魔法少年の自由奇行
009
あれから更に10分程経ってから起き上がった。痛っ、まだ全身に痛みが残っていたが何時迄もこうして居られないので取り敢えず起き上がってみた。あれ?なんか視点に違和感が。いつもより高い様な気がする…。服もなんかキツイ。
あ、そう言えばレベルチェッカー使ってないや。
せっかくレベル上げをしたのだから今のレベルが知りたいと思うのが人情ってものだろう。
適当なことを考えながらレベルチェッカーを使ってみて驚いた。
アレ?コ、コワレチャッタカナー(棒)モウイッカイミテミヨウ(白目)
レベル999。
さ、流石に可笑しいだろ。思わず二度見…。2回目は見てなかったか。思わず巫山戯てしまった。
ハハァ、まさかの目的達成かよ。伝説の大英雄並みだよ。まさかさっきの自称鬼神さんは本物だったのか?
しかし、やっぱりレベル999がカンストなんだろうか?もうレベル上げをする意味はないんだろうか。
俺は趣味を一つ失ってしまった悲しみを抱いていた。
いや、俺はまだレベル相応の実力を持っていない。ならばこそ最も頑張らなければ。
俺はもっと強くなることを自分の胸に誓った。
あ、そうだ。身だしなみを確認しておかないと家族に心配かけてしまうかも知れない。
水鏡という魔法を使い先程倒れた時に付いたホコリやらなんやらを取るために水鏡を覗き込んだら…あれこれ誰だ?
水鏡には15歳程だろうか。少し冷たい印象を与える風貌の銀髪金眼の少年が映っていた。
俺の髪と目の色は濃い茶色だった筈だ。
レベルアップにこんな副作用があるなんて聞いたことが無い。レベル999になったことによる影響か。もしくはさっきの自称鬼神か、後は1日に700近くレベルが上がったことによる影響か。原因がどれでもおかしくないか。
改めて考えるとどの可能性も頭おかしいな。まあそんな事よりもどうやってこの変化を誤魔化すか…。
いや、いっその事正直に打ち明けるか…。
レベルの事を言うわけには行かないよな。何せ伝説の大英雄と同じレベル何て今まで聞いた事が無いからな。
そうだ!分身の術だ。元々考案していたものがあったがあまりにも必要魔力が多過ぎて現実的なものでは無かったが、今なら使える筈だ。
よし、早速取り掛かるぞ。分身の術に必要な物魔術具が最低二つ。今は良し何故だか忘れたけど無駄に四つもある。後は強力な魔力を秘めた物…。鬼皇帝の金棒があるな、これにしよう。後は…。
必要なものを考えている最中にもう一度分身の術を見直して居たら新たな改善方法を思いついた。
ドッペルゲンガーだ。あの魔物をうまく使えば良いのではないだろうか。
大災厄は一体位ならば、モンスターハウス出なければいけ無いわけではなく。あくまでもダンジョンであればどこでもいい筈だ。
早速床に大災厄の魔法を使いドッペルゲンガーを一体召喚した。
ドッペルゲンガーは最初黒い影の様なものから変化していった。俺の姿や能力をコピーしようとしているのだろう。そして丁度13歳程の俺になって突然倒れた。
正直かなり驚いたが丁度良いのでこのドッペルゲンガーに隷属の呪いを掛けた。
そして鬼皇帝の金棒と合成して主に魔力を移した魔術具を二つ作り、それぞれに特殊な術式を刻み込みパスを繋ぐ。もはやマジックアイテムと言うべきものとなった魔術具の片方をドッペルゲンガーの中に融かしこんだ。
これにより魔術具越しにではあるが俺とドッペルゲンガーとの間にパスが繋がった。
これで姿形は同じドッペルゲンガーを遠距離から操作するマジックアイテムとなった筈だ。普段はドッペルゲンガーが俺からコピーした記憶や能力を使いどうにか自動で対応させる。これは隷属の呪いの効果でもある。
コピー出来なかったのは今日手に入れた力からの様なのであまり問題はない。属性因子すらもコピーしようとしていた様だかうまくできなかったようで他者には同じと感じられると思うが俺自身としては似てはいるという感じになった。
取り敢えずこれでしばらく誤魔化すことができる筈だ。だか、ドッペルゲンガーすらも真似しきれないとはな。やはり俺の属性因子はかなり可笑しいな。何よりも。
これは求めていた分身の術と違うな。
何と無く上を向きながらそう思うアルフォートであった。
あ、そう言えばレベルチェッカー使ってないや。
せっかくレベル上げをしたのだから今のレベルが知りたいと思うのが人情ってものだろう。
適当なことを考えながらレベルチェッカーを使ってみて驚いた。
アレ?コ、コワレチャッタカナー(棒)モウイッカイミテミヨウ(白目)
レベル999。
さ、流石に可笑しいだろ。思わず二度見…。2回目は見てなかったか。思わず巫山戯てしまった。
ハハァ、まさかの目的達成かよ。伝説の大英雄並みだよ。まさかさっきの自称鬼神さんは本物だったのか?
