異世界に転移しちゃったよ〜鬼の力で異世界無双〜
五龍会
「んぅ……シキ君」
カーテンの隙間から差し込む太陽の光。
その眩しさに、俺は目を覚ました。
「うっ」
右腕が異常に痺れている。俺の隣には、俺の腕を枕にしてラルアがぐっすりと眠っていた。
「そう言えば……」
開店前に押しかけてきた五龍会のやつらが帰ったあと、足が震わせて立ち尽くしていたオーナーを担いで部屋に上がり、流れでこうなったんだったか……。
あれから少し寝てしまって、もう夕方だ。そろそろ、本格的に客が来る時間帯だろう。
すやすやと、気持ちが良さそうに寝ているオーナーを起こすのは少しばかり気掛かりではあるが、仕方が無いと肩を揺すった。
「ラルア、起きろ。もう店が混み出す時間だぞ」
一向に起きる気配はない。どころか、隣にいる俺に抱きつき寝言を言う始末だ。
「ラルア、早く起きろ」
耳元でそういった俺は、ラルアの首筋当たりに口をつけた。少し力を入れ、鬱血のあとを残す。
キスマークだ。
「ん……」
ラルアの目が、うっすらと開く。どうやら、目が覚めたようだ。
「あぁ……おはようシキ君」
「ラルア、早くしないと遅刻するぞ」
「えぇ! もうそんな時間なの。どうして起こしてくれなかったのよ! 」
「俺は起こしたぞ」
「起きてなかったらそれは起こしたことにならないの! 」
せかせかと、無造作に脱ぎ捨てられていた制服を着る。乱れた髪の毛を直そうと、鏡を見たラルアが声を上げた。
「ちょっと……シキ君何これ! 」
「何って? 」
「なんでこんな所に付けたのよ……。辞めてって言ったでしょ! 」
「起きないラルアが悪い」
「だからって……あぁもう! 」
タンスからスカーフを取り出すと、首筋が隠れるように巻いた。
キャバの制服とスカーフは、見事なまでに不自然だ。
「ラルア、似合わないぞ」
「分かってるわよ! 誰のせいだと思ってんの」
「それは起きなかったラルアが悪いな」
「もう……私は行くから。シキ君も後で来なさいよ」
そう言って、仕事場へ向かって言った。
カーテンの隙間から差し込む太陽の光。
その眩しさに、俺は目を覚ました。
「うっ」
右腕が異常に痺れている。俺の隣には、俺の腕を枕にしてラルアがぐっすりと眠っていた。
「そう言えば……」
開店前に押しかけてきた五龍会のやつらが帰ったあと、足が震わせて立ち尽くしていたオーナーを担いで部屋に上がり、流れでこうなったんだったか……。
あれから少し寝てしまって、もう夕方だ。そろそろ、本格的に客が来る時間帯だろう。
すやすやと、気持ちが良さそうに寝ているオーナーを起こすのは少しばかり気掛かりではあるが、仕方が無いと肩を揺すった。
「ラルア、起きろ。もう店が混み出す時間だぞ」
一向に起きる気配はない。どころか、隣にいる俺に抱きつき寝言を言う始末だ。
「ラルア、早く起きろ」
耳元でそういった俺は、ラルアの首筋当たりに口をつけた。少し力を入れ、鬱血のあとを残す。
キスマークだ。
「ん……」
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「えぇ! もうそんな時間なの。どうして起こしてくれなかったのよ! 」
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