異世界でもインキャはインキャ

車輪付きの椅子

異世界 

何気なく窓の外を眺める
交差点を行き交う人々は何かしらの目的で動いて行く俺、新島緋色も例外ではない
なんとなく強い者の後ろでごまを擦りながらついて行くのが俺の今のところの人生設計だ 
クラスにどよめきが生じる 
(?どうし!?)
皆の視線は床一つに注がれていた
床には青白く描かれた魔法陣があった
それは徐々に光が増していきついには辺りが見渡せなくなり俺の意識は遠のいた
その前に思いついた一言を呟く
「異世界転移……」







「ちっ、何なんだよ異世界転移ですかさいですか」
目を覚ましたのは何もない白い空間だった
何処までも続くように見えた
「お、やっと目が覚めたかい?おはよう32人目の勇者様、今から異世界転移してもらう
君たちには異世界を助くってもらいたい。じゃ、あとは向こうで」
男の声が聞こえたかと思ったらすぐさま意識を奪われた 





目を覚ますと冷たい床に横たわっていた
(なんだよ、今日はやけに床と縁があるな)
辺りは様々な鎧やローブこれぞ異世界の住人
と言える者たちがこちらを見ていた
「これで世界は救われる!」
「魔王にも太刀打ちできるぞ!!」
全員が起きたのを確認すると1人の女性が水晶を持ち俺らに向かってきた
「勇者様、よくぞ我らの願いに答え参上してくださいました」
「あ、あの、貴方は?それにここは?」
声を上げたのはクラスの中心紅山透主人公補正増し増しの大盛りラーメンみたいな奴
「失礼しました私は宮廷賢者レルナと申します、ソトレル王国です。山、海、森様々な気候や地域に恵まれた国でございます」
(うっそだろお前まじで異世界転移かよ…俺のチートどうなった?主人公補正は?無理だな)
脳内で自問自答を済ませ話に耳を傾ける
ある程度の事はつかめたここは魔王の脅威に怯える世界、俺らは魔王を倒すために呼ばれた固有スキルと呼ばれる能力のような物を1人1つ持って転移した。
そこまで話すとレルナは持っていた水晶を差し出した
「勇者様、一人づつこの水晶に手をかざしてください」
紅山は取り敢えず言うとおりに水晶に手をかざした水晶は少し輝いたと思ったら紙が現れたレルナはそれを取るように顎で指した
紅山はその紙を受け取り確認した
近くの者から順に水晶から紙を受け取った
俺の番になり






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