しかし、やっぱりレベル999がカンストなんだろうか?もうレベル上げをする意味はないんだろうか。
俺は趣味を一つ失ってしまった悲しみを抱いていた。
いや、俺はまだレベル相応の実力を持っていない。ならばこそ最も頑張らなければ。
俺はもっと強くなることを自分の胸に誓った。
あ、そうだ。身だしなみを確認しておかないと家族に心配かけてしまうかも知れない。
水鏡という魔法を使い先程倒れた時に付いたホコリやらなんやらを取るために水鏡を覗き込んだら…あれこれ誰だ?
水鏡には15歳程だろうか。少し冷たい印象を与える風貌の銀髪金眼の少年が映っていた。
俺の髪と目の色は濃い茶色だった筈だ。
レベルアップにこんな副作用があるなんて聞いたことが無い。レベル999になったことによる影響か。もしくはさっきの自称鬼神か、後は1日に700近くレベルが上がったことによる影響か。原因がどれでもおかしくないか。
改めて考えるとどの可能性も頭おかしいな。まあそんな事よりもどうやってこの変化を誤魔化すか…。
いや、いっその事正直に打ち明けるか…。
レベルの事を言うわけには行かないよな。何せ伝説の大英雄と同じレベル何て今まで聞いた事が無いからな。
そうだ!分身の術だ。元々考案していたものがあったがあまりにも必要魔力が多過ぎて現実的なものでは無かったが、今なら使える筈だ。
よし、早速取り掛かるぞ。分身の術に必要な物魔術具が最低二つ。今は良し何故だか忘れたけど無駄に四つもある。後は強力な魔力を秘めた物…。鬼皇帝の金棒があるな、これにしよう。後は…。
必要なものを考えている最中にもう一度分身の術を見直して居たら新たな改善方法を思いついた。
ドッペルゲンガーだ。あの魔物をうまく使えば良いのではないだろうか。
大災厄は一体位ならば、モンスターハウス出なければいけ無いわけではなく。あくまでもダンジョンであればどこでもいい筈だ。
早速床に大災厄の魔法を使いドッペルゲンガーを一体召喚した。
ドッペルゲンガーは最初黒い影の様なものから変化していった。俺の姿や能力をコピーしようとしているのだろう。そして丁度13歳程の俺になって突然倒れた。
正直かなり驚いたが丁度良いのでこのドッペルゲンガーに隷属の呪いを掛けた。
そして鬼皇帝の金棒と合成して主に魔力を移した魔術具を二つ作り、それぞれに特殊な術式を刻み込みパスを繋ぐ。もはやマジックアイテムと言うべきものとなった魔術具の片方をドッペルゲンガーの中に融かしこんだ。
これにより魔術具越しにではあるが俺とドッペルゲンガーとの間にパスが繋がった。
これで姿形は同じドッペルゲンガーを遠距離から操作するマジックアイテムとなった筈だ。普段はドッペルゲンガーが俺からコピーした記憶や能力を使いどうにか自動で対応させる。これは隷属の呪いの効果でもある。
コピー出来なかったのは今日手に入れた力からの様なのであまり問題はない。属性因子すらもコピーしようとしていた様だかうまくできなかったようで他者には同じと感じられると思うが俺自身としては似てはいるという感じになった。
取り敢えずこれでしばらく誤魔化すことができる筈だ。だか、ドッペルゲンガーすらも真似しきれないとはな。やはり俺の属性因子はかなり可笑しいな。何よりも。
これは求めていた分身の術と違うな。
何と無く上を向きながらそう思うアルフォートであった。
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