Astral Beat

奈園 緋兎

崩れ落ちる

                  ー メタなばしょー


 「おい、」


 なんでしょう。


 「お前、何故投稿を二ヶ月以上放置した?」


 皆様おはこんにちばんは。奈園です。

 只今、メタなばしょにて嶺夜君に正座させられています。

 何言ってるか分からないと思いますが、私にも分かりません。

 色々突っ込みどころがあるのですが、とりあえず答えなければ。


 いやですね、色々と都合上「ぶっ殺してやる。」


理不尽!いや、二ヶ月以上投稿サボったのは本当に申し訳ありませんでした。

 だからその

 うぎゃああああああ!!


ー 只今大変残虐な行為が行われているため、暫くお待ち下さい。 ー


 「出直してこい無能。あっ本編始まります!」






 『……次のニュースです。昨日夕方、ーーー区の街道の事件で、…………』




 「おい、今日のニュース見たか?」


 「ああ。昨日のあれな。あれはヤバかった。」


 「え?近くにいたの?」


 「ああ」


 そんな会話を聞きながら、机に突っ伏している。


 「………嶺夜。」


 「あ?なんだ?咲樹。」


 「あっ……えっと、昨日の事だけど。」


 「他言無用で。」


 「……。」






 「ういー。ちかれた。」


 「お疲れさまです♪さっすが嶺夜君!」


 「斧かけたー。」


 「とりあえず、この蛇片付けるぞ。」


「あのっ!」


 各々、フリーダムに言葉を放り投げる中、咲樹が口を開く。


 「此れは何なんですか?それに…嶺夜、あんた…」


 「ああ、俺達は《異能力者》だ。異能力という特殊な能力を扱う者だ。」


 「そして、私達は、異能力の犯罪とかの問題の処理をしてるよー。」


 「まあ、なんだ。とりまこう言うのをぶっ潰してる。」


 「はぁ……。」


 適当すぎる説明を受け、戸惑う。


 「てか、これどうするの?ここめちゃくちゃなんだが。」


 「なるようにしかならんな。」


 「とりあえず、事後処理班の到着を待ちましょう。」


 (……この人達の言う異能の対策機関?は、多分昨日今日でできた訳じゃないよね?こんなことがもっと前から起こってたの?)


 



 あの日、特災の本部へ連れていかれた咲樹は、そこで詳しい事情説明を受け、いかに、自分たちの日常が、薄氷の上に成り立っていたのかを再確認した。

その後………
 
 「いや、それは僕の方が聞きたい。」


 「……まあ、そりゃそうですな。」


 只今友人の尋問中。

 ただし、欲しかった情報は得られなかった。

 何故突然異能力が発現したのかは、本人にも分からなかったらしい。

 勝手に殺されて勝手になっていた。

 理不尽の極みであると、本人は憤慨している。


 「…ま、あんたも知らないところで苦労してたんだね。」


 「…苦労というか、まあ、半強制とはいえ自分が選んだことだしな。」


 仕方ない、というのもおかしいか?と続ける。

 咲樹は、その言葉に疑問を抱いた。


 「そういえばさ、何であんたは戦う事を選んだの?突っぱねる事も出来たんだよね?」


 (……戦う理由ねぇ…まあ、普通の人間は、意味もなく戦場には立たないわな。)

 無論、嶺夜も例外ではない。


 「……そうさねぇ…ま、得体の知れないモノを飼い殺しておくより、使いこなしたほうが良いだろ。」


  ーそう言う事にしておこうー





 咲樹は、昨日の一件を思いだしため息をつく。

 嶺夜は、それには構わないでおいた。


 「うーっす、嶺夜、咲樹。生きてたかー。…ありゃ?」

 そこへ、ちょうど登校してきた啓斗がやって来た。

 「どうした?お前ら。なんか空気悪いぞ。」


 「いいや?啓斗が難しい事考えるもんじゃねぇぜ?」


 「おま、それどういう意味だよ!」






 放課後、


 「ただまー」


 「おかりー」


 誰もいない部屋に向かって言うが、返事がかえって………

 なんかいるんですけど。

 男二人暮らし(一人はリバーシブル)のはずのマンションの一室に、いるはずの無い少女の影がひとつ。


 「なにしてんの。」

 
 嶺夜は、不審者に向かって言葉を発する。


 「えーと、暇だったから来ちゃった☆」


 不審者が答える。

 「いや、来ちゃった☆じゃねーよ!何したり顔で不法侵入してくれちゃってんの!」


 その不審者の正体は、嶺夜のストーカーこと上月 彩香その人だった。





 『まさか、あのような小物に術を破られてしまうとは……〝彼女〟の苦労は、一体なんだったのか。』


 電話の向こうから悔しげな声が聞こえる。


「申し訳ございません。こちらの対応がもっと……

『轍次君。君一人が謝ったところで事態は変わらないし、こちらも責めるつもりはない。
……ただ、〝奴ら〟が動き出した。そして、異能による事件の表面化に対して〝財団〟がどう出てくるか。 
こちらとしては、〝彼女〟との約束、何より、この世界を守るため、【Astral beat α】………彼は絶対に死守しなければならない。』


 「……おっしゃる通りです。」


 『ところで轍次君。子供達はもうすぐ夏休みだったか。』


 「ええ。嶺夜も彩香ももうすぐ夏休みに入ると。」


 『 そうか、なら、夏休みは、こちらに来させるのはどうだろう。本土より太平洋側のこちらには、骨のある戦士や新成生物がいる。彩香君は体術の類いは苦手だというし、嶺夜君には、現状を話しておきたい。それに、陸海第1班の戦力強化にも繋がると思うのだが。』


 「はい。では、そのように手配します。」


 そう言うと、頼むぞと言ったあと、通話が切られた。



 
 
 「海に遠征に行く!?夏休みに!?」


 「ええ。班長からそう言伝てを賜ったわ。」


 嶺夜は、不法侵入者もとい、彩香から今後の活動について聞かされた。

 本土から離れた太平洋側の無人島だという。


 「何だってそんな急に……」


 「なんか、戦力強化がどうのこうのらしいですよ?」


 「らしいって」


 「あっそうそう、言い忘れるところだった。今回の遠征、あなたのお兄さんも同伴しろと。」


 「何で兄貴が?」


 「さあ?」


 一難去ってまた一難。どうやらゆっくりしている暇は与えられないようだ。

コメント

コメントを書く

「現代アクション」の人気作品

書籍化作品