理想の社会を異世界で!

ノベルバユーザー318599

6話 この世界の常識

そして、毎日本を読んで過ごしていた日々も1年が過ぎ、俺は3歳になっていた。

この1年でわかったこの世界の常識を伝えておこう。
1つ目は、魔法を使える人は多いが、その大半が生活魔法くらいしか使えないという。属性魔法というのは希少で、何か1つでも使うことができたら職に困らないらしい。

2つ目は、この世界には3つの大陸があり全部で7つの国があるということ。1つ1つの国がそれなりに豊かなので、そこまで争いも起きないらしい。平和が1番だね。逆に考えると、平和が故に、争いに慣れていない人が多く、盗賊や魔物の被害はそれなりにあるという。また、人を騙すような人間もやはり一定数いるようだ。

3つ目は、ずばり金だ。この世界での金は全て硬貨で、高いほうから国金貨、白銀貨、金貨、銀貨、銅貨、そして鉄貨がある。単位はGゴールドだ。日本円と比較すると、
国金貨=100,000,000円
白銀貨=1,000,000円
金貨    =10,000円
銀貨    =1,000円
銅貨    =100円
鉄貨    =10円
国金貨というのは、国を象徴する王族の紋章が刻まれた特別な金貨で、これを持っているのは、それだけでもステータスになるようだ。

そして、4つ目は、一般の成人男性の能力だ。

体力:1,000
魔力:500

体力と魔力はこんなもんらしい。そして!アビリティを持つものは少ないようで、その代わりというわけではないがスキルというものもあるようだ。簡単に言うと、アビリティは先天性、スキルは後天性という分け方だ。ちなみに俺は速読なるスキルがついていた。

そして、この世界にきて、不満に思っていることがある。飯だ、基本的には加工をあまりせずにシンプルな味付けのものが多い。これに関してはまぁ調味料が豊富ではないためしょうがない。しかし!米が全く出てこない!毎日、フランスパンのような、かたいパンなのだ。トーストして、バターを塗って食べるわけでもないので、実に食事には不満があるというわけだ。
あとは、トイレだろうか、下水道はあるようなのだが、完全に和式しかないのだ。ここまで日本に近づいたならもう少しどうにかしてほしかったというのが俺の感想だ。

逆に便利だと思ったのは、魔道具というのが普及しており、魔力で電気やガスに代わり、風呂を沸かしたり、調理時の火を調整したりと、色々なことができるのだ。まぁ、風呂も魔道コンロも高価なものなので、一般的ではないそうだが。

とまぁ、こんな知識が手に入ったわけだ。これでようやく、魔法書を読み始められるというものだ!
しかし、属性魔法が使えるとバレたら面倒なので、生活魔法から始めることにする。



「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く