いつか君と青空の下で
第5話
僕はいつものように慣れた手つきでチャリを出し、坂道を疾走していた。
学校につくまでに自己紹介とかいろいろしようと思う。
僕は木落優 16歳、茶髪の高校二年生だ。
四姉弟妹の二番目の長男で姉弟妹の中では家事と姉妹達のお世話の担当だ。
おかげで高校では帰宅部…といっても高校は事情があって部活は三つしか部活は無いのだが…。
ちなみに友達は数人しかいない。
僕が少しオタク気質で学校ではよくカバーなしでラノベを読んでいて、しかもやる気の無い目をしているので大体の奴からはキモがられる。
彼らはアニメの素晴らしさに気づけない悲しい奴らだな、と僕は内心思っているが、そんな僕も悲しいので最近はもう自分からは人に声をかける事はない。
高校はまあそこそこ県内だと知られている公立の高校に通っている。
その中で成績は中の上くらいだからたいして頭が言い訳ではないし決して悪いわけでもないと言う何とも言い難いポジションにいる。
そしてさっき先に家を出て行ったのが妹の麻耶と沙耶。
家庭内?(少なくとも冬姉と僕の中)では癒しキャラだ。
双子で一卵性で顔は似ているのだが性格は真反対だ。
可愛い方が沙耶で可愛い方が摩耶だ。
どっちも可愛いからこの説明でも間違ってはいないはず‼
まあそれは半分冗談で茶髪の活発なのが麻耶で黒髪ロングのお淑やかなのが沙耶だ。
二人に手を出したやつはジワジワと苦しませながら絶対にこの世から消してやる!
骨もしっかり有効活用してあげるから安心して欲しい。
何も安心できないと思うが…。
そのぐらい妹の事を大事に思ってるって事だよね☆
そして朝、タックルしてきたのが木落家の問題児(21歳)だ。
まあ冗談でほんとは結構しっかりしてる冬姉だ。
本名は木落真冬。
呼びやすいから「冬」だけとって愛称という意味も込めて冬姉と言っている。
冬姉は外見はいいし人当たりもそこそこだが、僕の事が大好きすぎて友達からは男女問わず引かれている。
そして何より冬姉はどんなに引かれていても気づかない。
本当は気づいているのかもしれないが、それにしても演技が上手すぎるくらいだ。
本人にわかってしまうくらい「好き好き」言ってるのはどうかと思うし、今のままだと婚期のがしそうだからいい加減弟離れ(?)して欲しい。
…まあ別に嫌ってる訳じゃないし…
ふ、冬姉の事なんかなんとも思ってないんだからね!
いっけねまたツンデレが出ちゃったよwww
こんな事考えていたからだろう、上を向いたその一瞬だった。
僕が気づいたのはそれが起こったあとだった。
僕の自転車が地面にめり込み体が放り出される。
浮遊感と共に流れる景色がスローモーションになる。
え?
何があったか僕はまだ理解が出来ない。
頂点に達したその時、一気に恐怖が押し寄せて来た。
ここからが長かった。
やばいどうしよう これじゃ学校は間に合わない! …じゃなくてこのままじゃ…死ぬ‼
体は未だにスローモーションのまま宙を舞う。
体が一回転して車に乗っている人の顔が目にはいる。
驚いた顔でこちらをみていた。運転手も何が起きたかわからないような表情でこちらをみていた。
一瞬のことだから相手が何もできないことを分かっていながら僕は
見ているだけじゃなくて救命の準備とかしろよ!
