いつか君と青空の下で

ノベルバユーザー311087

第10話

「白いな……………まぶしい。」
僕が目を開けるとそこは真っ白なカーテンに覆われ、真っ白なシーツで僕は転がっていた。
「あ痛たたた…。」
体を起こすとさっきの事故で打った部分が痛む。
痛む場所からしておそらく左側の腰と左側頭部、それに左足のかかとの少し上を特に強く打ったのだろう。
すごく痛む。

……
………
…………
……………
どうしようすることがない。
誰も来ないから話すこともないし、体が痛いから体を起こす気も起きない。
……寝よう。

……
………
まぶしすぎてなかなか寝れないんだよなあこれが
あっははははははははははははははあhっはっはh…………
どうしよ
まじでやることがね
ピロンピロン
どこかでスマホの着信音が鳴る。
どこでなったん?
左右をきょろきょろ見るがスマホ独特の光沢は見つからない。
「しゃーないか…」
ぼそっと言って痛むからだを起こす。
左を見るとさっきの寝たままの位置からは見えなかったであろう棚の上にスマホは置いてあった。
僕はそのスマホを左手でとりドサッとまたベッドに倒れた。
「うん?誰だこれ?」
画面には見たことのないアドレスからの着信があったことを示す表示が出ていた。
ポチっ
そんな音はしなかったが好奇心に負けてそのチューナーを押す。
うん?思ったより重いな…。
メールに画像が含まれているようでメールの展開に時間がかかる。
「やっとか…」
僕の持っているスマホは比較的最新型ではあるが2020年型に比べれば性能は低くされている。
というのも事情があって…。
まあそれはあとにしよう。
メールは3件きていた。
二つは旧知の仲の芦屋湊からのものだった。
どうやらチューナーには最新のものしか表示されないようだ。
スマホの扱いに慣れていない僕は「ほー」と頷きながら画面を見る。


彼からの内容は今日のことについてだった。
事故について大丈夫だったかと明日の内容について書かれていた。
そして最後に
無理せずに頑張れよとのことだあいつほんとかっこいいわ…。
彼には
ありがとさん
明日はとりあえず頑張ってみるよ
とだけ打って返信をしておいた。
そしてもう一件の差出人は「御所谷ごしょがたに


誰だよこいつ知らん奴だなー。
と思った僕がばかだった。
さっきの千香の言っていた言葉を思いだして
「ふっ」
と自分の記憶力のなさを笑ってしまった。

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