ディフェレアル(仮)
始動《キャラメイク》-03
「と、いうか」
リドウィンが口を開く。
「キミはまず自分の得意属性を見つけないとだめだね」
「まあそうですよね」
「今中級魔法をいきなり発動できたのは奇跡だよ。」
そうなのか。
「いや、思いっきり煽ろうかと思って発動してみたからさぁ・・・・・・」
「——覚えとけよ」
とりあえず睨んでおいてから、再度俺は口を開く。
「まぁ、さっき《ファイア・サークル》が発動できたんだから別の中級魔法もなんか教えてよ。」
「んー、じゃあ風で、《ウィンド・バレット》ってのがあるんだよ。名前の通り、《風の弾丸》。」
・・・・・・かっこええ!いや、かっこよすぎるよ!俺の中の厨二心が叫んでるよ!
風で構成された弾丸・・・・・・もうイメージは完璧だ。発動できる自信しかない。
「キミ、それ完全にフラグだから」
・・・・・・なに。
「そんな不吉なことを言わないでいただきたいなぁ。俺だってやるときはやるんだ、フラグなんて言うな!俺はなんとしても成功してみせる!」
「ごめん完全にフラグだよ。ていうかもうフラグ6本ぐらい立ってるよ。」
撃沈して倒れ込む俺。
そんな俺を横目に、リドウィンが澄まし顔で俺に言う。
「じゃあ、もう手順おんなじでめんどくさいから省略するね。」
「うう、どんな仕打ちだよこれ・・・・・・」
諦めて俺は立ち上がる。
「風が自分の中で巻き起こるのを感じて・・・・・・超速度で発射される弾丸・・・・・・そのイメージを風に置きかえて、その小さな鉄の塊に風の力を圧縮」
リドウィンがイメージの構築を手助けしてくれ始めた。
俺は急いでさっきのイメージを再構築し、リドウィンの言葉でそれをより確かなものにしていく。
手元に風の小さな小さな塊が見える。しかしその中では風があり得ない様なスピードで渦巻いている。俺の顔まで風が来ているような感覚だ。
そしてリドウィンが叫ぶ。
「——【発動】!!」
ピュウン!
そんな音がした直後、手から蒼く実体の薄いものが流れ出ていく。
——なんだこれは・・・・・・?
『その心配は大丈夫だよー、失敗したら魔力の消費だけで済むから』
まさかこれは・・・・・・魔力・・・・・・!?
「うん、これは魔力だよ・・・・・・」
「つまり俺は失敗したのか?」
「つまりキミは失敗したのさ」
さっき中級魔法発動できたのに・・・・・・なんで?
「なんでだろうねぇ?属性の違いかなぁ?」
不思議がるリドウィン。
「別の火属性の魔法試してみようか。そうだねぇ・・・・・・《フレイム・バード》——は上級魔法だしなぁ・・・・・・じゃあ、《ファイア・ランス》にしてみようか」
《ファイア・ランス》というと・・・・・・あの魔道書に載ってた魔法か。
「そうだよ。火属性の魔法の中でもかなり有名な方に入るよ。発動できればいいんだけどね。」
つまり、俺が《ファイア・ランス》を発動できたら俺は火属性の適正がある、とかそういうことでいいのか?
「まあ、そういうことだね」
リドウィンはそう言って俺の手を取る。
「さあ、なんとしてでも中級魔法——発動するよ!」
俺はニヤリと笑って答える。
「——ああ、必ず発動してやる。」
そしてリドウィンがこう言った。
「完全にフラグだぁ・・・・・・」
リドウィンが口を開く。
「キミはまず自分の得意属性を見つけないとだめだね」
「まあそうですよね」
「今中級魔法をいきなり発動できたのは奇跡だよ。」
そうなのか。
「いや、思いっきり煽ろうかと思って発動してみたからさぁ・・・・・・」
「——覚えとけよ」
とりあえず睨んでおいてから、再度俺は口を開く。
「まぁ、さっき《ファイア・サークル》が発動できたんだから別の中級魔法もなんか教えてよ。」
「んー、じゃあ風で、《ウィンド・バレット》ってのがあるんだよ。名前の通り、《風の弾丸》。」
・・・・・・かっこええ!いや、かっこよすぎるよ!俺の中の厨二心が叫んでるよ!
風で構成された弾丸・・・・・・もうイメージは完璧だ。発動できる自信しかない。
「キミ、それ完全にフラグだから」
・・・・・・なに。
「そんな不吉なことを言わないでいただきたいなぁ。俺だってやるときはやるんだ、フラグなんて言うな!俺はなんとしても成功してみせる!」
「ごめん完全にフラグだよ。ていうかもうフラグ6本ぐらい立ってるよ。」
撃沈して倒れ込む俺。
そんな俺を横目に、リドウィンが澄まし顔で俺に言う。
「じゃあ、もう手順おんなじでめんどくさいから省略するね。」
「うう、どんな仕打ちだよこれ・・・・・・」
諦めて俺は立ち上がる。
「風が自分の中で巻き起こるのを感じて・・・・・・超速度で発射される弾丸・・・・・・そのイメージを風に置きかえて、その小さな鉄の塊に風の力を圧縮」
リドウィンがイメージの構築を手助けしてくれ始めた。
俺は急いでさっきのイメージを再構築し、リドウィンの言葉でそれをより確かなものにしていく。
手元に風の小さな小さな塊が見える。しかしその中では風があり得ない様なスピードで渦巻いている。俺の顔まで風が来ているような感覚だ。
そしてリドウィンが叫ぶ。
「——【発動】!!」
ピュウン!
そんな音がした直後、手から蒼く実体の薄いものが流れ出ていく。
——なんだこれは・・・・・・?
『その心配は大丈夫だよー、失敗したら魔力の消費だけで済むから』
まさかこれは・・・・・・魔力・・・・・・!?
「うん、これは魔力だよ・・・・・・」
「つまり俺は失敗したのか?」
「つまりキミは失敗したのさ」
さっき中級魔法発動できたのに・・・・・・なんで?
「なんでだろうねぇ?属性の違いかなぁ?」
不思議がるリドウィン。
「別の火属性の魔法試してみようか。そうだねぇ・・・・・・《フレイム・バード》——は上級魔法だしなぁ・・・・・・じゃあ、《ファイア・ランス》にしてみようか」
《ファイア・ランス》というと・・・・・・あの魔道書に載ってた魔法か。
「そうだよ。火属性の魔法の中でもかなり有名な方に入るよ。発動できればいいんだけどね。」
つまり、俺が《ファイア・ランス》を発動できたら俺は火属性の適正がある、とかそういうことでいいのか?
「まあ、そういうことだね」
リドウィンはそう言って俺の手を取る。
「さあ、なんとしてでも中級魔法——発動するよ!」
俺はニヤリと笑って答える。
「——ああ、必ず発動してやる。」
そしてリドウィンがこう言った。
「完全にフラグだぁ・・・・・・」
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