と憤りを覚える。
しかし、そんなことも一瞬で忘れてしまった。
きっとほんの一瞬の出来事はマンガのようにコマ送りでぼくの視界を支配する。
そして…………接地。
その接地でさらに体を打ち付け、ゴロゴロと力なく転がり体ははねられたところから車線一本分飛ばされたところで静止した。
死ぬほど体が痛かった。
いやきっと死ぬときの前の痛みなのだろう。
体を動かそうにも力の入れ方を忘れたかのように力が入らずピクピクと痙攣しているかのように動かすのが精一杯だった。
僕の意識と生気は痛みと体から流れる生ぬるい液体の温かさの波にのまれてどこか遠く、高いところに飛んで行った。
学校につくまでに自己紹介とかいろいろしようと思う。
僕は木落優 16歳、茶髪の高校二年生だ。
四姉弟妹の二番目の長男で姉弟妹の中では家事と姉妹達のお世話の担当だ。
おかげで高校では帰宅部…といっても高校は事情があって部活は三つしか部活は無いのだが…。
ちなみに友達は数人しかいない。
僕が少しオタク気質で学校ではよくカバーなしでラノベを読んでいて、しかもやる気の無い目をしているので大体の奴からはキモがられる。
彼らはアニメの素晴らしさに気づけない悲しい奴らだな、と僕は内心思っているが、そんな僕も悲しいので最近はもう自分からは人に声をかける事はない。
高校はまあそこそこ県内だと知られている公立の高校に通っている。
その中で成績は中の上くらいだからたいして頭が言い訳ではないし決して悪いわけでもないと言う何とも言い難いポジションにいる。
そしてさっき先に家を出て行ったのが妹の麻耶と沙耶。
家庭内?(少なくとも冬姉と僕の中)では癒しキャラだ。
双子で一卵性で顔は似ているのだが性格は真反対だ。
可愛い方が沙耶で可愛い方が摩耶だ。
どっちも可愛いからこの説明でも間違ってはいないはず‼
まあそれは半分冗談で茶髪の活発なのが麻耶で黒髪ロングのお淑やかなのが沙耶だ。
二人に手を出したやつはジワジワと苦しませながら絶対にこの世から消してやる!
骨もしっかり有効活用してあげるから安心して欲しい。
何も安心できないと思うが…。
そのぐらい妹の事を大事に思ってるって事だよね☆
そして朝、タックルしてきたのが木落家の問題児(21歳)だ。
まあ冗談でほんとは結構しっかりしてる冬姉だ。
本名は木落真冬。
呼びやすいから「冬」だけとって愛称という意味も込めて冬姉と言っている。
冬姉は外見はいいし人当たりもそこそこだが、僕の事が大好きすぎて友達からは男女問わず引かれている。
そして何より冬姉はどんなに引かれていても気づかない。
本当は気づいているのかもしれないが、それにしても演技が上手すぎるくらいだ。
本人にわかってしまうくらい「好き好き」言ってるのはどうかと思うし、今のままだと婚期のがしそうだからいい加減弟離れ(?)して欲しい。
…まあ別に嫌ってる訳じゃないし…
ふ、冬姉の事なんかなんとも思ってないんだからね!
いっけねまたツンデレが出ちゃったよwww
こんな事考えていたからだろう、上を向いたその一瞬だった。
僕が気づいたのはそれが起こったあとだった。
僕の自転車が地面にめり込み体が放り出される。
浮遊感と共に流れる景色がスローモーションになる。
え?
何があったか僕はまだ理解が出来ない。
頂点に達したその時、一気に恐怖が押し寄せて来た。
ここからが長かった。
やばいどうしよう これじゃ学校は間に合わない! …じゃなくてこのままじゃ…死ぬ‼
体は未だにスローモーションのまま宙を舞う。
体が一回転して車に乗っている人の顔が目にはいる。
驚いた顔でこちらをみていた。運転手も何が起きたかわからないような表情でこちらをみていた。
一瞬のことだから相手が何もできないことを分かっていながら僕は
見ているだけじゃなくて救命の準備とかしろよ!
と憤りを覚える。
しかし、そんなことも一瞬で忘れてしまった。
きっとほんの一瞬の出来事はマンガのようにコマ送りでぼくの視界を支配する。
そして…………接地。
その接地でさらに体を打ち付け、ゴロゴロと力なく転がり体ははねられたところから車線一本分飛ばされたところで静止した。
死ぬほど体が痛かった。
いやきっと死ぬときの前の痛みなのだろう。
体を動かそうにも力の入れ方を忘れたかのように力が入らずピクピクと痙攣しているかのように動かすのが精一杯だった。
僕の意識と生気は痛みと体から流れる生ぬるい液体の温かさの波にのまれてどこか遠く、高いところに飛んで行った。
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