が響いた
空薬莢が地面に落ちるのが合図の様に一斉に銃声が森で木霊する
朽ちた馬車に背中を預け連射する 
マガジンを交換し跳躍で前に飛ぶ木の裏に隠れた盗賊の目の前に現れ頭を撃ち抜く
「霧島!ショットガン出せ!できれば
AA12!」
「あいよ!ピストルランチャーのおまけ付きだ!」
霧島のもとに走って向かいうけとる
ピストルランチャーをポケットにしまいAA12を左手に持つ盗賊の死体から剣を引き抜きまたもや跳躍
(なんで俺こんな戦いに慣れてんだ?)
片手でショットガンを連射できるなんて正直
人間辞めてる 
自暴自棄になり剣で突撃する者も居たが
剣で首を切り落とす
逃げようと馬に逃げるものもいたが鹿島の機銃が火を吹いた 


「終わった〜」
石に腰を掛け休憩する辺りは血の海と化し
薬莢が飛び散っていた
「これは…お嬢さん貴族様だったか」
里中は小さいバッチを見てこちらに投げ渡した
それを確認すると袋のようなものに剣が掲げられていた
「これは商業連盟の貴族が持つ称号だこれさえあれば大半の店なら安く買える」
「あの、それ差し上げます」
「いやいや、勿体無いよ。それに俺ら対したことしてないし」
「いえ、命を助けて頂いので」
「じゃぁお言葉に甘えて…これからどうする?里中、王都って俺らが住んでる場所?」
「あぁ」
「じゃあ、送ってこうか?」
「お願いします」



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