Satan・of・the・Brave

桜花 時雨

第26話 罪魔王と大魔王の集会

 ライルが罪装『憤怒』を手に入れた数日後現在の大魔王"レガルト”が、魔王城の謁見の間に罪魔王達を集めていた。

「魔王様よォ!なんで今回は集まってんだ?」

「黙れ、"強欲の魔王バトラ”。王の御前だそ?お前が女だろうと手加減せんからな?」

「そんな硬いこと言うなよぉ!!"傲慢の魔王ガドラ”さんよォ!」

「まぁまぁ、2人とも落ち着いてぇ?」

「そうだよ。"色欲の魔王ミドル”の言う通り。お前らうるさい、怠。」

「皆様!ついでに"怠惰の魔王ティオール”様も暴れないでくださいまし!!わたくしのご飯に埃が飛びますわ!!!」

「"暴食の魔王アンナ”あんた美味しそうなもの沢山食べれて羨ましいわね!!」

「あら?"嫉妬の魔王リリカ”様、貴方もいかが?」

「別にいいわよ!!」

こうやって、罪魔王たちが騒いでいると大魔王の側近"ドトル”が一声上げた。

「罪魔王の皆様!そろそろ静まりなされ。」

1度言っても聞かなかったことに少々怒りを覚えたドトルは少し大きめな魔法を天井に放った。

「火魔法『爆裂エクス』!」

ドカンッッッッッン!!!

罪魔王達が静まりかえった。

「やっと、お主ら静かになりおったか。」

すると突然大魔王レガルトが喋りだした。

「じゃあドトル説明を頼む。」

「はい。このドトル承りました。
今回集まってもらった理由としては、皆様が持つ『罪装』これを材料にこの罪魔王は構成しておりますね?」

罪魔王6人が一斉に頷いた。

「ですが、今まで『憤怒』の席が空いていたのですが、この数日前に復活の反応を確認致しました。」

「おぉぉ!!!そいつは、楽しみだなぁ。あー!殺りあいてぇ!!!」

強欲の魔王が私欲全開で話した。

「なので皆様には罪装『憤怒』を持った方がここに来られるまで、魔王城にて待ってもらいます。」

「そいつは、面倒くさそうだ。そうだ、お世話係さん用意しておいてね?」

「ええ。用意させて頂きます。」

「それで、いつくらいにいらっしゃいそうですの?」

「現在、暗部に手紙を持たせているので2週間ほどかと。」

この世界は、1年を364日、4ヶ月構成の1週間は5日なので2週間と言っても10日程である。

「そうかぁ。10日かぁ。ねぇねぇ、ドトル暇つぶし用意しといてね?」

「貴方様のご期待に添えるように頑張ります。」

「うむ。もう質問は無かろう。それぞれに合った世話役を用意しておいた。そいつらに着いていゆけ。それでは、終わりだ。」

こうして、罪魔王と大魔王の集会は終わったのだった。




はい!どうも作者の時雨です!!
今回は、新キャラが8体登場でしたねー!

このキャラたちが味方に着くのか、敵に着くのかはまたしばらくしたら分かると思います。
今回、それぞれのキャラの個性を出すのにとても苦労しましたが、作者の私的にも
「よく出来たなぁ。」
って思いました。

これからもサタン・ザ・オブ・ブレイブをよろしくお願いします!

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