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kopan

No.2 入学 下

入学式も終わり、クラスも発表され、8クラスあるうちの俺は8組だった。
ちなみに言うと裕も同じクラスである。
俺と裕は体育館から教室に向かっていた。







「なぁ青空?」



「なんだ?」



「部活ってはいr」



「入らない。」



「まぁ、この前聞いたら入りたくないって言ってたしね。なんとなくわかってたよ」
「まぁ俺も習い事あるからやらないけどな!」






俺が部活に入らないのには理由がある。
部活に入るよりもバイトをしてみたいと思っているからだ。





やっぱり高校生活といえば!バイトして〜金稼いで〜その金で遊びまくる!
そうゆうもんだろ!男の理想は!
まぁそんなわけで部活には入らないってこと







そうこうしているうちに、クラスについた。
担任は小林先生だった気がする…。
まぁそんなことどうでもいいんだけどな!





ホームルームを終えて、帰宅するべく学校を後にした。








30分の道のりを自転車で帰りながら、裕とたわいのない話をし、俺は家についていた。






「ただいま〜」
「って誰もいないだけどな」






家に誰もいないことがわかりながらも、帰ってきたことを口にした。






「まぁとりあえず、地下室行くか」






親が家に帰ってくことは、ほとんどないので俺は家を改造していた。
本来はないはずの地下室を作ったのである。





地下室には色々な機材が置いてある。
その中に、完成間近のオートマタが一体あった。





「あとは、別で作ってある心臓部であるコアパーツを入れて完成だ!」
「よいしょっと」




ガチャン




〔イセリア起動シークセンス開始。第1から第5基準クリア。イセリア起動します〕




こうして、機械音声が流れ、今日4月3日、俺が1が作り上げたオートマタ一番機のイセリアが誕生した。




「やぁ、おはよう。イセリア」



「どなたでしょうか?」





まぁ当然の反応だよなぁ
でもまぁ傷つくよね普通。





「一応君を作った人だよ?」



「そうでしたか。これは失礼しました」
「マスター登録をしますか?」



「いいや、いいよ」
「イセリアがマスターにしたいと思った人にマスター登録してもらいな?」





イセリアには自由意志をプログラムしてある。
自分で言うのもなんだけど、ほんと人間にしか見えないなぁ……




「了解したました」
「ですがなぜ私に任せるのですか?」



「え?なぜって、イセリアが嫌な人をマスターにしてもイセリアがかわいそうじゃん?」
「だからイセリアが、この人がいいと思った人をマスターにしなよ」



「創造者様はおかしなかたですね」





イセリアが笑ってる!
かわいいなぁ
まぁね!?俺好みに作ったからかわいいと思うのは当然なわけなんだよ!
こんな子と付き合えたら俺はどれだけ幸せなんだろうか……






「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」



「北里青空だよ?」



「では、北里青空様。当機、イセリアはこれからあなた様のものです。マイマスター」



「え?そんなにあっさり?」
「なんで?」





別に俺自身が評価を設けたわけではない。
イセリアには人と変わらないよう色々なプログラムをしたが、マスター認証のやり方、判断基準、これらマスターに関わる諸々を決めていない。
さっきも言ったとうり、自分できめ欲しいからだ。





「マスターは無理やり私をマスター認証させるようなプログラムは施しませんでした。」
「さらには、機械であるはずの私を人のように思い、私自身を尊重してくださいました。」
「ゆえに、私は北里青空さまは私のマスターに相応しいと、私が判断しました。」



「ほ、ほぅ」
「俺なんかでよければ、いいよ?」
「マスター認証って何すればいいの?決めた?」




あれだけ褒められて悪い気がするはずもなく、俺はあっさりとマスターになることを承諾した。




でも、マスター認証って何にしたんだろう?




「色々と考えたのですが、その……親指で私の唇を触ってください」





「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ち、ちょっと待って!イセリアは恥ずかしくないの!?」



俺こんなにかわいい子にそんなことできねぇよ!
恥ずかしすぎて死ねる!



「そんもの、恥ずかしいに決まっています!」



「じゃぁなんで!?」



「やりたいようにやっていいと言ったのはあなたではありませんか!?」



「はい、そのとうりです。ごめんなさい!」
「全力でやらせていただきます!」



こんなかわいい子に、目をウルウルさせながら言われたらやるしかないじゃないか!?
えぇい、男は度胸!やったるで!



「で、で、では失礼して」



ぴたっ



「んっ」



「はい!おしまい!」



はぁ、緊張したぁ
イセリアが可愛くてしょうがねぇよちくしょう!




「マスター認証は終了です」
「マスター今後ともよろしくお願いしますね?」



「こちらこそよろしく。イセリア」




こうして、俺は、イセリアのマスターになったのであった。

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