平成女子高生

ワイ・シャツ男

公立落ち

ミレニアムベビーが誕生してから約15年。

平成27年 智咲は公立第一高校の合格発表を美佳子と見に行った。
「1049番」「1035番」…

「あった!!1035!!」

最初に口を開いたのは美佳子。
1035から下に目線をずらし、横に移動しながら1049を探す。
1045...1046...1047...1048...

美佳子は目を逸らした。
1048の次は1050だった。
智咲は一高を落ちたのだ。
しかし智咲は興味のなさそうな顔をして
「あ、じゃあ私カナタだ。」と言った。

カナタとは美佳子と智咲が滑り止めの為に受験した私立高校「カナタ岬高等専修学校」 
公立が落ちた今、智咲は私立に行くことが確定したのである。
智咲のあっけらかんとした様子に美佳子は安心した。自身が智咲に気を使う必要は無いと判断したからだ。

たくさんの受験生が公衆電話に列をなした。歓声もちらほら聞こえる。
智咲と美佳子も公衆電話にならんで家族に報告をした。

「情けないなあ。」

智咲は電話で祖父にそう言われた。
美佳子は何も言えず、帰り道もただ中学の思い出話しかできなかった。

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